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気になる mixi ニュース 保存版コミュの2018年08月04日ぬいぐるみが「かけがえのない存在」という心理とは? ぬいぐるみ病院の新たな試み

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http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=5230337&media_id=173

 長い時間をともに過ごして肌が黒ずんでしまったり、手足が取れてしまったりしたぬいぐるみを“患者”として受け入れ、再び家族の元へ送り届ける「ぬいぐるみ病院」(大阪府豊中市)。患者の“診察”や“治療”だけでなく、エステや添い寝といった手厚いサービスが人気を集め、全国から多くの患者が訪れる。2015年6月の開院以来、18年6月までに約4000体を治療した。

病院を運営する「もふもふ会」理事長、堀口こみちさんによると、入院を希望する患者の家族の多くは、40〜50代のカップルや夫婦だという。ぬいぐるみの年齢は30〜40代が多い。

 ぬいぐるみ病院では、入院の際、家族に患者の症状のほか、出合った場所や思い出などについても聞き取りをする。「ご家族にとっての存在は?」と尋ねると、「心を持った家族」「相棒」「大切な友だち」「ムードメーカー」「癒やし」「宝物」「かけがえのない存在」「恩人」などと返ってくる。

 患者との思い出もさまざまだ。ほほ笑ましいものを紹介すると、

「実家から出て1人暮らしする時も、この子だけは連れてきました」
「夫婦で出かける時はいつも一緒」
「部活の大会で全国各地に一緒に行ってくれた」
「小さい時に姉とけんかして家出した時も、ついてきてくれました」
「会社に泊まった時に枕になってくれた」

 こんなエピソードもある。

「陣痛から入院、出産まで、ずっと一緒でした」
「交通事故の時、この子のおかげで娘が無傷でした」
「大震災の時、一緒にいてくれた」
「子どもができない時、そばにいてくれた」
「仕事で落ち込んでいた時、実家から駆け付けてくれた」

 堀口さんから患者と家族の物語を聞いていると、いかにぬいぐるみが、その家族にとって大切な存在かが伝わってくる。「患者様は、ご家族にとっては子どもと同じで生活の一部。ご家族の愛情は深く、退院、帰宅されるとパーティーを開いて喜んでいただいています」(堀口さん)

 そんな中、堀口さんがずっとひっかかっていることがある。

 ある時、猫のぬいぐるみを連れた女性が病院を訪れた。入院の手続きをしようとしても、涙を流してぬいぐるみを抱いたまま離れられない。そのまま約2時間たち、結局、女性は患者を入院させられずに帰っていった。堀口さんは泣いている様子を見て、非常に悲しく感じたという。


 またある時、電話で「病院の近くのホテルに泊まっているので、夜は(患者を)戻してほしい」という問い合わせがあった。治療の関係で対応できず、入院してもらうことができなかった。猫のぬいぐるみの女性もそうだが、それから病院に連絡はないという。

 ぬいぐるみを愛するあまり、離れられなくなってしまう人がいる。堀口さんが聞いた話では、いつもぬいぐるみを片手で持っていて、着替える時も離すことができない子どももいるという。

「なぜなのだろう、と思いました。私もたくさんのぬいぐるみと一緒に暮らしていますが、治療のために離れられない、ということはない。患者様が入院している間も、ご家族が笑顔で過ごすにはどうすればよいのか。人とぬいぐるみとの関係をひもといて、ご家族の安心につなげたい」

 そう考えた堀口さんは現在、「ぬいぐるみとこころの研究所」の開設を進めている。病院に蓄積されたデータを生かして、人間がどうしてぬいぐるみによって笑顔になったり、涙を流したりするのか、といったメカニズムを解き明かす試みだ。近々、大学との共同研究も始める予定だ。

 他にも、入院中の患者の様子を家族が見られるシステムや、ぬいぐるみ同士が友達になれる「ぬいとも会員」の制度を導入しようと考えている。「友人や職場の人たちに『ぬいぐるみと一緒に暮らしている』と言っていない方もいらっしゃいます。患者様を通してお友達がほしいというご家族の希望も多いため、東京や大阪などのホテルでパーティーができれば楽しそうですね」(堀口さん)

 さらには、「ぬいぐるみ産婦人科」の開設も検討している。生まれてくるぬいぐるみの赤ちゃんの皮膚や目、口などパーツの素材から選び、定期的に病院に通ってもらいながら、完成させるイメージだ。赤ちゃんはベビーベッドに並べて寝かせ、完成したら退院する。

「患者様とご家族がずっと長く一緒にいられるよう、クオリティーの高い治療法を開発し、繊細なご要望にもお応えしたい。退院後も、患者様のご健康を末永くサポートさせていただきたい」と話す堀口さん。人とぬいぐるみとの関係の解明にも期待したい。(ライター・南文枝)

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