ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

舊新約聖書(文語訳)コミュの(新約聖書)マタイ傳福音書

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
文語訳本文掲載の2回目は新約聖書の冒頭、マタイ傳福音書です。

口語訳、新共同訳では「マタイによる福音書」、新改訳では「マタイの福音書」です。

文語訳以前では「馬太福音之傳」という名称でした。

共観福音書の中ではユダヤ人向けに記されたとされているのですが、この福音書には、かの「山上の垂訓(説教)」をはじめ、3つの大説教が書かれていて、文語訳では非常に格調高い部分の一つにあげられています。


(掲載にあたって)
旧字体は出来るだけ新字体に変換して、難しい読みには後ろに( )をつけて読みがなを入れていきます。

また、本文では「エホバ神(かみ)」「エホバ」と表記しているところがありますが、ここではわかりやすいようにまとめて『「主なる」神』『主』と表記させていただきます。

なお、コメントはお手数ですが、トピックを作成してくださるようお願いします。

コメント(9)

第一章
1:1
アブラハムの子、ダビデの子、イエス・キリストの系図。

1:2
アブラハム、イサクを生み、イサク、ヤコブを生み、ヤコブ、ユダとその兄弟らとを生み、

1:3
ユダ、タマルによりてパレスとザラとを生み、パレス、エスロンを生み、エスロン、アラムを生み、

1:4
アラム、アミナダブを生み、アミナダブ、ナアソンを生み、ナアソン、サルモンを生み、

1:5
サルモン、ラハブによりてボアズを生み、ボアズ、ルツによりてオベデを生み、オベデ、エツサイを生み、

1:6
エツサイ、ダビデ王を生めり。
ダビデ、ウリヤの妻たりし女によりてソロモンを生み、

1:7
ソロモン、レハベアムを生み、レハベアム、アビヤを生み、アビヤ、アサを生み、

1:8
アサ、ヨサパテを生み、ヨサパテ、ヨラムを生み、ヨラム、ウジヤを生み、

1:9
ウジヤ、ヨタムを生み、ヨタム、アハズを生み、アハズ、ヒゼキヤを生み、

1:10
ヒゼキヤ、マナセを生み、マナセ、アモンを生み、アモン、ヨシヤを生み、

1:11
バビロンに移さるる頃、ヨシヤ、エコニヤとその兄弟らとを生めり。

1:12
バビロンに移されて後、エコニヤ、サラテルを生み、サラテル、ゾロバベルを生み、

1:13
ゾロバベル、アビウデを生み、アビウデ、エリヤキムを生み、エリヤキム、アゾルを生み、

1:14
アゾル、サドクを生み、サドク、アキムを生み、アキム、エリウデを生み、

1:15
エリウデ、エレアザルを生み、エレアザル、マタンを生み、マタン、ヤコブを生み、

1:16
ヤコブ、マリヤの夫ヨセフを生めり。此のマリヤよりキリストと称(とな)ふるイエス生(うま)れ給へり。

1:17
されば総(すべ)て世をふる事、アブラハムよりダビデまで十四代(じゅうよだい)、ダビデよりバビロンに移さるるまで十四代、バビロンに移されてよりキリストまで十四代なり。
1:18
イエス・キリストの誕生は左(さ)のごとし。その母マリヤ、ヨセフと許嫁(いひなづけ)したるのみにて、未だ偕(とも)にならざりしに、聖霊によりて孕(みごも)り、その孕りたること顕(あらは)れたり。

1:19
夫ヨセフは正しき人にして、之を公然(おほやけ)にするを好まず、私(ひそか)に離縁せんと思ふ。

1:20
かくて、これらの事を思ひ回(めぐ)らしをるとき、視よ、主の使(つかひ)、夢に現れて言ふ『ダビデの子ヨセフよ、妻マリヤを納(い)るる事を恐るな。その胎(はら)に宿る者は聖霊によるなり。

1:21
かれ子を生まん、汝その名をイエスと名づくべし。己(おの)が民(たみ)をその罪より救ひ給ふ故なり』

1:22
すべて此の事の起(おこ)りしは、預言者によりて主の云ひ給ひし言(ことば)の成就せん為なり。曰(いは)く。

1:23
『視よ、処女(をとめ)みごもりて子を生まん。/その名はインマヌエルと称(とな)へられん』
之を釈(と)けば、神われらと偕に在(いま)すといふ意(こころ)なり。

1:24
ヨセフ寐(ねむり)より起き、主の使の命ぜし如くして妻を納(い)れたり。
1:25
されど子の生るるまでは、相(あひ)知る事なかりき。かくてその子をイエスと名づけたり。
第二章
2:1
イエスはヘロデ王の時、ユダヤのベツレヘムに生(うま)れ給ひしが、視よ、東の博士たちエルサレムに来(きた)りて言ふ、

2:2
『ユダヤ人(びと)の王とて生れ給へる者は、何処(いづこ)に在(いま)すか。我ら東にてその星を見たれば、拝せんために来(きた)れり』

2:3
ヘロデ王これを聞きて悩みまどふ、エルサレムも皆然り。

2:4
王、民の祭司長・学者らを皆あつめて、キリストの何処(いづこ)に生(うま)るべきを問ひ質(ただ)す。

2:5
かれら言ふ『ユダヤのベツレヘムなり。それは預言者によりて、

2:6
「ユダの地ベツレヘムよ、汝は/ユダの長(をさ)たちの中(うち)にて最小(いとちひさ)き者にあらず、/汝の中より一人の君いでて、わが民イスラエルを牧(ぼく)せん」
と録(しる)されたるなり』

2:7
ここにヘロデ密(ひそか)に博士たちを招きて、星の現れし時を詳細(つまびらか)にし、

2:8
彼らをベツレヘムに遣(つかは)さんとして言ふ『往きて幼児(をさなご)のことを細(こまか)にたづね、之にあはば我に告げよ。我も往きて拝せん』

2:9
彼ら王の言(ことば)をききて往きしに、視よ、前(さき)に東にて見し星、先だちゆきて、幼児(をさなご)の在(いま)すところの上に止(とどま)る。

2:10
かれら星を見て、歓喜(よろこび)に溢れつつ、

2:11
家に入(い)りて、幼児(をさなご)のその母マリヤと偕(とも)に在(いま)すを見、平伏(ひれふ)して拝し、かつ宝の匣(はこ)をあけて、黄金・乳香(にゅうこう)・没薬(もつやく)など礼物(れいもつ)を献(ささ)げたり。

2:12
かくて夢にてヘロデの許(もと)に返るなとの御告(みつげ)を蒙(かうむ)り、ほかの路(みち)より己(おの)が国に去りゆきぬ。
2:13
その去り往きしのち、視よ、主の使(つかひ)、夢にてヨセフに現れていふ『起きて、幼児(をさなご)とその母とを携(たづさ)へ、エジプトに逃れ、わが告ぐるまで彼処(かしこ)に留(とどま)れ。ヘロデ幼児を索(もと)めて亡(ほろぼ)さんとするなり』

2:14
ヨセフ起きて、夜の間(ま)に幼児とその母とを携へて、エジプトに去りゆき、

2:15
ヘロデの死ぬるまで彼処(かしこ)に留(とどま)りぬ。これ主が預言者によりて『我エジプトより我が子を呼び出せり』と云ひし言(ことば)の成就せん為なり。

2:16
ここにヘロデ、博士たちに賺(すか)されたりと悟りて、甚だしく憤(いきど)ほり、人を遣(つかは)し、博士たちに由(よ)りて詳細(つまびらか)にせし時を計り、ベツレヘム及び凡てその辺(ほとり)の地方なる、二歳以下の男の児(こ)をことごとく殺せり。

2:17
ここに預言者エレミヤによりて云(い)はれたる言は成就したり。

2:18
『声ラマにありて聞(きこ)ゆ、/慟哭(なげき)なり、いとどしき悲哀(かなしみ)なり。/ラケル己(おの)が子らを歎(なげ)き、/子等(ら)のなき故に慰めらるるを厭(いと)ふ』
2:17
ヘロデ死にてのち、視よ、主の使、夢にてエジプトなるヨセフに現れて言ふ、

2:20
『起きて、幼児(をさなご)とその母とを携へ、イスラエルの地にゆけ。幼児の生命(いのち)を索(もと)めし者どもは死にたり』

2:21
ヨセフ起きて、幼児とその母とを携へ、イスラエルの地に到(いた)りしに、

2:22
アケラオその父ヘロデに代(かは)りてユダヤを治(をさ)むと聞き、彼処(かしこ)に往くことを恐る。また夢にて御告(みつげ)を蒙(かうむ)り、ガリラヤの地方に退き、

2:23
ナザレといふ町に到りて住みたり。これは預言者に由(よ)りて、『彼はナザレ人(びと)と呼ばれん』と云はれたる言の成就せん為なり。
第三章
3:1
その頃バプテスマのヨハネ来(きた)り、ユダヤの荒野にて教を宣べて言ふ

3:2
『なんぢら悔改めよ、天国は近づきたり』

3:3
これ預言者イザヤによりて、斯(か)く云(い)はれし人なり。曰く/『荒野に呼(よば)はる者の声す/「主の道を備へ、その路(みち)すぢを直(なほ)くせよ」』

3:4
このヨハネは駱駝(らくだ)の毛織衣(けおりごろも)をまとひ、腰に皮の帯をしめ、蝗(いなご)と野蜜とを食とせり。

3:5
ここにエルサレム及びユダヤ全国、またヨルダンの辺(ほとり)なる全地方の人々、ヨハネの許に出できたり、

3:6
罪を言ひ表し、ヨルダン川にてバプテスマを受けたり。

3:7
ヨハネ、パリサイ人(びと)およびサドカイ人のバプテスマを受けんとて、多く来(きた)るを見て、彼らに言ふ『蝮(まむし)の裔(すゑ)よ、誰(た)が汝らに、来(きた)らんとする御怒(みいかり)を避くべき事を示したるぞ。

3:8
さらば悔改(くいあらため)に相應(ふさは)しき果(み)を結べ。

3:9
汝ら「われらの父にアブラハムあり」と心のうちに言はんと思ふな。我なんぢらに告ぐ、神は此らの石よりアブラハムの子らを起し得給ふなり。

3:10
斧ははや樹(き)の根に置かる。されば凡(すべ)て善き果を結ばぬ樹は、伐(き)られて火に投げ入れらるべし。

3:11
我は汝らの悔改のために、水にてバプテスマを施(ほどこ)す。されど我より後(のち)にきたる者は、我よりも能力(ちから)あり、我はその鞋(くつ)をとるにも足らず、彼は聖霊と火とにて汝らにバプテスマを施さん。

3:12
手には箕(み)を持ちて禾場(うちば)をきよめ、その麦は倉に納め、殻は消えぬ火にて焼きつくさん』

3:13
ここにイエス、ヨハネにバプテスマを受けんとて、ガリラヤよりヨルダンに来り給ふ。

3:14
ヨハネ之を止めんとして言ふ『われは汝にバプテスマを受くべき者なるに、反つて我に来(きた)り給ふか』

3:15
イエス答へて言ひたまふ『今は許せ、われら斯(か)く正しき事をことごとく為遂(しと)ぐるは、当然なり』ヨハネ乃(すなは)ち許せり。

3:16
イエス、バプテスマを受けて直ちに水より上り給ひしとき、視よ、天ひらけ、神の御霊(みたま)の、鴿(はと)のごとく降りて己(おの)が上にきたるを見給ふ。

3:17
また天より声あり、曰く『これは我が愛(いつく)しむ子、わが悦(よろこ)ぶ者なり』
第四章
4:1
ここにイエス御霊によりて荒野に導かれ給ふ、悪魔に試みられんとするなり。

4:2
四十日四十夜(しじふにちしじふや)断食して、後に飢ゑたまふ。

4:3
試むる者きたりて言ふ『汝もし神の子ならば、命じて此等(これら)の石をパンと為らしめよ』

4:4
答へて言ひ給ふ『「人の生くるはパンのみに由(よ)るにあらず、神の口より出(い)づる凡ての言(ことば)に由る」と録(しる)されたり』

4:5
ここに悪魔イエスを聖なる都につれゆき、宮の頂上(いただき)に立たせて言ふ、『汝もし神の子ならば己(おの)が身を下に投げよ。それは/「なんぢの為に御使(みつかひ)たちに命じ給はん。/彼ら手にて汝を支へ、その足を/石にうち当つること無からしめん」/と録されたるなり』

4:7
イエス言ひたまふ『「主なる汝の神を試むべからず」と、また録されたり』

4:8
悪魔またイエスを最高(いとたか)き山につれゆき、世のもろもろの国と、その栄華とを示して言ふ、

4:9
『汝もし平伏(ひれふ)して我を拝せば、此等を皆なんぢに与へん』

4:10
ここにイエス言ひ給ふ『サタンよ、退け「主なる汝の神を拝し、ただ之にのみ事(つか)へ奉(まつ)るべし」と録されたるなり』

4:11
ここに悪魔は離れ去り、視よ、御使たち来り事へぬ。
4:12
イエス、ヨハネの囚(とら)はれし事をききて、ガリラヤに退き、

4:13
後(のち)ナザレを去りて、ゼブルンとナフタリとの境なる、海辺のカペナウムに到りて住み給ふ。

4:14
これは預言者イザヤによりて云(い)はれたる言(ことば)の成就せん為なり。曰く、

4:15
『ゼブルンの地、ナフタリの地、/海の辺(ほとり)、ヨルダンの彼方(かなた)、/異邦人のガリラヤ、/

4:16
暗きに坐(ざ)する民は、大なる光を見、/死の地と死の蔭(かげ)とに坐する者に、光のぼれり』

4:17
この時よりイエス教(おしへ)を宣(の)べはじめて言ひ給ふ『なんぢら悔改(くいあらた)めよ、天国は近づきたり』

4:18
かくて、ガリラヤの海辺をあゆみて、二人の兄弟ペテロといふシモンとその兄弟アンデレとが、海に網うちをるを見給ふ、彼らは漁人(すなどりびと)なり。

4:19
これに言ひたまふ『我に従ひきたれ、さらば汝らを人を漁(すなど)る者となさん』

4:20
彼らは直ちに網をすてて従ふ。

4:21
更に進みゆきて、また二人の兄弟、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネとが、父ゼベダイとともに舟にありて網を繕(つくろ)ひをるを見て呼び給へば、

4:22
直ちに舟と父とを置きて從ふ。

4:23
イエスあまねくガリラヤを巡り、会堂にて教をなし、御国(みくに)の福音を宣べつたへ、民の中のもろもろの病、もろもろの疾患(わづらひ)をいやし給ふ。

4:24
その噂あまねくシリヤに弘(ひろま)り、人々すべての悩めるもの、即ちさまざまの病と苦痛(くるしみ)とに罹れるもの、悪鬼に憑かれたるもの、癲癇(てんかん)および中風(ちゅうぶ)の者などを連れ来(きた)りたれば、イエス之を医(いや)したまふ。

4:25
ガリラヤ、デカポリス、エルサレム、ユダヤ及びヨルダンの彼方より、大なる群衆きたり従(したが)へり。
第五章
5:1
イエスは群衆を見て、山にのぼり、座し給へば、弟子たち御許(みもと)にきたる。

5:2
イエス口(くち)を開き、教へて言ひたまふ、

5:3
『幸福(さいはひ)なるかな、心の貧しき者。天国(てんこく)はその人のものなり。

5:4
幸福なるかな、悲しむ者。その人は慰められん。

5:5
幸福なるかな、柔和なる者。その人は地を嗣がん。

5:6
幸福なるかな、義に飢ゑ渇く者。その人は飽くことを得ん。

5:7
幸福なるかな、憐憫(あはれみ)ある者。その人は憐憫を得ん。

5:8
幸福なるかな、心の清き者。その人は神を見ん。

5:9
幸福なるかな、平和ならしむる者。その人は神の子と称(とな)へられん。

5:10
幸福なるかな、義のために責められたる者。天国はその人のものなり。

5:11
我がために、人なんぢらを罵り、また責め、詐りて各様(さまざま)の悪(あ)しきことを言ふときは、汝ら幸福なり。

5:12
喜びよろこべ、天にて汝らの報(むくい)は大(おほひ)なり。汝等より前にありし預言者たちをも、斯(か)く責めたりき。

5:13
汝らは地の塩なり、塩もし効力を失はば、何をもてか之に塩すべき。後は用なし、外にすてられて人に蹈(ふ)まるるのみ。

5:14
汝らは世の光なり。山の上にある町は隠るることなし。

5:15
また人は灯火(ともしび)をともして升(ます)の下におかず、灯台の上におく。かくて灯火は家にある凡ての物を照(てら)すなり。

5:16
かくのごとく汝らの光を人の前にかがやかせ。これ人の汝らが善き行為を見て、天にいます汝らの父を崇めん為なり。

5:17
われ律法また預言者を毀(こぼ)つために来(きた)れりと思ふな。毀たんとて来らず、反(かへ)つて成就せん為なり。

5:18
誠に汝らに告ぐ、天地の過ぎ往かぬうちに、律法の一点、一画も廃(すた)ることなく、ことごとく全うせらるべし。

5:19
この故にもし此等のいと小き誡命(いましめ)の一つをやぶり、且その如く人に教ふる者は、天国にて最小(いとちひさ)き者と称へられ、之を行ひ、かつ人に教ふる者は、天国にて大なる者と称へられん。

5:20
我なんぢらに告ぐ、汝らの義、学者・パリサイ人に勝(まさ)らずば、天国に入ること能(あた)はず。

5:21
古(いにし)への人に「殺すなかれ、殺す者は審判(さばき)にあふべし」と云へることあるを汝等きけり。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

舊新約聖書(文語訳) 更新情報

舊新約聖書(文語訳)のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング