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来たれ!DMくらぶ!コミュのGOROの闘病人生【糖尿病編】 Part6

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【低血糖について】(2005年07月24日 投稿)

「低血糖」

糖尿病の患者さんはもちろん、患者以外の方でも一度は耳にしたことのある言葉ではないでしょうか?飲み薬やインスリンを使って血糖値をコントロールしている患者さんの場合、血糖値を人為的に下げているわけですから、加減次第によってはどうしても時々「下がりすぎてしまう」ことがあるのです。糖尿病は高血糖が問題になる病気なのに、治療によって低血糖にも悩まされてしまう、というのはなんとも皮肉な話ですね.....。

脳は血中のブドウ糖が唯一のエネルギー源であるため、血糖値が下がりすぎると真っ先に脳がダメージを受けます。その結果、いろいろな急性の症状が出てきてしまうのが「低血糖発作」です。

私も、低血糖発作は普段から頻繁に経験しています。かなり注意をしていても、やはり月に2〜3度のペースで低血糖になってしまいます(最近は週に2〜3度)。一般的には、発汗、手足のふるえ、体の火照り、動悸、不安感、吐きけ、空腹感、霧視などの症状が現われると言われますが、症状の出方は個人差が大きいようです。

私の場合、血糖値が下がってくるとまず最初に体が非常に怠くなってきます。実際に経験してみないと想像もできないような、独特の倦怠感です。座ったり横になっていると気づかないことが多いのですが、立ち上がるときに異様に体が重く感じたり、脚に力が入らずふらついたりするので、それで自覚することができます。時には強い眠気や冷や汗、寒気を伴うことがあります。

そのままさらに血糖値が下がると手先が細かく震えてきて、体のふらつきも顕著になってきます。私の場合はこの「手の震え」の症状が出てきたら、もはや低血糖発作であることは間違いありません。この時点で血糖値を計ると、大体50〜70mg/dlであることが多いです。一般に低血糖とされるのは70mg/dlあたりからですが、人によっては70台以上の血糖値でも低血糖の症状が出ることがあります。

一般には、血糖値が40を切るあたりから、ろれつが回らなくなったり奇妙な行動をとったりするようになるとされており、次第に意識レベルが落ち、最終的には意識を失って「低血糖昏睡」という状態になります。これは脳がエネルギー不足で正常に機能しなくなった状態であり、この状態が長く続くと脳の一部に障害が残ったり、最悪の場合は死に至ることもあるので、決して油断はできません。


血糖値を測って低血糖であることが分かった場合、また、血糖値が測れない状況下でも、それらしき自覚症状が出た時は、一刻も早くブドウ糖を摂取して血糖値を上げる必要があります。上の左の写真は、私が薬局で時々もらっているブドウ糖のタブレットです。希望すれば大抵はタダでもらえます。また、ドラッグストアなどに行けば、右の写真のような形で売られていますので、常に蓄えておきましょう。大抵はブドウ糖を摂取して30分も経てば低血糖から回復することができます。(ただし、なるべく1時間程度は行動を控え、体調の変化に気を配った方がベターです。)

注意すべきなのは、例えブドウ糖があってもそれを摂取できないケースもあるという点です。例えば、低血糖で体が思うように動かなくなった時、ブドウ糖を二階に置いていたため取りに行けなかったとか、外出先で低血糖を起こしてもバッグの中にブドウ糖がないとか、そういったケースです。


実は私も、一度だけ低血糖発作で意識を失ったことがありました。
ある日、椅子に座ってパソコンの作業をしていたとき、突然、強い空腹感と身体の怠さが襲ってきました。それまでにも低血糖は何度か経験していたので、「またか」と思って特に慌てることはありませんでした。しかし、たまたまそのときは低血糖症状の進行が速かったようです。ブドウ糖を取りに行こうとして立ち上がったところ膝がガクガクと震え、立ち上がるのがやっとだったのです。「まずいな...」と思いつつ、なんとかリビングまで這っていき、血糖値を計ると40台まで血糖値が下がっていました。

「これはやばい!」と思い、ブドウ糖が置いてある棚に手を伸ばそうとするのですが、すでに体の自由が効かなくなっているのでなかなか手が届きません。しばらくジタバタともがいたあとブドウ糖は諦め、目の前にあった戸棚の引き出しを開けて、コーヒーのスティックシュガーや飴玉が入っていないかどうか手探りで探し始めました。すると運良く、2個の飴玉が見つかりました。ガタガタ震える手で何とか袋を破り、その飴玉を口に放り込みました。舐めながら必死で唾液を胃に送り、糖分を吸収させようとしました。その直後に意識を失ったようです.....。

ちなみに、その日は家には私一人だけでした。

目が覚めると、口の中には半分ほど溶け残った飴玉がありました。はっとして時計を見ると、どうやら30分ほど意識を失っていたようです。辺りをきょろきょろ見回し、「生きてる....」とつぶやいていました。低血糖で意識を失っても自然に回復するケースは多いとのことですが、私はこの飴玉に救われたような気がしています。

後日、主治医にこのことを話したら、「こんな時は血糖値なんて計るもんじゃない!」と叱られました。「エッ、どうして?」と思いましたが、症状から低血糖が明らかなときは、悠長に血糖値など測定してないで一刻も早くブドウ糖を飲むように、とのことでした。
(なるほど納得....)

それから私は、家の中のどこにいてもブドウ糖に手が届くように、家中のあちこちにブドウ糖を置くようにしています。もちろん、外出時にも常に持ち歩き、車の運転などをするときは必ず少量の糖分を補給するように心がけています。外出中にブドウ糖がない場合は、缶ジュース(コーラやファンタなどの清涼飲料水)にブドウ糖が多く含まれているので、それで代用が可能です。ただし、ゼロカロリーのコーラなどにはブドウ糖が含まれていないので、いくら飲んでも低血糖は改善されません。その点はご注意を。原材料名に「ブドウ糖果糖液糖」と書いてある商品なら大丈夫です。

よく、低血糖の時にチョコレートやあめ玉、キャラメルなどを食べる人がいますが、それらは消化の過程でブドウ糖に分解されて初めて脳のエネルギーとして利用できるようになるので、直接ブドウ糖を摂取した場合よりも回復に時間がかかると言われています。低血糖の予防策(補食)として時々少量摂取するのは良いと思いますが、低血糖発作時の対処用としてはあまり向きません。

ただし、ブドウ糖のみを摂取して低血糖から回復しても、再び血糖値が下がりだして低血糖が再発するケースがあります。ブドウ糖を摂取した後、少量のお菓子やパンなどを食べておくとそのリスクを減らすことができます。

また、「ベイスン」、「グルコバイ」などという名前の「αグルコシターゼ阻害薬」を服用している患者さんの場合は、糖分を吸収しにくくなっているので、通常の糖分の補給ではなかなか回復しないことがあります。従って、必ず低血糖時にはブドウ糖を使用するのが原則です。

常に血糖値が高い「コントロールが悪い」患者さんの場合は滅多に経験しないことですが、コントロールが概ね良好で、なおかつ食事のタイミングが不規則だったり、普段より運動量が増えた場合などに低血糖が起きやすくなります。低血糖との付き合いもまた、患者の宿命なのですね....。


【読者から頂いたコメント】

・Aさん(看護師)
こんにちは。 早速の記事を読ませていただきました。低血糖の大変な経験をされてるのですね。
入院されてる場合はブドウ糖の静脈注射が指示でできるので低血糖とわかるとすぐ回復できますが、お独りでいらっしゃると不安で心配なものがありますね。よく救急患者さんで脈と呼吸があって意識不明の場合、頭部のことを考えると同時に医師に言われなくてもすぐ血糖値を測ることがありました。私が学生のときに父が泡を吹いて意識が無くなったことがあり、家庭医に急いで来てもらい糖尿だったよねって聞かれハイと言うとブドウ糖を静注後、意識がもどったことがありました。もう35年前の話で血糖値を測るものも身近に普及してない時でした。食欲が無かったのに薬だけは真面目に服用していたためでした。それで初めて低血糖と言う言葉を知りました。

長くインスリンを使用されると御自分の低血糖の初期症状が分ってくるのですね。「低血糖との付き合いも、患者の宿命なのですね…」とのお言葉には、ズシッときました。


・Bさん(1型糖尿病患者)
GOROさん、こんにちわ。私は、「グルコサプライ」を主治医の先生に注文してもらってるよ。ラムネみたいでちょっぴり美味しいです。今度画像送りますか??


・Cさん(1型糖尿病患者)
低血糖の症状は個々によってちがうのですね。私は今までの最低血糖値は25です。普段から低めな為か、なんか体が変?血糖値が高い?と思って測定した位です。体感が鈍くて・・・。


・GORO
Aさん
自覚症状があるうちはまだ良いのです。低血糖になっても自覚症状が出ない人は、気が付いたときには意識不明になっていた、なんてことが良くあるようです。独りで行動しているときに倒れてしまい、そのまま命を落とすことだって十分に考えられます。常時身につけていて低血糖が迫るとアラームが鳴る、腕時計型の血糖値測定器が開発されていますが、コストや精度などの面で問題が多く、まだまだ実用的ではないようです。早く使えるようになるといいんですけどね。

Bさん
写真、是非送って下さい。ここに載せますので。

Cさん
血糖値が25とは、かなり危険ですね。1〜2時間おき位に飴をなめるとかして予防してみては?倒れないように注意して下さいね。ちなみに私の最低記録30です。測ってびっくりでした。血糖値のすごく高かった頃(300〜500)は、200とかでも低血糖症状は出ました。血糖値の変化が激しい時も低血糖の症状が出やすいのだと言われました。Cさんはふだん低いからっていうのもあるんでしょうね。低血糖発作を頻繁に繰り返していると自覚症状が鈍くなることもあるそうなので、気をつけてくださいね。


・Dさん
「こんな時は血糖値なんて計るもんじゃない!」なんていわれても、いったい今いくつだろう?って測りたくなりますよね?。フェチならばなおさら?今の医者では、家族同伴で行って、筋肉注射の説明を受けましたよ。救急車呼ばなくて良くなるかもしれないって程度らしいですが。

注:
血糖値の変動が不安定で、高頻度で低血糖発作を起こして意識障害を来すような患者さんの場合、本人に代わって家族が対処できるように「グルカゴン」という血糖値を上げるための注射を家族に託される場合があります。その場合は、患者が意識を失った時にすぐにグルカゴン注射ができるように、家族が病院で注射の仕方を勉強させられます。

コメント(2)

改めて低血糖って危ないんですね・・・なんて他人事のように書きますが
自分も低血糖で意識消失→気がついたら病院なんてのを3度ほど経験
しています。
意識が戻り、毎回周囲見渡しては『ぉ!生きてるやん』なんて不謹慎な事
考えたりしましたね^^;

最近ではあまりにも低血糖が頻発するので低血糖発作に気がつくのが遅く
目の前が白くなってきてやっと測ってみると26やら30前後でヤバイ状態に(;^_^
ブドウ糖も家中の至る所に、風呂やトイレの中まで置いてます。

一度目の前にあるのにも拘わらず飲まないと・・って思うだけで行動に移せなく
無駄に家中をウロウロと移動しまくりへたり込んだところをたまたま居た家族に
捕獲され口に無理やりブドウ糖入れられた情けない経験もあります。
私も、目の前にブドウ糖があるのに、わざわざ別のところへ探しに行ったことがあります。低血糖の時は思考力や判断力が著しく落ちるので、端から見ると「何やってんだ?」と言われそうなことを必死でやっていたりするんですよね。

無自覚低血糖にもよくなります。後の記事でも触れるつもりですが、血糖値が30まで下がっているのに気付かず、平気で車を運転していたことがあります。幸い、そのときの目的地が病院だったので、すぐにブドウ糖点滴を受けることができましたが、そうでなければ意識が朦朧として事故を起こしていたかもしれません。

改めてブドウ糖の常備の必要性を痛感した一幕でした。

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