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立川談志(立川流家元)コミュの「普通にできない常識人」 談志さん没後10年 小朝さんに聞く

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有料記事です。
https://mainichi.jp/articles/20211120/k00/00m/200/380000c

本文より

「オレの落語」に苦悩

 談志師匠は(古典落語の「粗忽長屋」をアレンジした)「主観長屋」という演題でやっていて、志ん朝師匠に「どうだ、オレの主観長屋は」と聞いたら、志ん朝師匠は笑いながら「普通にできないだけでしょ」と。そしたら談志師匠は「普通ってなんだ」って言ったそうなんです。それを志ん朝師匠が笑いながら僕に話してくれました。志ん朝師匠の「普通にできないだけでしょ」という指摘は核心を突いている重いひとことです。

 ある時、談志師匠が「長屋の花見」を(事前に演目を出す)ネタ出ししていたので、見に行ったんです。でも、やらなかったんです。おそらく、公演までになんとかしようと思ったけれど、なんともならなかったんでしょう。
談志師匠が若手の頃は、名人たちを超えていこうとしていたと思います。最初は志ん朝師匠がおっしゃるところの普通にやって、古今亭志ん生、桂文楽、三遊亭円生という(昭和の名人の)壁を乗り越えようとしていたのに、乗り越えられなかった。じゃあどうしたらいいんだということで、横道に行ってしまい、一般の人にはよく分からない「落語はイリュージョンだ」みたいなことを言うようになった。そこで、思い切って「主観長屋」について、志ん朝師匠に尋ねてみたら「普通にできないだけでしょ」と。

 「普通にやっていたら越えられない壁」という談志師匠の苦悩。古いお弟子さんたちは「普通でいいじゃないですか」という感覚があるんだけれど、談志師匠は、どこかで談志を出さなきゃ、オレの落語をやらないと、と思っていたのでは。「主観長屋」をやったのは、粗忽が自分の中でうまく消化できなかったからなんでしょうね。

 

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