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こどもの教育コミュの佐伯先生のお話が Web からダウンロードできます

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出典: http://artists-children.net/information/2010/03/pdf.html

「トヨタ・子どもとアーティストの出会い」というのがあり、
その催し物として「アートの力×子どもの力」というシンポジ
ウムがあり、その基調講演で幼児教育関係者では知らない人は
いないと言われる認知心理学者の佐伯先生のお話があったそう
ですが、それを以下のURLからダウンロードして読めるように
なっていることを知ったので、紹介させて頂きます。

http://artists-children.net/%E4%BD%90%E4%BC%AF%E5%85%88%E7%94%9F.pdf
 
このコミュニティ的には、以下の文章が特に示唆的だと思いました。


私 た ち は 、学 校 に 入 っ た と た ん 、そ こ で 物 事 を 知 る 知 り 方 に つ い て の、ある特有の身体技法を身につけてしまう。その身体技法の中で は、学校では非常にうまく適応できるし、そして先生もそれをうまく 利用する、子ども達もその中でうまく生きていく術を身につけるとい うようになっていく。いま私たちは、それが本当に良かったのだろう かと問わないといけない時期にきています。
 

コメント(5)

ちょっと印象に残ったところを紹介させてもらいます。

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【ビデオ映像:チンパンジーに、グミの入った箱の開けるための操作方 法を教える。同様に、人間の子どもにもグミの入った箱の開け方を教え る。つぎに同じ構造の透明の箱に変える。するとこの箱を開けるため の操作方法は、実はまったく無意味であることが分かる。】 チンパンジーは、箱が透明になった段階で、それまでの動作が全部 無意味だということを理解して、窓を開けて直接グミを取った。とこ ろが、人の子どもは、透明の箱だからトントンと叩いたり、上から棒を つっついても意味がないということが歴然としているにも関わらず、 大人がやった通りの動作を真似る。さらに驚くべきことは、どうぞ好 きに取ってくださいと言って、大人が退出して誰もいない状態でも、 まったく無意味な儀式のような作業を全部やるんです。 これは、不思議な話しですね。実をいうともっと小さい2歳とか3歳ぐ らいの段階ですと人の動作を真似するときに、そっくりそのまま真似 をするのではなく、なんでそうするのかなという、行為の意図をちゃ んと把握して真似をするんですね。ところが、4~5歳のくらいになる と、意図を真似するのではなく、動作をその通り真似するというよう になります。つまり、教えてもらうということへの適応性が生まれ、
「やってみせるよ」と言われたとたんに物事の因果関係とか理由を全 部遮断して言った通りのことを真似るというスイッチが入るのです。
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もう少し、引用

私たちは、学校でものを知るということは、全て勉強を通してなんだ と考えるようになっています。勉強で学習するというときは、知識と いうものにはとにかく文脈は関係なく、どういう場合にはどういう答 え方をするんだということを、全部覚えるべきこととして身につける。 基礎から応用、展開という順序があるのだから、その順序を飛ばして はいけないんだと。つまり、教えられなかったら学べない、あるいは 競争することによって身につけるということをやっていくんです。物 事の意味を問うということは、問題を出す人が考えるのであって、答 える人は答え方を知っていれば良い。考えないことを学んでしまうと いう実体があります。
 
も一つだけ

1987年に横浜市立の小学校3年生から6年生を対象にした調査で
「 4 × 8 = 3 2 と い う 計 算 の 問 題 を つ く っ て く だ さ い 」と 聞 い た と こ ろ 、半 数近くの子ども達が全然意味がないんだけれどいかにも文章題っぽ い文章をどんどんつくるんです。
「4本のリボンがあります。8人の子どもに分けたいと思います。リボ ン は 何 本 あ れ ば い い で し ょ う か 。 」 と か 、「 あ る 人 は み か ん を 4 個 を 持っています。もうひとりがみかんを8個もっています。このみかんの 積を求めなさい。」さすが6年生は積という言葉を使う。「水が4dl入っ て い ま す 。8 d l を 姉 さ ん が 持 っ て い ま す 。か け 算 を し て 式 を 書 き な さ い。4×8=32です。」こんなのが延々と続くんですね。問いを出された ら答えるものだとばかり思っていて、問いをつくれと言われたら意味 を考えない。これは全く考えないということを私たちは学んでいる、 学校教育の中で考えることを教えているつもりでいるのは、実は考え ないことを教えている、ということが起こっていると言えます。
 
この講演のエッセンスは
  アートという世界の中に自分も入り込むことによって、
  物事 の 勉 強 的 で な い 知 り 方 を 知 る と い う
  身 体 技 法 を 経 験 して み る こ と が
  アートとの出会いなんだということです。
という言葉に込められているようです。
 
>学校教育の中で考えることを教えているつもりでいるのは、実は考えないことを教えている、ということが起こっていると言えます。

このことばはグサッときますね。
それは教える側が「いかにして生徒に考えさせるか」ということを考えることを怠っているからだと思います。

生徒が知らない知識を覚えさせることに汲々としている状況はずっと昔から連鎖して来ていることだと思います。そういう教育を受けた人間はそういう教育しかできなくなってしまうという意味において。

考える力をいかにして育むか、そのことを絶えず意識して、考えていきたいと思います。

ありがとうございました。

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