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リレー小説を作る会コミュの完全自由小説!!

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テーマ無しで自由気ままにリレー小説を書いてみませんか?

一応ストーリーは続いていくのですが、いきなり登場人物のキャラが変わったり、ご都合主義になったり、展開が無茶苦茶になっても良いって事で。

最初は僕から書きますが、いきなりSFになって宇宙人が出てきたり、安部公房みたいにネクタイが喋りだしても、人間が魚になってもどんな展開でもOKって事で書きたいと思います。

コメント(68)

そうだ、あのころのヒロミはこんな感じだった。
いつからおとなしくなったのか・・・。

「…嬉しい」
ヒロミは、俺の腕の中にいた。
夜の公園。ものすごくありきたりなような、でも、漫画の中だけの、実は新鮮なシチュエーション。
コレは確か、俺がヒロミに告白したとき…。
そういえば、あの後から、よく弁当を作ってきてくれたり、美術館に行くようになったりするようになったんだった。
あの時はすごく幸せだった。
「酔っているの?」

ヒロミが呟いた。

「え?」

「貴方は演技をしている。」

何を言っているのだ?

「ははははは。彩子と浮気した事を忘れたの。私の親友の彩子。彼女は貴方の子供を身ごもって、自殺した。貴方が中絶させたの。忘れたの?」

頭が痛い。

彩子?中絶?

そうか…俺は…俺は…


そもそも「ヒロミ」って誰だっけ?
ヒロミ。
本名、日中ヒロミ。
大島芸術大学2回生。
俺の・・・彼女・・・?
いや、なんか・・・違う。
彼女は・・・。

「すまん、俺が悪かった」
「・・・信じられない」
浮気がばれて、謝る俺。
そして、うつむいて怒っている彼女。
「何で・・・何でよりによって『ヒロミ』なの?」
えっ!
その瞬間、俺の中でカチッと音がした。

俺を縛っていたかに見えた糸はほどけ、俺の体は自由になった。
次の瞬間、俺は手元にあったグラスを机に叩きつけた。

一瞬、ヒロミはひるんだように見えた。

「ガタガタうるせーなー」
地獄の底から搾り出したかのような声だった。
自分でもうんざりするような。
思わず俺は、右手にある割れたグラスを握りしめた。

さっきピーラーで切った傷なんて何でもないほど、俺の右手には血がしたたっていた。
彼女が誰だか分らない。
名前は?
思い出せない。

何故だ?

俺たちは名前を喪失したのか。
「突入!!!」
突然耳元で大地震が起こったかのような大声が聞こえた!!

それと同時に、太陽の様な玉が僕の目の前で光った。

見えない。何が起こったのだ。
続いて激しい痛みが全身を襲った。

何人もの男達が部屋へ入って来ているようだ。足音が凄かった。

「23時15分、犯人を確保!!!」

耳元で叫ぶ僕を取り押さえる男の声。


横では女性の、すすり泣く声と「もう大丈夫、心配しないで」
と言っている女性の声が聞こえた。

すすり泣く声、それはさっきまで僕がヒロミと思っていた女性、実際にはさっき僕がコンビニで声を掛けた女性だ。
名前は何て言ったっけ?

忘れた。

いつもみたいに部屋へ連れ込んだ。
口の上手い僕の中に潜む悪魔が。
「多重人格者である可能性があります」

「精神に異常をきたしてるってことか?」

「精神異常と多重人格は別物ですよ」

「俺はその方面は疎いんだが……アタマから狂言だと決め付けることもできんだろうな、いまいましいことだ」
僕の中の一つの人格がつぶやいた。
俺、という人格、洋輔。
僕、という人格、光希。
私、という人格、ヒロミ。
おれ、という人格、一輝。
つぶやいたのは、その中の一輝だった。

「そうね、多重人格=殺人者っていう構図は、確率的にかなり低いはずなんだけど」
「結局は本やドラマのイメージが強すぎるんだと思います。ほら、推理小説とかで、多重人格を取り上げたものって、結構その人が犯人ってパターンが多いじゃないですか」
「おれ達がイメージを変えていかなきゃならんのだろうけど、結局、殺人者が出ちまったもんなぁ」
「洋輔だって別に殺人が好きなんじゃないんだけどね。口論でついカッとなってしまってやっちゃった、みたいな?」
「普通にいるよな、そういうやつ。人格が一人しかいないやつでもさ」
「ええ、でもやっぱり特別なんでしょうね、多重人格で殺人って」
「…………」
「ちっ! 人の気も知らないで、気持ちよさそうに気ぃ失ってらぁ」
「とりあえず、僕が出ます。警察の人に話はしないといけないだろうから」
気が付くと、僕は刑事ドラマで見る取調室の様な部屋にいた。
目の前には大男がいて僕を睨み付けている。

いつ、ここへ来たのだろう。
「…最低の演技だな」
 最初に口を開いたのは一輝だった。
「そうね、あれじゃあ、多重人格じゃなくて、ただの精神異常者だわ」
「そんなにまずかったかな? あれじゃ、だませないですかね?」
 遠慮がちに聞いてみる。
 その最低の演技にだまされているのは刑事よりもあんたたちだと思うぜ。
 それが真剣に演技がどうのこうの言ってるんだから、ホント、おかしいよな。
「まぁ、あの刑事さんも多重人格と他の病気の区別がついていないみたいだから、いいんじゃないかしら」
「だけど、取調室から病院直行だろ!? 医者に調べられたらすぐわかるんじゃないか?」
「それこそ、僕たちが交互に出て行けば正しい結果が出ますよ。多重人格ってね」
「あぁ、そういえばそうか。あまりに個の意識がはっきりしすぎてるから、忘れてた」
 だからこんな簡単な演技も見抜けないんだよ。

 数時間後、落ち着いた(演技の)僕に、医者が質問してきた「あなたの名前は?」
「後坂光輝」
「年齢は?」
「25歳」
「あなたは今どこにいるかわかりますか?」
「病院でしょ」
「そうですね。じゃあ、その前はどこにいたかわかりますか?」
「言わなくてもわかってるでしょう。なんでそんなことを言わなくちゃいけないんですか?」
「診察の前の簡単な質問ですよ。気にしないで、気軽にこたえてください」
「…警察署」
「ありがとうございました。今日はこのくらいにしておきましょう。また来ます」
「わかりました」

「次は誰が出る?」
 ヒロミが口を開いた。
「おれかお前か、だな。おれはどっちでもいいぜ」
「じゃあ、私が出るわ。なんか面白そうだし」
「じゃあ、僕は引っ込みますね。よろしく願いいたします」
 
ふふふ…

やっと私の番が回ってきたわ。

いつもはあいつらがこの肉体を占拠してるから。

こういう時にしか私は出られない。

いつもそう。

いつもそうだった。

辛い時は必ず私に順番が回ってくる。

今がチャンス。

今が。

「い、いい、今があ…」
その意見には心の中では賛成なのだが、理性がとめた。
さっきの洋輔の件で、殺人者、という単語が引っかかっていたからだ。もちろん、光希は内容を覚えていないので具体的なことまでは思い出せないが、「ぶっ殺そう」という単語に反応したのは確かだった。
そうやって少しの間、考え事をしていたら、目の前のドラえもんは、消えていた。

「あぁ、こいつも夢なんだ」
時々、自分が夢を見ていることに気付くときがある。
この夢もそうなんだ。
そう思うと、何でもできるような気がしてきた。
とりあえず、外に出てみたい。
と思ったら、コンビニにいた。
しかも服装もパジャマとかではなく、私服に変わっていた。
光希は夢だと確信した。
そう思って目が覚めたとき、僕は自分の部屋にいる事に気がついた。

気がかりな夢だった。

そう思い、時計に目をやる。

7時半。

あと少し眠れる。

英語の予習は完璧。
昨日の夜、ちゃんと教科書も入れた。

何も心配する事はない。

そう思った。

次の瞬間、僕は自分が一匹の巨大な毛虫になっている事に気付いた。

壁に貼られたドラえもんのポスター。

のびたが笑っている。
「あううう…」

蛹の中から人の悲鳴とも、化け物の鼾とも取れる異様な音が聞こえてきた。
どこかで聞いた事のある声だった。蛹は、なおも、うめき続けている。

今は、こんなにむくむくとした、美しくて愛らしい毛虫である自分も、ひょっとしたら、こんな厭な色の蛹になるのだろうか。

繭になりたい。
細くきらきら陽に輝く糸を吐き出して、黄色みがかった、柔らかな繭の中で眠りたい。


――…あ、あう、あう、ぅうあああうう…ぐぐぐ……――


蛹の背が、めりめりと、割れていく。
中から出てきたのは…

TVを見ていたとき家のチャイムが鳴った。

「はい」と俺は声を出しながらドアを開けると、1人の少年が立っていた。どこかあどけない顔つき。ざっと小学4年あたりだろうか。俺はそんなことを疑問に思い浮かべながら「俺になんか用でもあんの?無いならさっさとこの近くから離れて…」と少年に向かい少しキツイ言葉を言った。少年は何も言わなくて、かわりに手紙らしきものを俺の手に渡した。俺はその手紙の中身を確認した。

「私はこの子の子育てに疲れました。あなたがこの子と養子縁組をし親子関係を築いてください。住民票や印鑑やお金などはこの子のリュックにそろえています。どうか育ててください」と書いてあった。
カルピスの分量は、グラスの1/3。順調じゃんっ、こいつ!!
そして少年はカルピス作りの最終章へ。蛇口をひねり、注がれる水はピタッと、グラスの2/3で止まる。
絶対濃いぃよ、どうすんの俺ッ!?
お口ん中ねばねばアミーバー、オア、こっくり貴婦人風?
うにゃ〜、困った。

そこで修二が立ち上がる。無関心かのように見えてたが少年の方に歩み寄ってくる。そして少年に向かって、
「マジで恋する5秒前だ。」
う〜ん、ホモ最終章。
修二のそんな新しいとこ見つけたくない!コペルニクスと呼ばれなくていい!そんなのまだ先でいい。文明開化は遠い昔。そんなの今はいい!

「俺は濃いなめらかカルピスが好きなんだ。」
修二は勢いよくカルピスを喉に流し込んだ。

あぁん、ぼく朕のカルピス。
でも、少年よ大志を抱け。イエスッ!!
木製の古いテーブルの上にあるグラスにはカルピスが入っている。グラスの表面に付着した水滴が流れて、テーブルとグラスの縁に透明な隆起ができている。
修二はグラスをそっと持ち上げた。
透明な隆起は少し引き伸ばされた後、すぐに千切れてテーブルに張りついた。
そのままカルピスを一気に飲み干すとテーブルの端にグラスを置いた。
藁を編みこんで、つくった日除けが部屋に一つしかない小窓に掛かっていて、その隙間からは青く透明な朝日が差し込んでいる。

老師が死んでから、ちょうど七日目の朝だ。死因は老衰だった。

冷たくなった老師の遺体を修二は、家の傍に埋めた。人里までは歩いて丸三日掛かるし、なにより老師の遺言だったからだ。
墓標のかわりに老師が愛用していた細い漏斗型の杖をさして、その上からカルピスをかけてやり、老師が好きだったキンモクセイの花を添えた。

それから七日が経ち、カルピスも底を尽きたので修二は帰国を考えていた。
大きめのボストンバッグに荷物を詰め込みながら、老師との思い出が掛け巡る。
狭く開いた小窓から入ってきて、修二の頬を撫でる風からは、微かにキンモクセイの薫りがした。

ちょうどその時、玄関の扉を強く叩く音が聞こえた。 恐る恐る扉に近づく。
修二はケロッグの肩をつかみ、彼の厚い胸板へ顔を押しあてて、すがるようなかっこうで目をつむった。立ちのぼるケロッグの体臭とカルピスの香気が混じり合って鼻をついた。

「いつか、この日がくることは分かっていました。」

「修二くん、僕も君のことは忘れないヨ」

壁を向いたまま涙ぐむケロッグから離れ、修二は俯いたままボストンバックをつかみ、ドアの前へとすっくと立った。振り返らずに言い放った。

「さよならはいいません。目的を達成したら、オレはここに戻ってきます。それまで、待っていてください。」

修二は少しばかり躊躇いながらもドアノブに手をかけた。

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