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リレー小説を作る会コミュの30話で完結する物語

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ルール1 短文長文なんでも♪
ルール2 連投あり♪
ルール3 ジャンル路線変更あり♪
ルール4 30話目で完結♪
ルール5 毎回頭に 第○○話「○○」と付けてもらえたら♪

最近リレー小説にハマったばっかの未熟者ですが
よろしくお願いしますぴかぴか(新しい)
PS成功したら、次回は50、100と続けたいですねるんるん

コメント(15)

第1話「ハツカノ」

うおぉおぉおぉおぉおおおぉぉおぉおぉぉぉおぉおおおぉ
聞いて下さい!
今日・・・
生まれて初めて彼女が出来ました!!!
デブだのキモイだの言われフラれ続けた26年間!
ひゃっほーう
オレにも春が来たぜぃーーーーーーーーーーーw
ってことで、今日は(唯一の)友人の吉田に自慢するべく駅前のファミレスで
待っている。
いぁ〜、吉田オレに彼女が出来たって聞いたら何て言うかなぁーw
むふふ
羨ましがるだろなアイツも彼女いねぇしwww
むふふ
アンナコットイイナ♪デッキタライイナ♪
あ。
メールだ。
吉田じゃん。
「中村すまん30分ぐらい遅くなっから先食ってておにぎり湯のみ」

「疑惑」

40分後、吉田は汗だくで走ってきた
「すまん、すまん」
「おっ、来たか。まあ、座れや」
「お前なにニヤついてんだよ」
自然に顔がニヤけているオレの顔を見て、吉田は少し気持ち悪そうな顔をした。吉田が顔に似合わないレモンティーを注文するのを待って、さっそくハツカノ自慢をしてやることにした。
「実はさ、彼女ができたんだよね」
「は?おい、今日はエープリルフールじゃねぇぞ」
「妬くなって。麗奈ちゃんっていう子なんだけどさ、マジかわいいんだよ。写メはないけどな」
「麗奈?ってどっかで聞いた名前だな…もしかしてその子、名字は佐々木か?」
「そうだよ、お前麗奈ちゃんのこと知ってんのか?」

言いにくいだけどさと、吉田は急に暗い顔になって話始めた。それによると、1年前、吉田の大学時代のツレが、佐々木麗奈という子と付き合うことになったらしい。だがデートは全部おごりでバイトや友達と遊びに行くときは必ずアシにされ、そのことが原因でケンカになるとあっさりフラれたと言うのだ。
「麗奈ってよくある名前じゃないから、お前も気を付けた方がいいかもな」

気まずさを感じたのか、吉田はレモンティーを一気飲みすると、五百円を置いてそそくさと出ていってしまった。
第三話 『悩』

吉田が帰った後
俺は考えていた
 
麗奈ちゃんがそんな酷い事をする人間には思えない
 
でも

吉田も長年の友人だ、俺の為を思って言ってくれたに違いない
 
あー。
 
俺は手元にあるミラノ風ドリアをグルグルとかき混ぜた
 
店員の視線が痛い
 
こんなとこで悩んでいても仕方ない。

俺は携帯を手に取り

発信ボタンを押した
第4話「液状の何か」

ツ ツッ トゥルルルルッ
き…緊張するっ!
自分の彼女に電話すんのに何でこんな緊張してんだ;
ってか電話かけたはいいけど、どやって確かめる!?
あーうー…何も考えて無かったorz
でも、今更切ってもワンギリみたいになっちゃうしっ
「もしもし」
で、でちゃった!
いぁまぁ、かけたんだから、でるだろうけども。。。
「もしもし!いっ 今!今何してた!?」
だーーーーーーーーっ!
何でオレこんなテンパってんの;
そりゃまぁ今までの人生で女の子に電話をかけるって事すら初めてですよ!
慣れてないんですorz
仕方無いんです!
「え?何?何かあったの〜?」
「何にも無い何にも無い!…んだけど、今から会えないかな?」
うし!落ち着けオレ!まずは会ってからだな。
「何にも無いんなら、今忙しいから夜でいい?後でかけなおすよ」
「う、うん」
ツー ツーツー
「お客様」
「え?」
見ると横には、さっきから白い視線を送っていた店員(関係ないけど美人!)
「お食事お済でしたら、プレートお下げしましょうか?」
テーブルの上を見ると、電話しながら、
ずっと右手のフォークでかき混ぜてたミラノ風ドリアだった物が見える
「…お願いします」

第五話 『困惑』

グルグルとかき混ぜていたミラノ風ドリアを取り上げられた俺は手持ちぶさたになり、落ち着かない

麗奈ちゃんは何故

会えない?と聞いた俺の言葉を軽くスルーしたんだろうか

俺は彼氏だよな?

麗奈ちゃんは俺の彼女だよな?

不安になってきた。

吉田に相談したいが、吉田は麗奈ちゃんを信用してないようだし‥‥‥

サイゼリヤで頭を抱える俺。

そこに

『あれ‥なにしてるの?』

声が聞こえて
顔をあげると

そこには‥‥
第7話『習慣』

慌てるな俺。
ここはオトナの対応だ。よし!

コホン。じーっと目を見つめる。

「ん?美雨の顔になんかついてる?」
(美雨というのか…ドキドキッじゃなくてーっ!)
「あ、あの、人違いではありませんかな?」「え?」
しばし気まずい沈黙。
それから、ぷーっと、噴出して笑いだす娘。
「な〜に? 久しぶりなのに そのしらじらしい敬語は〜っ!」メッ
頬を膨らまして、ちょっとだけ怖い顔した娘。
「も〜、いつもそ〜やって からかうんだから〜もぅ」
満面の笑み浮かべてる。
「な〜んかさ 変わってないよね 安心しちゃったぁ」ニンマリ。
…だめだこりゃ。はーーーーっ。(ため息)


バン バン 

不意に、建物の外から、
ガラス張りの窓を叩く者がいる…誰だ?
題8話:「怪しい男」

「ヤだ、又あの人じゃない…。」


溜息を吐く俺を余所目にガラス張りの窓を叩く音。

その音に吉田が座っていた席から美雨と言う娘が音の方へと視線をやる。

そこには眼鏡を掛け、顔にはぶつぶつと雀斑(そばかす)とニキビがあちこちにできた太った男が目の前に立っていた。

目の前の男に美雨は顔を青ざめさせながら席を立ち俺の横へと座ってくる。

しかも俺の腕にくっつき服を引っ張ってきた。

しめしめ、ラッキー…や、そうじゃなくて。

彼女のその様子に俺は何が何だか良く分からなかった。



「…何、どうしたの?」
第10話 『異変』

そんなことを考えてるうちに自称元彼は俺の真ん前に立っていた

「‥‥なんすか?」

俺が言うと自称元彼は脂ぎった顔を近づけて睨みつけた

「‥‥」

「‥‥‥」


お互い無言の睨み合い


美雨は片隅で小刻みに震えながら俺達を見ていた

なんだよ
コイツ。

勢いねえじゃん

ちょっと気が抜けて

自称元彼に怒鳴ってやろうとした時

自称元彼が

言った

「麗奈を返せーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
第11話 「イミフ」

また奇声をあげるように叫ぶ彼。
そしてさらに震える美雨。
状況把握で忙しいオレ。
また白い目で見つめてくる美人店員。
…ん?
『お前誰だよ?美雨から離れろー!』
『麗奈を返せーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
何か変だぞ…
このデブ男(オレもデブ男ですがwww)1回目の奇声は美雨、2回目は麗奈と呼んだ。
そもそも何で麗奈ちゃんの名前がココで出てくる?
頭の中フル回転で状況把握しようとしているオレ。
さらに小刻みに震える美雨。
考えれば考える程意味不明になってくるオレ。
汗が目に入って辛そうなデブ男。
ブサ男2人と美少女の修羅場?を白い目で見つめる美人店員。
そして、脅えて小刻みに震えていた美雨がさらに震えだす。
!?
怖くて震えるのはわかるけど、めっちゃくちゃ震えてるな…
よっぽどこのストーカー?が怖かったんだな
よしっ!いまいち状況読み込めてないケド、オレが守るぞ!
と、決心した時
「ふ…ふっ!くっ…っあはははははっ!!!」
突然美雨が爆笑しだした。
え?
「美雨…ちゃん?」
そんなオレをスルーして美雨はデブ男に話しかける
「アンタねぇ、もう麗奈って呼ぶなって言ったでしょ!?もう私は麗奈廃業したの。私の名前は美雨!わかった!?」
「…はい」
「ったく、アンタが麗奈とか言い出すから笑い堪えるの大変だったじゃない。お陰で作戦台無しよ」
?w?
だーーーーーっ!
誰かオレにもわかる説明してくれwww
「あのぉ…オレ状況が…」
「あー、説明するからついてきて」
そう言われてオレは、サイゼリアを後にし、
美雨とデブ男の後をホイホイついて行った。

余談だけど、最後に見た美人店員の顔は
『やっと迷惑な客が帰った』と安堵している様に見えた。
12話『こうさつ!!』

……さて、そろそろ整理しようか。
店を出て、スタイルのいい美雨の後ろ姿を追いながらさっきの出来事を思い返す。

麗奈に電話するも軽くあしらわれ、意気消沈した自分の前に現れたのは、いま俺を引き連れて歩いている『美雨』と名乗った女性。
彼女とは初対面のはずだ。が、美雨の方はこちらを知っているらしく、馴れ馴れしく気さくに話しかけてきた。
美雨の話では、かつて自分と美雨はつきあっていたらしいが、俺がそんなことを知るはずもない。
そしてその後現れた男が、美雨を指して「麗奈を返せ」と言った。それに対して美雨はもの凄い剣幕で「麗奈は廃業した」と言い放ったのだ。


……なるほど、わからん。さっぱりわからん。
確かなことは、美雨が『自分が麗奈だった』ことを認めたこと。だがそれはかつてのことで今は『廃業した』ということ。
美雨が言う麗奈と、自分が知っている麗奈は違うのかもしれないが、現状では何もわからない。
それに、廃業って何だろう。自分が知らないだけで、世間には『麗奈』っていう職業があるのだろうか。そんなまさか。
あと、美雨が言っていた計画ってのも気になる。
……吉田なら何か知っているのだろうか。

「ねぇ、中村くん」
振り返らずに、前を歩く美雨は話しかけてきた。
「中村くんは今何してるの?」
第13話『レイナと麗奈』

「何って、えーと…司法試験勉強中みたいな」そういや、麗奈ちゃんと付き合うまでは、毎日12時間は勉強を頑張ってたさ。マジだぞ。

「誰かとつきあっているの?」つまらなそうに聞く美雨。「あぁ」なんか尋問されているみたいだ。

「ふ〜ん。だから、あたし意外のカノジョは25年以上いないのね?」

ギクッ!美雨が彼女だったなんて知らないけど、半分は事実だ。彼女が欲しくて、だからカッコいい弁護士になってだな、女の子もオレを見なおしてくれるなんて、ちっとも、いや、少しだけ…。でも、今は麗奈ちゃんがいるし!

「だからターゲットにされちゃうのね…」クスクス。可笑しそうに笑った美雨。でも、聞き間違えでなければ、なんだかオレには悲しげにも聞こえた。

突然、ハッと、美雨は何かに気がついたらしく立ち止まり、目の前に掛かっている歩道橋を見上げた。サイゼリヤにいた時には見せなかった真剣な表情である。

「25年間も彼女いないと、魔法が使えるようになるって伝説は知っているよね?」はぁ?「正しくは魔法じゃなくて、見えないものが見えるようになっちゃうんだけど…今は説明する時間がない。それに恋は盲目にさせる魔法。実際に自分の目で見た方が納得するでしょ」

オレのほうを振り返り、目の前に指を3本突き出す美雨。「これ何本?」

「3本」「3本」聞かれてもいないのに横にいたデブも答えた。

「はい 正常です。では…」ビシッ!と、美雨は歩道橋の上を指さし「あそこに何人いる?」と言い放つ。

「4人」だな。「うん、4人いる…サラリーマンのおっさんと、買い物のおばさんと、年齢がオレらくらいの男女」デブが答えた。オレも同じだ。

「ぶっぶーっ! 正解だけど異常で〜す」
はぁーっ!?オレそんなに目は悪くないって。

「レイナがしっかり見えてるわね。あの男女のうち女のほうがつまりレイナ。あたしはレイナを追いかけ続けてきた」突然、走りだし歩道橋の階段を駆け上る美雨。オレも慌てて後を追う。

『レイナ』と美雨に呼ばれた歩道橋にいた女の子も、コチラに気がつき鬼気迫る面持ちだ。もちろん、これはオレの彼女の麗奈ちゃんではない。

なんだかわかんねーけどマズいぞ。
第14話『美雨とレイナと麗奈』

美雨の剣幕に、サラリーマンと買い物おばさんは、足早にその場を去った。

レイナと一緒にいた男は、「な、何事だ?」とオロオロしている。
ひょろりと背が高く、猫背。天然パーマに青白い顔に黒縁眼鏡。
明らかに、女とは縁のないタイプだ。

「そこの彼には悪いけど…レイナ!大人しく消えなさいっ!」
美雨はそう叫ぶと、懐からスタンガンのようなものを取り出し、逃げ出そうとしたレイナの首筋めがけて振り下ろした。

「きゃっ!」
がくんと膝が折れ、倒れた…と同時に、レイナの姿がすっと消えた。

…!?

オレとヒョロ男の目が点になる。

「そこの彼、中村くん。事情は歩きながら説明するから。ついてきて。美女とブサ男3人が、いつまでも歩道橋の上で話してたら、目立つでしょ?」

うわっ!
なんつー酷い言いようっ!
でも、誰一人抗議の声を上げることなく、黙って美雨の後をついて行った。

美雨の説明によると、「レイナ」は、25年以上彼女のいない男性に憑りつく、悪魔のようなものらしい。当然のことながら、普通の人間には見えない。
「レイナ」の主食は、男の生気。生気を吸われ続けた男は、次第に全ての物事への興味ややる気をなくしニートと化す…。

「残念だけどね、あなたの彼女は、この世のものではなかったのよ。じゃなかったら、あんな風に突然消えたりしないでしょ?」
ヒョロ男は、呆然とした顔つきのまま、頷いた。
「わかったなら、帰っていいわ。私が用があるのは、中村くん、あなただから。」

なんだか、嫌な予感がした。
「言っとくけどオレの彼女は、悪魔とかじゃないぞ!?携帯だって持ってるし。それに、レイナはさっき倒したんだろ?」
「レイナは1体じゃないのよ。次から次に生み出している人間がいるの。」
美雨はため息交じりに言った。
「中村くんの彼女、佐々木麗奈って名前でしょ?正確には恋人のフリして中村君を騙そうとしている詐欺師だけど…。」

なにーーー!?
信じられるか!そんな話!

「残念だけど、これは事実よ。因みに、佐々木麗奈自体は、いたって普通の人間。もちろん名前は、偽名だけど。」
偽名…。そんな馬鹿な…。

「“佐々木麗奈”はね、元は女の子の間にだけ広まった、ある都市伝説に出てくる名前なの。」
「都市伝説?」
「“馬鹿な男を騙すとき、佐々木麗奈という偽名を使えば、厄介ごとには巻き込まれない。後処理は全部、レイナさんがしてくれる”ってやつ。」
しらねーよ、初めて聞いたよ。

「私も実は、“佐々木麗奈”の偽名で、悪さしていた時期があるの。」
ほうほう、なるほど。それで今は「廃業した」のね。
全然わかんねーけど。

「ところで、美雨ちゃんが2年前に俺と別れたって話はなんだったの?オレ、君のこと知らないんだけど。あと、このデブ男は何者?」
オレは畳みかけるように質問した。

「中村くん、本当に私のこと思い出せないの?私にしては珍しく、1か月も純愛してたのに…。」
美雨は心底つまらなそうな顔をした。
「でも、これも、“麗奈”を名乗って悪さした代償だから仕方ないか…。お芝居を打って刺激すれば思い出すかと思ったんだけど。因みに、このデブ男…太田君は、私が麗奈を廃業する前の最後のターゲット。で、今は私の協力者っていうか、ファンっていうか。」
ファンって…。

「代償っていうのは…?オレ、本当に2年前、美雨ちゃんと付き合ってたの?」
このオレが、そんな人生の一大事を忘れたなんて…やっぱり信じられねぇ。

「“佐々木麗奈”を名乗って悪さをすると、男の生気を吸う悪魔、レイナが生まれる。レイナが生まれると、“佐々木麗奈”を名乗った人間はどんどん、人の記憶から消えていく。恋愛感情とか、強いプラスの感情を持って関わった人の記憶から、順番にね。」
そんな馬鹿な…。

「私のした悪さは、幸い、大したものじゃなかったから、過去に恋愛関係になった人から、“私と付き合った”っていう記憶がなくなっただけで済んだけど。今、中村くんを騙そうとしている詐欺師は…もしかしたら、もう、この世のすべての人から、本当の名前や存在を忘れられてしまっているかも…。早く止めないと…このままじゃ、大変なことになる!…そのためにも、協力してくれるよね!?中村くん!!」
「え?あ、う、うん。」
しまった、つい…!オレの馬鹿!

「良かった。じゃあ、改めて作戦会議をしよう。太田くん家で。」
オレの気持ちをよそに、美雨はにっこりと笑って、左手にあるぼろいアパートを指差した。
サイゼリアを出たのは昼過ぎだったのに、もうすっかり日が傾き始めている。

そして、これから、オレと美雨(と太田)の、長い一夜が始まるのだった。
第15話『事情聴取(?)in太田の部屋』

太田の暮らす、1Kのアパートは、建物こそ古いが、中は意外と、綺麗に片付けてあった。
しかし、壁一面アイドルの写真やら、ポスターやらが張り付けられていて、なんだか、気味が悪い。
その中に、A4サイズに引き延ばされた、美雨と太田のツーショット写真があった。左下にマジックで、「愛しのハニー、麗奈とハート」と書かれている。

キモい…。
美雨は、よくこんな男と一緒にいるな…。

「さ、二人とも、その辺の床にでも、座って。」
そう言って、美雨は太田のベッドに腰掛け、足を組んだ。

「はーい、麗…じゃなくて、美雨!」
やけに嬉しそうな太田。
まぁ、自分のベッドに可愛い女の子が座っているんだから、そりゃ、嬉しいだろうな。

「まずは、中村くんの話を聞かないとね。佐々木麗奈と付き合ってから、どれくらい経つ?」
「え?あ…付き合いだしたのは、今日だけど…。」
いきなり聞かれて、俺はしどろもどろになった。

「ふぅん。付き合うまでの経緯は?」
「一週間くらい前に、街中で具合悪そうにしてるのを、俺が助けて。それからメールをやり取りするようになって、今日、麗奈の方から告ってきた。」
「なるほど。」
なんだか、取り調べを受けているような気分だ。

「じゃ、麗奈とはまだ、キスどころか、手も握ってないのね?」
美雨の顔は真剣だが、俺はだんだん不愉快になってきた。

「…その通りだよ。おまけに、さっきサイゼで会いたいって電話したら、『夜でいい?あとでかけなおすね。』とか冷たく言われて、それっきり!」
俺は、投げやりに言った。

どうせ俺は、騙されてるともしらずに、浮かれまくってた馬鹿な男さっ!
笑いたきゃ笑え!

「なるほど。今夜デートの約束してるのね。」
感情をあらわにする俺とは逆に、美雨は淡々としている。

んん?
デートの約束?
なんの事だ?

「思ったより早く片が付きそうね…。」
俺の困惑をよそに、美雨はニヤリと笑った。

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