ド素人の映画と音楽のお勧め。コミュのレディ・イン・ザ・ウォーター

シャマランが贈る”おとぎ話”です。

ナイト・シャマランが、いつもの゛大どんでん返し゛を封印して、おとぎ話をつくりました。
衝撃的などんでん返しで観客を驚かせ続けていた人気監督Ｍ・ナイト・シャマランが、あえてその得意技を封印して挑んだ新境地作です。監督が自身の子供たちのために考えていたオリジナルのおとぎ話をベースに、水の精と思われる美女とアパートの住人たちの交流を綴っています。
「サイドウェイ」のポール・ジアマッティが、心に傷を抱えたアパートの管理人という主人公を好演しています。加えてブライス・ダラス・ハワードがシャマラン監督の前作「ヴィレッジ」に続いてヒロインを演じています、一作でシャマランのお気に入りになったかな。他にも「シリアナ」のジェフリー・ライトや、「夢駆ける馬ドリーマー」のフレディ・ロドリゲスなどが出演しています。
さらに毎回カメオ的に出演するシャマラン監督本人が、今回は主要人物の１人を堂々演じています。

　ごく普通のアパート“コーブ・アパート”の管理人クリーブランド・ヒープ（ポール・ジアマッティ）は、廊下の掃除や電球の交換をするだけの単調な毎日を送っていた。ところがある晩、中庭のプールでストーリー（ブライス・ダラス・ハワード）と名乗る謎めいた女性と遭遇する。彼女は水の精“ナーフ”という存在で、“青い世界”からある目的のために人間界にやって来たという。やがて、クリーブランドは韓国系親子が語るおとぎ話をヒントに謎を紐解き始める。そんな中、ストーリーが“青い世界”へ戻ることを阻止しようとする恐ろしい怪物が現われる。クリーブランドは住民たちの協力を得て謎解きを進めながら、ストーリーが無事に戻れるよう懸命に奔走するのだが…。

これはシャマラン監督が子供に見せられる”おとぎ話”をつくろうと、彼の真骨頂である”大どんでん返し”を封印して作った映画ですが、出演もしないのかと思ったら結構重要な役で出てました。
”ナーフ”という選ばれた人の前にしか表れないという海の精のブライス・ダラス・ハワードが、ポール・ジアマッティ扮するフープの前にあらわれます。
その人は”選ばれし器”と呼ばれて、ナーフに出会うとある感覚に目覚めると言われています。
その”器”と出会えたナーフは巨大なワシと一緒に元の世界に帰り、自由になると言い伝えられています。
フープが管理人を勤めるアパートの住人たちが、ナーフの女王のために団結してナーフを帰そうと頑張ります。
確かに今までのシャマラン監督作品とは少し違う印象を受けましたが、ダークな雰囲気とちょっと変わった作風は、シャマラン監督作品に共通するものがありました。
やっぱりシャマラン監督は出たがリだなぁと思ったら、やはり”自分の子供にも見せたいお伽噺”を目指していただけに、結構重要な役どころで出演していましたね、演技もナカナカ上手かったです。
実はフープは心の奥底にしまい込んだ秘密があります、それを解き放つことがこの”ナーフ”を救うことにも繋がってくるのですが・・・・・。
こんなお伽噺を真剣に聞いて”ナーフ”を助けようとするアパートの住人たちも凄いですが、左右の筋肉のつき方が違う男も重要な役割があったとは・・・・・、しかしあれはＣＧなのか本当なのか・・・・・、それも謎です。
お勧めします、シャマランの語るダークなお伽噺の世界を楽しんでください、それにしても一作毎にブライス・ダラス・ハワードは魅力的になっていきますね。