ド素人の映画と音楽のお勧め。コミュのエリザベス：ゴールデン・エイジ

「ケイト・ブランシェット」、凄い迫力でした！！


数奇な運命の末、イングランド女王の座に着いたエリザベス１世のその後を描く歴史ドラマ大作の第２弾です。前作に続き監督はシェカール・カプール、主演は勿論「アビエイター」のオスカー女優ケイト・ブランシェット。当たり役となったエリザベスを再び演じるブランシェットの堂々たる演技が素晴らしく、輝く甲冑に身を包み戦いに赴く英国軍を鼓舞する場面などは、まるでエリザベス本人が乗り移ったようなカリスマを感じさてくれます。ほかに第８０回アカデミー賞衣装デザイン賞に輝く宮廷衣装や美術、スペイン無敵艦隊との激烈な海戦など、２時間弱に見どころが凝縮していました。クライヴ・オーウェンやアビー・コーニッシュ、ジェフリー・ラッシュにサマンサ・モートン共演です。



16世紀末、数奇な運命を背負ってイングランド女王に即位したエリザベス（ケイト・ブランシェット）。だが国内ではスコットランド女王メアリー（サマンサ・モートン）を正当な英国女王とする勢力がうごめき、国外では世界最強のカトリック国家スペインがプロテスタントであるエリザベスへの敵視を強めていた。内憂外患の中、エリザベスの前に新世界から帰還した船乗りウォルター（クライヴ・オーウェン）が現われる。責務のため独身を貫き、“処女王”の異名を取るエリザベスだが、いつしか彼に惹かれ……。




シェカール・カプール監督とオスカー女優ケイト・ブランシェットが再びコンビを組んだ歴史ドラマの続編です、無敵艦隊を擁するスペインとの宗教戦争や忍び寄る暗殺計画や禁断の恋など様々な試練と向き合いながら、黄金時代を築いていく女王エリザベスの雄姿を壮大なスケールで描いています。

１５８５年、プロテスタントの女王としてイングランドを治めるケイト・ブランシェット演じるエリザベス１世、揺るぎない信念で王の威厳を保ちますが国内外でカトリックの謀略が渦巻く、欧州全土をカトリックにするためイングランドをも手中に収めようと息巻くジョルディ・モリャ演じるスペイン国王フェリペ２世と、従姉のエリザベスが不義の子であることから正統な王位継承権が自分にあると主張するサマンサ・モートン演じるスコットランド女王メアリーの存在は脅威。
そんなエリザベスの前に新世界から帰還したばかりの航海士クライヴ・オーウェン演じるウォルター・ローリーが、やがて２人は交流を重ねるうち互いに惹かれ合い“ヴァージン・クイーン”を貫き通していたエリザベスの心は揺らぎ始めるのですが・・・。

１０年くらい前に「エリザベス」が公開された時は続編がつくられてそれが成功を納めるなんて思いませんでした、ケイト・ブランシェットの“ヴァージン・クイーン”の凛々しさで無事完結と思ってたからアカデミー賞なんかにノミネートされたりして変な感じでした、「エリザベス：ゴールデン・エイジ」なんかエンターテイメントばかりを追ったつまらな作品と思ってましたがこれが意外にも面白くてビックリ。

イマイチ“キリスト教”の詳しいことを知らないので『プロテスタント』と『カトリック』の違いが解りにくいけど、プロテスタントを国教とした父の遺志を継いだエリザベスの今回の最大の敵はカトリックの大国スペインです、幽閉されていた従姉妹スコットランドの女王メアリー・スチュアートを死刑にしたことでこの物語が大きく動き始め、イギリス軍と有名なスペインの“無敵艦隊”と宗教戦争が聖戦として繰り広げられます。

しかしエリザベス女王を演じるケイト・ブランシェットの姿のオーラの輝いているような神々しさは凄いですね、やっぱりエリザベス女王役はケイト・ブランシェット以外には考えられないと思わせてくれたしオスカーをあげてもいいと思わせる迫力は流石、ラストの岬の先端に立つケイトはまさにエリザベス女王そのものといった貫禄でした。

エリザベス女王に寵愛される侍女でエリザベス役のアビー・コーニッシュは『プロヴァンスの贈り物』でも可愛らしかったですがここでもキュート、クライヴ・オーウェンも『キング・アーサー』の時のような魅力的な野性味溢れる役所でしたエリザベス女王と侍女エリザベスの間で悩む彼の姿も良かった、べスとウォルターが結ばれて妊娠してしまったことを知った時の嫉妬と戸惑いと乱れ具合を上手く表していたました。

ジェフリー・ラッシュも流石の演技、下手な芝居はしませんでした。

そんな暇も無くスペインとの戦争に臨むエリザベス、予想したよりもずっと面白い映画だったしエンターテイメント性もバッチリで良かったです、お勧めします。