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透析らいふ ミクシイ支店コミュの日本腎不全看護学会 近畿北陸地区教育セミナーレポート

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2007.9.30 石川県金沢市の地場産業振興センターにて日本腎不全看護学会主催の教育セミナーが開催されたので参加してきました。

10時から講義が始まるのに大阪から始発の特急で行っても間に合わなく、5分くらい遅れて会場入り!  もっと場所と時間を考えろ〜って感じ。

午前の部は「シャンと管理と治療の選択」というテーマで済生会金沢病院の覚知先生の講義。

これまたわかりやすく丁寧に講義をしてくださり大変よい勉強になりました。
その中でも、人工血管(グラフト)の種類は主に、E-PTFE(テフロン)、ポリウレタン、グラシルがあり、最近の主はポリウレタンで、ここ1年ちょいでグラシルが使われるようになったがグラシルはなんとなくつまりやすい印象があるとかないとか。

グラシルはテルモが出している人工血管で、独自の3層構造の技術を用いており、形状復元性を高めた中間層で、シール性を高め透析終了時の血管から針を抜いた後の止血を容易にしているそうです。また、生体組織になじみ、一体化しやすいよう、内・外層を多孔質にしているとのこと。
ん〜、わかったようで難しいな〜。

バスキュラーアクセスと感染の関係では、内シャント(A-Vシャント)を危険度1としたら、人工血管は1.29倍、留置カテーテルでは7.64倍もの感染の危険性が高まるそうで、数字化するとすごいな〜と感じました。

シャントの開存率は3年で40%と言われており、そこで患者本人のシャント管理はもちろんのことだが、穿刺時のスタッフのシャント音聴取などの管理がとても重要になります。
私は必ずステート(聴診器)を首に下げ穿刺時にはシャントを観察します。ひどいスタッフになると聴診器も持たないし、シャント音も確認しないまま穿刺する人もいるのが現実。

穿刺前にシャントの異常に気付いたことも数知れず。講義の先生の病院でも、スタッフによる穿刺時のシャントの視診・触診・聴診を徹底させたところ141症例の上伸があり、シャントエコーの結果112症例の異常を認め、その中でも治療が必要な症例が50症例あったそうです。率に換算すると35.5%
これでもわかるように、スタッフの観察が患者さんのシャントを長持ちさせることができることがよくわかる。
シャントは透析患者さんにとって命ですからね。

心臓血管外科の医師が透析患者さんのシャントを造るとあまりいいものができないことが多いそうです。その理由として、血管外科の医師はとりあえず血管に血液が流れればよいという考えだからだそうです。その点、透析医は透析に必要な十分な血流量が確保でき、穿刺がしやすいという考えでデザインするのでよいシャントが造設できるようです。
ふむふむと感心してしまいました。

今ではシャントエコーも普及していますので、定期的なシャントエコーを行い、狭窄などの異常がないか、あれば早期に血管を広げるなどの治療を行えばシャントがつぶれなくて済みます。もちろん日頃から患者さん本人のシャントへの関心が必要で管理が重要であることには変わりありませんが、透析スタッフの正しいシャント管理も重要だということが今回のセミナーで痛感しました。

一番驚いたことは、血管拡張術の際、狭窄もしくは閉塞していた部位の血栓がとの先に飛んでしまったらどうなるのだろうといつも思っていたのですが、実際は肺に飛び、肺塞栓になるみたいです。シャント血管程度の血栓ではそれほど大規模な塞栓にはならないようで、肺に飛んでしまった血栓もマクロファージが食べてくれるので大丈夫らしいです。人の体ってすげ〜!!
まあ、静脈だから助かるのでしょうね。

午後の部は「患者心理 透析療法を受ける・受けている患者の理解とそのアプローチ」といテーマで、金沢大学の稲垣先生が講義してくださりました。

内容は群馬大学の岡先生のEASEプログラムに重なる内容が多かったのですが、ようするに、透析患者さんの行動変容に関するかかわり方でした。

これ以上書くとちょっちしんどいので今回はここまで。

サンダーバードで2時間半かけて行った甲斐のあったセミナーでした。

コメント(2)

 かっぱちゃんの精力的動き、驚きです。
 
 正しいシャント管理、大切ですね。
 スタッフの観察力と本人の管理を痛感しました。
 本人の意識がかなり重要でしょうね。
 前の病院は時々聴診器でシャント音を聞いてくれてましたが、今の病院は..?
 少しマンネリ化してるかな..と。
 患者も含めて。

 最近、病院に行くのがブルーです。
 あまり話もしなくなって、睡眠薬飲んで寝てます。
 シャントが右手になって本が読みにくくなったのも、辛いですね。

 元気を出さなければ!
Yukiさん>

たしかにマンネリ化は患者さんスタッフ双方に生じやすいですよね。

病院に行くことがブルーだと辛いですね。せっかく体を浄化しに行くのに、心がブルーだと元気もでないですよね。

ん〜、悩ましいですな〜。なにかよい方法はないでしょうか・・・

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