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来たれ!DMくらぶ!コミュのGOROの闘病人生【糖尿病編】 Part12

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【1型と2型の争い】 (2005年09月21日 投稿)

既にご存じの方も多いと思いますが、糖尿病には大きく分けて「1型糖尿病」と「2型糖尿病」があります。以前から糖尿病の患者さんが集まるサイトや掲示板に出入りしていますが、そこで日頃から気になっている「嫌な雰囲気」というものがあります。上手く言えないのですが、なんというか、1型と2型それぞれの患者さんたちが持っている妙な「プライド」というか「被害妄想」というか・・・・・。小さな小競り合いから大激論に至るまで、あちこちで「1型 VS 2型」の闘いが繰り広げられているのです。

.数ある議論の内容から1型糖尿病の患者さんの言い分をまとめると、
だいたいこんな感じです。

●1型糖尿病は生活習慣病ではない。
●自分は全然悪くないのに発病したのはまったくもって不幸である。
●2型は、日頃から摂生した生活を心がけていればほとんど予防できる。
●だから、2型糖尿病に罹った患者はある意味「自業自得」だ。
●そんな2型の患者とは一緒にして欲しくない。
●注射なしでは生きられない身体になった悲しみが2型患者には理解できまい。
●摂生をしない2型の患者たちが、世間での「糖尿病」のイメージを悪くしている。
●2型の患者のせいで1型の患者まで肩身の狭い思いを強いられている。

一方、2型の患者さんの言い分はこんな感じです。

●どうして1型の患者達はそんなに「自己弁護」に必死なのか?
●1型の患者は悲劇の主人公にでもなったつもりなのか?
●1型の患者は「被害妄想」が強いのではないか?
●注射を一生続けることがそんなにすごいことなのか?
●インスリン注射に頼って暴飲暴食している輩も沢山いるではないか。
●2型糖尿病を「生活習慣病」で一括りにして欲しくない。
●頑張っている2型の患者だって沢山いるんだ。
●そもそも、1型の患者は2型の患者よりも偉いのか?同じ糖尿病なのに・・・・。

両者の言い分に共通して言えること、それは、根底に「糖尿病であることに対する世間体やコンプレックス」がある、という点だと思います。だから、1型と2型という、微妙な立場の差を利用してお互いに自分のプライドを賭けて争うことで、自分を正当化しようという心理が働いているのでは、と思います。

まったく、不毛の議論だと思いますね。

この議論の問題点は、上記の「言い分」の最後の一文に集約されていると思います。つまり、病気に優劣なんて存在しない、患者に上も下もない、ということ。
患者同士で傷つけ合って、一体何のためになると言うのでしょう?

我々糖尿病患者は、不毛な争いにかけるエネルギーを、もっと別のことに使わなくてはならないと思います。完治する治療法がなく、命に関わる難病でありながら社会的保障がほとんど受けられないこと、病気に対する誤解や偏見のため、就労などの面で不利益となるケースが多発していること、誤った病識や悪しき生活習慣から、今もなお多くの人が合併症で重大な障害を負ったり命を落としたりしていることなど、糖尿病に関わる社会的問題はたくさんあるのです。

我々糖尿病患者は貴重な「経験者」として、社会に正しく認知してもらうことや不条理な偏見を排除するために医療従事者とタッグを組んで広くアピールすることが必要なのではないでしょうか?

もちろん、静かに闘病生活を送りたい、という患者さんも多いことでしょう。そのような人々を巻き込むことはあってはならないことです。ただ、少なくとも上記のような「論戦」を繰り広げている人たちは、お互いの立場を思いやり、相手に向けていた矛先を社会に向けて、共に同じ目標に向けて歩む姿勢が必要なのではないでしょうか。

糖尿病という病気が社会的にきちんと認知されるようになれば、患者同士の争いも、きっとなくなるだろうと思います。そうなれば1型の人も2型の人も、みんなの目的はただ一つ、 「Good Control!」ですね。




【読者から頂いたコメント】

・Aさん(1型糖尿病患者)
う〜ん、1型2型の話題って、掲示板上での争い(こう言ってしまうと御幣があるかな・・)は、結構強烈ですよね。何回か入院すると気づくんですが、「血糖コントロール目的」の患者同士だと「掲示板上」と同じように「1型2型論争」繰り広げられてます。

でも、「合併症治療目的」の患者同士では、争いは一切無いですよ。「同じように合併症で苦しんで治療している仲間」になっちゃうんでしょうね。結局、1型も2型もコントロール状態(自覚)が悪ければ行き着く先は同じなんですよね。かくいう自分も、2型患者さんと親しくなって、人生の勉強を沢山させてもらってます。


・Bさん(1型糖尿病患者)
GOROさん、こんばんは。そろそろ夕食を取らないといけない時間で、少々ボーとしてきていますが、面白かったのでコメントします。

「1型と2型の言い分」を読んで、私はどちらの気持ちも持ち合わせているのに気が付きました。私がDM話で花咲く相手は何故か2型さんばかり。頑張っている2型さんは面白いですよ。勿論、私に攻撃してこない1型さんも愛しています♪


・Cさん(2型糖尿病患者)
フムフム^^。
ようやくDMの本質と言いますか、本質に入り込んだ話題に嬉しくなりました。よく、学部抗争が有った話題と何ら変わりがない話題なのでしょうね。

要は、その大學に入ったはいいが、同じ大學の中で無益な学部同志の抗争、もしくは同じ会社の中での事業部の中の小競り合いみたいなくだらない抗争ですね。1型や2型で有っても、同じ病で有る事を共有出来、尚かつ理解を示す態度が無ければ、何時まで経っても前進できません。

自分は誰よりも優れた知識量を持っているから、血糖値もHbA1cも基準値をクリアしているんだ、という単なる子供じみた論理展開しか出来ないお子ちゃま達だと思うのです。

しかしこの病は、患者のコンプレックスが大きく、重要なファクターで有る病と認識します。前向きな思考が出来ないのなら、1型や2型や、ましてや他の病で困っている人達を論ずる事は出来ません。


・Dさん(1型糖尿病患者)
うーん、確かにネットに限らず、リアルでもこの論争の根は深いですね。でも、本当は根っこは別のところ(世間・患者同士・医療者からの差別偏見)にあって、そのあたりが解決しない限りこの論争は不毛にも続いていくのでしょうなぁ。

確かに私もかつて「待合室ハラスメント」に遭ったことがあり、2型のかたがたに対し恨みのような感情は持っていましたが、病気と人間性は関係ないと思って今に至っています。


・GORO
奇しくも、というか、やはりというか、コメントを頂いたのは全て糖尿病の患者さんでした・・・・。^^;
やはりこの問題は当事者でないとなかなか気づかないものなのかもしれませんね。知らなかった人は、この記事を読んで「そのような実態もあるのだな」と思って頂ければ幸いです。

Aさんもおっしゃっているように、適切な治療を怠った場合の行く末は1型も2型もほとんど同じです。また治療方法にしても、投薬かインスリン注射かの違いはあれど、栄養管理と適度の運動が基本であることには変わりがありません。(1型に栄養管理は不要であると唱える方もいらっしゃいますが、それは明らかに誤りです。)
ですから「2型の患者と一緒にするな」とか「1型の患者は理屈っぽ過ぎる」などと言い合うのではなくて、お互いに「Good Control」を讃え合える関係を築いて欲しいな、と思います。論争のストレスだって、血糖値を上げる要因になってしまうのですから・・・・。^^;


・Dさん(1型糖尿病患者)
最近ずっといろんなブログ訪問していますが、豊富な情報をありがたく吸収させていただいており、感謝しています。どのかたも、個性豊かで考えもそれぞれで、そのこと自体も楽しんでいます。そんな中、Bさん他のブログ閉鎖を知りました。もっと早く、ブログを楽しませてもらっていることと、それによって助かってること書き込めば良かったと思っています、自分だけではこれだけ集めようがないですから。

自分にも2型の患者さんへの偏見があると、皆さんに気づかされました。まだまだ咀嚼しきれていませんが、じっくり消化していこうと思います。うまく表現できませんが、自分のように今まで孤独なやりかたしか知らなかった者には、勉強になる場だとお伝えしたかったです。


・Eさん(1型糖尿病患者)
こんばんは。1型患者のEです。いつも読んでますがしばしばコメントしそびれます。
糖尿病の1型と2型の違いというものは、人間の中で男と女があるようなものじゃないかなあと考えています。違うところはどうしようもなく違っているけど、結局は対等だし、尊重して協力しあえる関係なんですよね。1型と2型の(あるいは喩えの男と女の)あいだで差異と共通点のどちらに関心を置くかは、自分のなかに絶対の価値観はなくて、状況との兼ね合いによってどちらにもころがります。

いまのところわたしは、どちらかといえば2型との違いを強調するような意見を言いがちです。それは、病院の糖尿病教室等いままでの治療環境で、混同されたゆえにつらい思いをしてきたという背景によります。(男女のたとえに戻れば、同じ人間だからって銭湯がすべて混浴だったら・・・?でもお風呂じゃない場面で一緒にできることもいっぱいあるのです)共通点をさぐることができる姿勢と同時に、違うものは違うといえる基盤がないと、安心して社会参加も話し合いもできません。

もしも、もっとニュートラルな環境があって、1型2型が違う病気という認識で出発していたならば、わたしも双方の共通点をみつけて統合していくほうを、合理的な流れとして支持するでしょう。

基本的な違いを認めてほしいという思いは、偏見や争いとは別もののはずですが、深く掘り下げようとするとなぜか不純物が混入しやすいことはわたしも感じてます。

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