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公正で持続可能な社会コミュの「新・厚い壁」の上映会鑑賞

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「新・厚い壁」の上映会鑑賞

 昨日、熊本市であったハンセン病の人権差別による「えん罪事件」をテーマした映画「新・厚い壁」の上映会があった。友人が、実行委員を努めていることから、案内があり試写会に参加した。

 会場には、熊本の各会リーダーの人たちもたくさん参加されていて、県の副知事やマイミクシィの方と一緒の鑑賞しました。事件は40年以上前のことで、まだライ予防法が布かれ、隔離と差別の中での出来事でした。
 きっかけは、元役場職員の自宅にダイナマイトが投げ込まれケガをしたのが始まりでした。その元職員が誤認定したハンセン病患者に、警察が目を付け、思いこみ捜査から、偽造調書を作り、犯人に仕立て上げ、裁判が行われ10年の刑が確定し、ハンセン病施設の刑務所に留置した。

 元々が誤認逮捕に、偽造調書ですから、本人には罪な無いので、母に無実を説明するために、刑務所から抜け出したが自宅の警備が厳しく、母に面会出来ない居る間に、次の事件が発生した。殺されたのは、ダイナマイト事件の元役場職員、警察は逃走中の受刑者と決めつけ、今回は証拠もでっち上げて、早々に裁判・結審して、判決は死刑。
 この裁判の様子が、影像の中であったのですが、裁判の当事者以外は、すべて白衣に手袋、さらには証拠品は長い箸で摘まみ上げて、判事に示すやり方に「ハンセン病の隔離からの差別」が浮き彫りになり、早く結審してしまいたいと言う警察側の思惑があったと推測します。

 昭和20年代後半に、ハンセン病は治療薬が開発され、世界の多くの国では、感染力も弱く、治る病気として隔離政策をやめたのに、日本ではつい10年前までライ予防法が厳然としかれ、隔離政策がなされていました。戦前からの隔離、人権無視の差別のやり方が、一般市民に差別意識が刷り込まれ、根強いものが有り、法律廃止後に阿蘇で起きた「元ハンセン病患者のホテル利用拒否事件」では、市民の心に残る差別と、病気への認識不足が浮き彫りになりました。

 最後の映像は、元感謝の家族の心境を表わす場面だったのですが、「元患者を救う会」の説明で、新聞の写真が紹介された時、「写真はいつも後ろ向き、患者でもないけど後ろ向き、まだまだ世の中は偏見の目があるから、正面切って顔を出せない」と、元患者の家族役の方が思いを語る場面には、言葉や視線の差別が未だにあることを示しています。
 ハンセン病の施設には、阿蘇の事件時、様々な誹謗中傷の手紙が来たと語っていました。「社会の格差で弱い立場の人が、さらに弱い我々元患者を中傷する現実がある。」の言葉には、一般の一人ひとりが自分のこととして聞かなければならないと思います。

 引きこもり、不登校、うつ病、自殺などが増えている日本に、これから必要なものは、人を思いやり、相手の立場を考える心ではないかと感じます。
 今回30年ぶりに、リニューアルされた「新・厚い壁」は、これから全国で上映会をさますが、格差社会と言われる現代、社会とは何かを問いかけている映画と思います。この映画から、相手を思いやる優しい心が、広がることを願っています。
 お近くで上映会がある時は、ぜひ足を運んで頂ければと願います。

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