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名画座魂コミュのエビスビールCMでいっとき甦った<名画座魂>!?

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、、、久々に更新してみます。

エビスビール(正式商品名じゃ「エ」って旧字だっけ?  どうでもいいけど)のCMで、言わずと知れたアントン・カラスのツィターによるテーマ曲がいろいろアレンジされて使われてるんだけど、アレってどうなん? と、ようやくツッコミたくなり。

なんつっても、『第三の男』と言えば、往年の映画ファン絶賛の名作。
オレ自身は苦手な映画で、あのテーマ曲くらいしか印象に残ってないんだけど、アレを至高の名作と思ってる方々は多い。
文春文庫ビジュアル版「ミステリー サスペンス洋画ベスト150」では堂々の第1位。紀田順一郎、仁賀克雄、筈見有弘、エッセイストの青木雨彦センセイ、さらにピーター・バラカン師ら、錚々たるメンツが絶賛している。
、、、そんな名作映画の超名曲を、安易(としか聴こえないシロモノ多すぎ!)なイマ風のアレンジでホイホイお茶の間に流していいのかねぇ? 

黒澤明が意味なく登場した缶コーヒーCMといい、あまりにもオールドファンの神経を逆撫でするがごとき、旧来のイメージぶち壊し、老年層に対してデリカシーのない企画が通り過ぎてるんじゃないですかね? 

あのCMを見てるうちにこみあげてくる不愉快さの理由はそのへんにある。
ジジババの肩持っても仕方ないかもだけど、彼らの若い頃の思い出を軽〜く扱いすぎるのはどんなモンかと思うんでね。。。

実は『第三の男』って、あまりにもムード先行すぎる映画というか、ストーリー自体も、画面構成も世評ほど優れた映画とは思えない面はある。世界一有名なアップショットかもしれない超大袈裟な登場の仕方するオーソン・ウェルズだが、実際は完全にゲスト扱いで、ホントにちょこっとしか姿を見せないし。
主演はウェルズの同志でもあった名優ジョゼフ・コットン。世をスネまくった男が似合いすぎる、凄みの効いたニヒルさたっぷりの存在感は男惚れさせるところもあるけど、アレが彼の最高作とは思えず。コットンと言えばヒッチコックの『疑惑の影』に尽きるでしょう。決めつけちゃいますよ、マジ。

あまりにも有名なヒロイン、アリダ・ヴァリのラストショットはよくよく見ればちょっと作りすぎ、、、な気がするし。

要するに、見る人が見れば「これ見よがし」なつくりが目立つ作品ではあって、それゆえにか、監督キャロル・リードがハスミン系シネフィルから評価されてないのもうなずける話ではあり。 ハスミン、なんて説明は無用ですな(汗)

、、、しかし、それはそれ。青春時代の1本として、長年愛され続けてきた名作映画なのは疑いない。過大評価されてきた一面はあるかもだけど、旧世代らの世評が積み重ねてきた「重み」みたいなモノには、多少なりとは敬意払ってもいいんじゃないかって。

CD借りにレンタル屋へ行くたび、DVDコーナーでは二束三文の値打ちしか感じさせない薄っぺらい新作ばかりが幅きかし、かつて自分や仲間が名画座に通って見た往年の名作たちがどんどん存在感を薄くしてる気配を見るにつけ、嗚呼、古き良き時代の香りはもはやモニターの中にもなくなりつつあるのか、、、と悲しく寂しい思いに駆られるんである。

やっぱり名画座は復活したほうがいいと思うねぇ。
じいちゃんばあちゃんたちと暗闇でひっそり息をひそめて銀幕に見入る、、、そういう体験を経ずして映画見てるなんて、絶対に言えないと思うんだけどね、個人的には。

ま、議論する気なんざサラサラなく、かつて映画ファンだったオッサン予備軍の、ただの感慨だけどね。。。

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