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San Angeles / 天使の棲む街コミュのSan Angeles 天使の棲む街 5(ノベライズ)

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如何した事か、途方に暮れている萌(アンジー)。
そこへケータイにミカからのTV?が着信する―
ミカ(画面内)「萌先輩!この前はアドバイスありがとう!でも―」
× × ×
(ミカの回想) TV?で鋼平と話すミカ。
ミカ「実はまだ告白してないんだ。
なんだか最初会ったときのシャイな感じじゃなかったの鋼平くん」

運河沿いの街を見渡す高所で、下界を見下ろすアンジー。
アンジー「(大きな溜息)そりゃそうだよ。何しろ…」

河川に沿って空港へ向かうモノレールの高架下。
鉄平が読書している。余った手でケータイを開き、アドレス帳から、ミカのデータを見る。
鉄平「(溜息)」
そこに忍び寄る影が、さっと隣に座り―
鋼平「ミカちゃんとデートする約束した。
すっげえいい子な。
今日、これから逢うんだ」
ウキウキと待ち切れない様子で立ち上がり、おもむろに岸辺に向う鋼平。
何時の間にか、2人には見えないはずのアンジーが背後に佇んでいる。
アンジー「ミカが憧れてたのは鋼平君だけど、本来結ばれるべきは弟の鉄平君。
参ったよな…結び付ける相手を間違うと、ハートポイントマイナス30のペナルティ…大天使への道がまた遠のく…」
と、鉄平のケータイに、ミカからのTV?が着信した。
鉄平「(発信者の名を見て)―!」
鉄平、自分のケータイを握りしめ、ガックリと頭を垂れる―
アンジー「ごめんね、つらい想いさせて。
でも君もそんなに自分を押し殺しちゃダメだよ(鉄平のケータイに、そっとエンジェル・キス)」

ポップな雰囲気でお気に入りのオープンカフェへと向う道を、ミカがやって来る。
と、ミカのケータイにプッシュトークが着信した―
ミカ「(立ち止まって確認)鋼平君と…誰だろ?この番号」
見知らぬ番号が、ディスプレイに並んでいた。

ミカとの待ち合わせ場所であるオープンカフェのテーブルに座り、鋼平、神妙な面持ちで弟からのプッシュトークを聴いている。
鉄平「ミカさん、初めまして…なのかな。僕は鋼平の双子の弟で、鉄平って言います。鋼平、ごめん」
それまで黙って聴いていた鋼平、慌てて―
鋼平「鉄平、おまえ」
ミカ「また、鋼平くん、何の冗談?」
鉄平「よーく聞いて。最初に会ったのは僕、鉄平なんだ」
ミカ「―!(わけが分からず困惑)何が何だか…」
鉄平「あの時の本、最後まで読んだよ。君の言う通り、面白かった」
ミカ「…じゃあ、これが本物の鋼平くんの番号…?」
× × ×
河川のほとりで、鉄平の告白を見守るアンジー。
アンジー「…さて、ここからが腕の見せ所だな
もつれた赤い糸をときほぐさなくっちゃ…」
指をポキポキ鳴らして、気合が入る―

つづく

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