ポラリスプロジェクトコミュの人身売買関連の最新ニュース：[ブラジル] 児童ポルノ犯罪を摘発＝全国１４州で一斉に＝連警捜査史上初で最大の作戦

連邦警察は二十日、ブラジル捜査史上で初めての児童ポルノ犯罪取締りの摘発作戦を展開したと二十一日付けエスタード紙が報じた。ブラジリアを含む全国十四州で、百二件の家宅捜査令状をもとに一斉手入れを行った。

手入れは個人住宅や事務所、さらに児童性犯罪取締り法違反容疑の企業に及び、ＣＤや写真、ビデオ、ほかの様々な関連資料が押収された。
　連警により、三千八百件の児童ポルノがインターネットにアクセスされているのが発見された。サンパウロで二人、フォルタレーザで一人の計三人が、現行犯で逮捕された。
　摘発作戦を指揮した連警署長は、押収物件を点検。ポルノに種々の淫乱なシーンがアクセスされており、中には二歳の幼児のもある。まさに世も末の不幸な犯罪だと嘆いている。
　押収物をもとに連警では、それぞれのプロセスを担当した犯罪組織を拘留するとしている。ポルノ用写真の資料提供者は二年から四年の刑期が適用され、ポルノ製作者にはそれ以上が適用される。
　さらに犯罪組織は、国際組織とつながりがある模様なので連警が捜査を開始した。インターポールによると、七十八カ国にまたがる国際組織でブラジルはその一端だという。
　児童を性欲の対象とする不健全な性的愛好者が、ブラジルにまん延していることに上院でも危機感を抱いている。それで児童ポルノ取締りの議会調査委員会（ＣＰＩ）設置の運びとなった。すでにＣＰＩ設置に必要な上議二十七人の賛同を得ていることから、国会が平常化する二月にも設置されることになる。

ニッケイ新聞　２００７年１２月２２日　http://www.nikkeyshimbun.com.br/071222-22brasil.html