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Tarbell Course In Magicコミュの当時の映像から・・・

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最近アメリカのMiracle Factoryという会社から立て続けに、アメリカのテレビ放送が開始された頃のマジック番組や、50年60年代のレクチャーの(多分)8mmフィルムをDVD化したものが発売されました。 
Magic Warehouseなどのショップでも購入可能です。

色々なDVDで、もう絶対見ることは出来ないであろうと思われていた奇術家の演技が鑑賞可能です。

例えば・・・DVD “Mystic Craig's Camera”は3本組では、Vernonの演技も収録されていますが、その他Jack Miller、Peter Warlock、Bro.John Hamman、Francis Carlyle、Cardini、Edward Victorなどと共に、Tarbellでも御馴染みのU.F.Grantのレクチャーも収録されています。(ちなみに、最近別会社から彼だけの3本組も出ました。)

ノスタルジックなモノクロ映像で、非常に趣深く、楽しめるものですが、別の感慨も押し寄せます。

例えば、Jack MillerやU.F.Grantの演技を観ると、ある意味“下手”で“雑”なのです。 雰囲気も“ステキ”とは対極にあり“手品好きなおっちゃん”的。

しかし、やっている内容はオリジナリティー豊かで、当時は革新的なものだったはずです。

ある奇術を人に伝えようというパッションは、普通は『その芸がステキだから惚れ込んで、その芸を他の人にも観て貰いたい』ということに基づいていると思います。 しかし、僕がこのDVDで観たものは、決して彼らの演じているその演技を他の人にも観てもらいたい、と思わせるものではありませんでした。


となると、逆にTarbell博士の選択眼の確かさが際立ってきます。

要するに、このCourseは“誰も出来ないような名人芸”を伝えよう、という気などなく、そうではなくて、無理なく多くの人が演じることができ、かつ(演技の良し悪しに惑わされず)奇術自体がすばらしいものを厳選しているのです。


そして、実際の演技を先に観ずに、書籍から奇術を学ぶ利点も生きてきます。

すなわち、彼らの『いまひとつの演技』を観てしまうと、良い奇術を見逃してしまう恐れがある。しかし、Tarbell博士の鋭い洞察力で『上手に演じられたときにすばらしいものとなる可能性を持った作品』が選び抜かれ、Courseに掲載されているわけです。 そして、我々はその理想型に向かって練習できるというわけです。


そのあたりが、この本の特徴であり、『一人の奇術家の作品集』と意味合いが違うところです。 
やはり『教科書を作ろう』という気概が表れてるんでしょうなぁ。

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