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日常感情劇場 on mixiコミュの携帯電話のこれからのマナー?

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横浜市営地下鉄に乗ると、優先席「しか」ないことに軽くぎょっとする。どこに座ってもいくらがらがらでも優先席なのだ。札幌市営地下鉄には優先席はなく「専用席」という表記になっているため、どんなに混んでいても「専用席」に座れる資格のない人は座らない。いくら混んでても専用席だけは空いている。どちらも異様な光景だ。
最近の電車でよく見かける異様な光景にはもうひとつ、色の変わったつり革がある。
優先席近くのつり革がオレンジなどの色に着色されており。このエリアでは携帯電話の電源を切ってくださいという表示がなされているのをご存知の方も多いだろう。
実行している人がいるかどうかは別として、常識として私たちの中には「優先席付近では携帯電話の電源は切るものだ」という「知識」がある。

しかし、改めて今問うが、あなたはちゃんと電源を切っているだろうか?
優先座席近くに立って、電車を降りた後に、電源を入れっぱなしだったことに気づいたことは無いだろうか?

正直、優先席付近で電源を切っている人は、非常に少数なのではなかろうかと思うのだがどうだろう。

優先席付近で電源を切らなければならない理由をちゃんと説明できる人はどのぐらいいるだろう。
かつて10年以上前、電車の中の携帯電話の微弱電波が理由で心臓ペースメーカーが誤動作して大変な目に会ったという人が実際にいらっしゃった。さて困った。携帯電話は持ち歩きたいし(というか持ち歩くのが本来の目的のツールだし)、そんなにペースメーカーを埋めている人が大量にいるとも思えないから電車に乗るときはずっと携帯電話の電源を切っておくというのも一般的ではない。だけど実際にペースメーカーを埋めている人は電車に乗るときは微弱電波による突然死の恐怖と戦いながら乗らなければならない。
さてどうしようか、そこで考え出されたのが、「ペースメーカーを埋めている人は優先席近くに集まって乗ってもらおう。で、優先席付近では携帯電話の電源を切ってもらうことにしよう」という一種の棲み分けである。優先席での携帯電話オフの「常識」はここから生まれてきたのだ。

では。

改めて聞くが、電車の中の携帯電話が原因で心臓ペースメーカーが誤作動して亡くなったと言う方をご存知だろうか?
もしそういう人がいらっしゃったら、マスコミは黙っていないはずであろう。しかしそういう記憶のある人はいないはずである。共同通信社の新聞データベースを10年分検索してみたが、そのような記事は見つからなかった。

優先席付近で携帯電話の電源を切るという行為がそれほど厳密に守られていない現状で、しかしそれでもペースメーカーの事故は1件も起こっていないのである。

最近どこかの病院にお見舞いに行った、あるいはご自身が入院したという経験をお持ちの方はいらっしゃるだろうか。その病院では携帯電話の扱いをどのようにしていたかご記憶だろうか。
私は昨年8月に父を病気で亡くしたが、その病院はICUを除き携帯電話使用OKだった。
最近携帯電話使用OKの病院が増えているのだ。
理由は簡単である。ここ10年、厚生労働省に、携帯電話などの電波が理由の医療機器の誤作動事故が1件も報告されていないからである。いくら病院内で携帯を使う人が少ないとはいえ、うっかり電源を入れたまま鞄にしまった携帯電話を持ち込んでしまうというミスはあるだろう。10年間全国で考えると膨大な数であろう事は容易に予想がつく。しかしそれが原因での医療機器の誤作動は発生していないのだ。

ペースメーカーの場合はもっと明確な理由がある。ペースメーカーは電池交換のために何年かに1回は取り出さなければならない。私の記憶では一番長持ちする電池でも確か7年である。ということは、携帯電話のマナーが言われ始めてから今までの間に、電池交換していないペースメーカーはもう日本には1台も無いのだ。で、電池交換をする際に、ペースメーカー自体も携帯電話の電波対策が施された新しいものが埋め込まれるのが自然だろう。と考えると、多少極端ではあるが、現在日本には携帯電話で誤作動する心臓ペースメーカーは1台も稼動していないのだ。

ちょっと資料を調べればわかることなのだが、それでも「優先席付近での携帯電話の電源は・・・」というアナウンスはなくならない。私が通勤で使っている某路線では、優先席付近でデジタルカメラの写真の整理をしていると「ここは優先席だ!携帯使うな!」と携帯とデジカメの区別もできないよれよれのじーさんに出くわすことがあるが多分そのじーさんの頭の中の情報も書き換わることは無いだろう。
また、今後新たに開発される何かの医療機器が携帯電話の電波で妨害されるという可能性もゼロではないだろうから、アナウンスも怒鳴るじーさんもいなくならないだろう。

そういえば最近は電車の中で携帯電話で話をしている人を見かけてもあまりなんとも思わなくなった。携帯電話が出た頃のあの社会的な拒否反応はいったいなんだったのだろう。

(20061006記)

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