ド素人の映画と音楽のお勧め。コミュのコンフェッティ／仰天！結婚コンテスト

いかにも”イギリス映画”、といった感じです。

ウェディング誌が主催した“ユニークな結婚式”コンテストに出場する３組のカップルが、賞品の新居を目指して悪戦苦闘する様子を綴ったイギリス流のコメディです。
設定こそ奇抜ですが、式の準備を進めるうちに愛し合うはずの新郎新婦が険悪な雰囲気に陥るなど、ありふれた結婚式の上でも共感できるエピソードがちりばめられています。カップルの好き勝手なわがままに振り回される、ウェディング・プランナーたちの苦労にも苦笑いさせられるかもしれません。
イギリス映画らしいひねった笑いの作品に仕上がりました、出演は『ラブ・アクチュアリー』「銀河ヒッチハイク・ガイド」のマーティン・フリーマンなど。

　
ウェディング誌を出版しているコンフェッティ社は売り上げを伸ばすため、一番ユニークな結婚式を挙げたカップルに新居をプレゼントするコンテストを企画。そして、マット(マーティン・フリーマン)とサム(ジェシカ・スティーヴンソン)のミュージカル婚をはじめ、テニス婚、そして全裸のナチュリスト婚の３組が最終審査に残る。彼らが同じ日に式を挙げ優勝を決めるため、ウェディング・プランナーのゲイ・カップルが３組のワガママや雑誌社の要求に答えながらあくせく準備を進めていく。こうして、いよいよ３組それぞれの結婚式が始まるのだが…。

優勝商品である夢のマイホームを賭けて“もっとも奇抜な結婚式”を競う、３組のカップルの愛の行方をイギリス流のシニカルな、笑いにあふれたウェディング・コメディです。
毎回“花嫁コンテスト”で純白のドレスを着た花嫁が優勝じゃマンネリで飽きると、コンフェッティ社は“ユニークで奇抜な結婚式コンテスト”を企画して、毎回奇妙なカップルがアイデアを持ち寄ってきます。
今年は“ミュージカル結婚式”を企画した『ラブ・アクチュアリー』のマーティン・フリーマン演じるマットとサム、“テニス結婚式”を企画したジョゼフとイザベルのカップル、そして“裸の結婚式”を企画した『ナチュリスト』のマイケルとジョアンナのカップル、３組が優勝するためにウェディング・プランナーのヘロン＆ハフのゲイのおかしな２人組も頑張ります。
しかし“ミュージカル結婚式”のマットにサムは一番マトモで愛し合っているように見えますが、実はサムの両親が離婚していてパパをママ達に内緒で呼ぶか悩んでいたり、マットは“マスオさん状態”に不満があったり妹のジエンばかり注目されるサムにも不満があったり。
ジョゼフは“テニス結婚式”の２人組はテニスのコーチのスペイン人のヘススが邪魔、“ナチュリスト結婚式”のマイケルとジョアンナも“ナチュリスト初心者”のジョアンナが、真面目な父や母の前での裸姿には抵抗を感じて・・・。
なんかイギリス映画だなぁとシミジミ感じてしまうところがあったり、少しアメリカ的な考え方を皮肉ってみたりしていましたね、初めは他の組に勝とうとする気持ちが強すぎた皆もいつの間にか純粋に結婚式を楽しみたい、祝福しないという気持ちに変わっていきましたね。
“ミュージカル結婚式”のマットとサムの結婚式のシーンは、本当にジュディ・ガーランドやジーン・ケリーにフレッド・アステアの、昔のミュージカル映画のワン・シーンを見ているみたいで素敵でした、残りの“テニス結婚式”や裸の“ナチュリスト結婚式”の皆もいい式に見えてくるから不思議です。“テニス結婚式”のイザベルの、鼻の手術のくだりは最高でした。
なかなか面白いウェディング・コメディでした、色々な“ユニークな結婚式コンテスト”も楽しくて微笑ましかったです、お勧めします。