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臨済宗・黄檗宗コミュの聖朝無棄物 せいちょうにきぶつなし

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(槐安国語)にある言葉だそうです。

臨済・黄檗ネットの6月の禅語に解説があります。
それはそれで納得のゆくもので、興味深く読ませて
頂きました。

言葉自体の意味を調べたら、

【聖朝無棄物】
◦聖朝 … りっぱな朝廷。時の朝廷を尊んでいうことば。
◦棄物 … 廃物。
◦『禅語字彙』には「萬民皆其處を得て樂むの意」とある。

と「茶席の禅語」には注がありました。

聖朝無棄物は杜甫の詩から採ったもののようです。



客亭
秋窗猶曙色、落木更天風。
日出寒山外、江流宿霧中。
聖朝無棄物、老病已成翁。
多少殘生事、飄零似轉蓬。

試みに訳してみました。

客亭
秋の窗(まど)には猶(まだ)曙(あけぼの)の色がのこっている、
木から枯れ葉が落ちて更に天(そら)はたかくなり風がふいている。
日は寒山(さむざむとしたやま)の外へと出でてきたが、
江(かわ)の流れはあさ霧の中に宿(あ)るままである。
聖朝(みよ)には無棄物(すてるものはない)といわれるが、
老いと病いをかかえ、已(すで)に翁(おきな)となってしまった。
多少(いくばくか)の殘生事(よせいがのこっていた)としても、
飄零(おちぶれてさまよう)すがたは轉蓬(ころがってゆくよもぎ)のようだ。

この秋の朝の風景の中にある孤独を描いたアイロニーを含んだ聖朝無棄物という言葉の使い方が分かってくると、せっかくのネットの禅語の解説も少し浅いもののように感じられてしまいます。

(槐安国語)にはどのように記載されているのでしょうか。

白隠さんは言葉を選んだ時に

杜甫のアイロニーが分かっていたはずだと思うのですがいかがでしょう。


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