杉浦康平コミュの待望の新刊！『アジアの音・光・夢幻』

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待望の新刊！『アジアの音・光・夢幻』

mixiユーザー 2011年08月29日 02:20

「杉浦康平デザインの言葉」シリーズの、待望の第二弾『アジアの音・光・夢幻』 (工作舎)が出ました。
　あの「切手デザインの傑作」として知られるブータンの切手にまつわるエピソード（「世界で初めての、マンダラを主題とする切手」だったということをこの本で初めて知りました）、バリの踊りについて、アジアの文化・デザインの根底について、視覚、触覚、香り＝嗅覚、音感など五感全体で「アジア」の深源に迫ろうとしてきた杉浦氏の40年にわたるさまざまなエッセイ、対談を集めているのが、目次からもわかる。
　この、アジアの豊饒が、「アジアの人びとのまなざしは、今日ただ今の経済発展と快適な暮らしに向けられ…容易に捨てられていくのかもしれない。かつての日本がそうであったように」（あとがき）、という現在から見ると、この本に集められたさまざまな考察とグラフィックが、われわれのかけがえのない財産になっていることが痛感される。
　亜熱帯のような短い夏の夜はまだしばらく続く。
　これからゆっくりページをめくろうと思う。

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