ド素人の映画と音楽のお勧め。コミュのファット・ガール愛はサイズを超える

”美女”の基準は、イロイロです・・・。

５シーズン続いたＴＶコメディ「The Parkers（原題）」で主演を務め、全米で高い人気を誇る黒人コメディエンヌ、モニークが自らの製作総指揮でビッグサイズのヒロインを演じたラブコメディです。
自分に自信を持てなかったヒロインが、ふっくらした女性ほど美しいとされるナイジェリアの医師と知り合ったことで、自らの価値観を変えていきます。見ているうち、美人はスリムという固定概念を吹き飛ばされるような印象を与えてくれるような作品です。
監督・脚本は本作がデビューとなる女性監督ネジェスト・リケ、ダイエットに苦しむ女性の共感を呼ぶような作品に仕上げてみせました。

　デパートの洋服売り場で働くジャズミン(モニーク)。太めの彼女はクイーン・サイズ向けのファッション・デザイナーを目指しているが、なかなか芽が出ないでいた。そんな彼女はある日、ナイジェリアから来た医者のトゥンデ(ジミー・ジャン＝ルイス)と出会う。イケメンでスタイルも完璧な彼には振り向かれないと思いきや、アフリカでは豊満な体の女性はモテるということから逆に気に入られるジャズミン。ほどなく夢のような恋に落ちるものの、やはり自分の容姿にコンプレックスを感じ、戸惑いをみせていくジャズミンだったが…。

クイーンサイズの豊満ボディを誇る恋愛経験ゼロのヒロインが、ナイジェリアのハンサムな医師に一目惚れされてというラブ・コメディです、全米で人気のコメディエンヌのモニークが主演していました。
モニーク演じるジャズミンはデパートの販売員、いつか自分もクイーンサイズであるために大きめの可愛い服を着ようと、ファッション・デザイナーを夢見る毎日。
しかしジャズミンは“パームスプリング”への豪華な旅行が当たった事で、彼女の人生の全てが変わって行きます。そこでハンサムなナイジェリアから来たトゥンデ達に出逢い、美女の基準が“ふくよかなこと”だというナイジェリアではジャズミンやステイシーはモテモテ、ミアは行く人行く人に『アナタ痩せ過ぎ、もっと食べなきゃ』と言われてしまいます。
やがてジャズミンはトゥンデに身も心も惹かれていきますが、なかなか素直にトゥンデの思いを受け入れられずに、そんな自分に嫌気がさして家に帰ってしまいます・・・。
医学的に見たりすると肥満や太っていることは決していいとは言えないし、食べ物が無くて困っている人達がいる訳ですから失礼かもしれませんが、太目で悩んでいる人達には“おデブ”でいることは苦痛で大変不快なことかもしれません。
そんな女性達に勇気を与えるような映画になっていましたね、トゥンデに触発されたジャズミンは自分の勤めるファッション売り場のヘッドバイヤーのロバートに認められて、太った女性達にもオシャレな服を着せたいと“グラマー・マダム”というブランドを立ち上げて、見事に成功してやがて世界進出するまでになります。
全てはトゥンデの『自分に素直になれ』という言葉で、卑屈になって僻みっぽくなった自分に別れを告げて、それまでの『クソ女』から『美しい女』に生まれ変わります。
明るいラストも良かったですね、スタイル抜群のミアはナイジェリアで医者を手に入れるために死に物狂いで沢山食べるようになるし、太目で悩んでいたステイシーもアキボ達のおかげですっかり美しくなって行きます、ジャズミンとトゥンデの最後の会話も面白かったです。
“デカケツ・バーガー”という店で、からかう従業員の男の子とバトルしてのしてしまうのも面白かった、モニーク演じるジャズミンも段々美しくて優雅になって行くのも素晴らしかったです、お勧めします。