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とにかく怖い話。コミュの摩訶不思議アドベンチャー

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ども(・・;)
とうとう三回目に突入します、たむたむです。

どの話を書こうか考えていましたら、先日地元でプチ同窓会があったのを思い出しました。

懐かしい思い出話ばかりでしたが…
ありました。…あったんですよ。私にも不思議な出来事がね(稲川淳二っぽく)
確か日記に書いたなと思い、家に帰って探しましたらありましたよ。宿題日記と呼ばれるモノがね。


この話は日記に基づいて書いていきます。なるべく短く纏めてみようと思います。
残念ながらカケルは登場してきませんf^_^;) カケルファンの皆さん、ごめんなさいm(_ _)m




では、スタート。






ケンイチ:『なぁ、も…もう一回だけ確認に行かないか?』


俺:『え〜!?やだよ!!昨日あんだけ怒鳴られてんだぞ(;゜0゜)人住んでんだから行かないで良いじゃん!』


ツバサ:『いや、でもやっぱおかしいよ…。どう見ても人が住めるような場所じゃないぜ?』


ケンイチ:『だろぉ〜?よっしゃ。確認行くべ。』

俺:『今から?』








俺の地元には、かつて○△診療所と呼ばれた廃墟がある。地元から慕われ愛されたと言われるその診療所も今では廃れた廃墟と化している。その診療所は俺の両親が生まれる前に突然、閉院したそうだ。



そんな廃墟に俺達三人は中一の夏休み、探索をしに真夜中足を踏み入れた。


その廃墟は県道沿いにあり、自動車販売会社やガソリンスタンドの真横にひっそりと佇んでいるのだが、取り壊されることもなくずっとその場所に残っているのだ。
かと言って心霊スポットというわけでもない。

見た感じは心霊スポットにしても良さそうなくらいの薄気味悪さなのだが…。

そして一番の謎は誰もこの廃墟について語ろうとしない事だった。


廃墟についた俺達は、懐中電灯を早速中の方へ照らし歩を進めた。雑草が生い茂って中に入るのも一苦労だ。ようやく入り口にたどり着いた。玄関らしき所は引き戸になっているが、長い間野晒しにされている為、腐っており開けられなかった。
仕方なく俺達は引き戸の下の部分を蹴破り、中へ侵入したのだ。

俺達三人は割と落ち着いていたかもしれない。心霊スポットではないのでボロ屋敷の探検くらいのノリだったと思う。


しばらく探索していると、居間のような場所に辿り着いた。そこで何か面白い物が無いか探していたが、そのほとんどが原型を留めていなかった。
俺は蚊が鬱陶しいのもあったので
『もう、帰ろうぜ。飽きた。』と二人に言うと

ツバサ:『ケンイチ、どうする?』


ケンイチはしゃがみ込みボロボロになった棚の中を物色していた。すると…

ケンイチ:『おい!こっち来い、写真みたいなのが出てきたぞ!』

俺.ツバサ:『マジか!?見せて!』

ケンイチに駆け寄ろうとした瞬間

もう一つ奥の部屋の電気がパッとついて
部屋からヨレヨレのランニングシャツと腹巻き、ステテコを着たおじいちゃんが出てきたのだ。


コラァ!!お前等は人ん家で何しとんじゃ〜!!!




三人:『うわぁ〜!!!ごめんなさぁい!!!』


一目散にそこを飛び出した。

俺達はそのまま必死に公園まで逃げ、石で作られたテーブルの上に寝そべった。


俺:『ハァハァ(゚o゚;; 何だよ人居んじゃん…ハァハァ』

ケンイチ:『ああ、マジでビビった!ハァハァ』

ツバサ:『やべえよ、学校にチクられんぞ。オエッ』


確かに。。。学校にチクられたらマズイ。
俺達は一晩、どういう言い訳を作るか考えた。

結果、廃墟だと思い探検したことを日記に書き発表するつもりだったということで意見は纏まり、この日は解散した。


翌日の朝、俺は昨日の事を日記に書いた。


昼過ぎ、ツバサが公園でサッカーしようとやって来た。公園に向かうとケンイチも居たのだが…。


ケンイチがこんなことを言い出した。



『なぁ、も…もう一回だけ確認に行かないか?』





時刻は14時過ぎ

廃墟に着いた俺達は改めて確信する。
絶対住めるような場所じゃない。
なぜなら電気メーターらしき物はどこにもなかったからだ。俺はケンイチとツバサを残し、おじいちゃんが出てきた部屋を恐る恐る覗き、誰も居ないのを確認し侵入した。

俺は確認のため、今にも千切れそうな蛍光灯のヒモをそっと引っ張った。

カチッ。

やはり点かない。寒気が全身を襲った。
その時

『たむたむ!来い!!』


ビクッ(;゜0゜)ブチッ。。。
…ヒモが切れた。


俺は二人が居る居間に向かうと
二人は昨日ケンイチが見つけていた古いモノクロ写真を見つめていた。




そう。

そこには昨夜現れた、あの時のおじいちゃんが満面の笑みを浮かべて写っていたのだ。

裏を見ると
昭和二十九年七月と薄くであるが書いてあった。

俺達は何も言わずその写真を棚に仕舞い込み、そして散らかったその居間を少しだけだが片付けた。

この時、他の二人が何を思って片付けたのかは分からなかったが先日の同窓会でハッキリした。


『そりゃ〜お前、あんだけ二カッと笑うおじいちゃんの笑顔を曇らしたくないだろ〜(笑)』


気持ちは一緒だったようだ。



忍び込んだ翌日、俺達は職員室に呼び出された。隣のガソリンスタンドのおっちゃんがちゃ〜んと目撃していたのだ。

担任からはゲンコツ。
それぞれの部活の顧問からはバリカンで坊主頭にされた。


そして、二時間くらい説教を受けた後
職員室から締め出された。
坊主頭になった俺達三人は改めて顔を見合わせた。ニヤつく顔を我慢しながらタンコブの出来た頭を摩り学校を後にした。


結局、あの時のおじいちゃんは幽霊だったのか幻だったのか分からない。そして、誰も語ろうとしないという謎は永遠に分からないまま、その廃墟は10年前に取り壊され更地となり、当時の写真や貴重な資料等は博物館に寄贈されたそうだ。


ただ、あのおじいちゃんはきっと地元の人達に慕われ愛された人なんだろうなぁと何気に思う。


ここまで読んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。m(_ _)m

〜終わり〜

コメント(35)

>地球の優しいボブさん

カケル人気に嫉妬してます(笑)
今読み返したら全然怖くないですね(・・;)

どうしよ…。
タイトルで『とに面』かと思って 読んでたら…。

博物館に寄贈とは…。
それなりの方だったのでしょうか?
そこに行ったら 写真見れる?
>オモチャキさん
すいません、とに面とはなんでしょうか?

地元の小さい博物館ですが見れると思います。飾ってはいないようです。
> たむたむさん

あーすみません。
『とにかく面白い話』コミュの略でした。だってタイトルが(笑)

しかし 話は良かったです。『スタンド バイ ミー』な感じで。
博物館に収められるというのは町の名士とか偉い方なんでしょうかね。
『子どもが夜遊びをして〜』と思わず化けて出たのかも…。
>オモチャキさん
なるほどですね(笑)タイトルは基本的にこだわらないのでテキトーにつけてるんですが今回は内容よりタイトルに悩まされた感じでしたが裏目に出たようです(・・;)(笑)


今回だけはカケルの話をしたくなかったのですが…白状しますと、この話をカケルにしたら
『えっ?つかあの廃墟行ったことあんのか…バカだねぇお前…じいちゃんと別にもう一人タチ悪いのが居んだぞ。今もな。』とだけ言われたんです(笑)
>地球の優しいボブさん
俺は二回ほどガッツポーズしました(笑)
はい、また頑張って書かせて頂きますね(`_´)ゞ

>オモチャキさん
だから言いたくなかったんです!(笑)
>しも(`・ω・´*)さん
ありがとうございます(^^)
3作とも読みましたぴかぴか(新しい)(´∀`*)
たむたむさんのお話好きですぴかぴか(新しい)
これからも頑張ってくださいっ!!
新作待ってます(*^^*)
たむたむさんは話をまとめるのうまいですねぇ(´∀`)

読みやすいし内容もおもしろいです指でOK

なんかほのぼのいいお話ぴかぴか(新しい)
懐かしい気持ちになってしまいました。

子供時代の冒険、探検記は、ほとんどの場合大人のゲンコツ&説教とワンセットなんでしょうね。(笑)
面白かった〜(^^)
次回作も楽しみにしてます!
たむたむさんはストーリーテラーですねぇ目揺れるハート

北米先住民のシャーマニズムの中で、ストーリーテラーも一種のシャーマンみたいなもんらしいと聴いてますもんで、

たむたむさんは自覚はないでしょうけどそういう素養がおありなんだと思ってましたが、

今回は特にその印象が強く感じられました。

というか、
ストーリーテラーってつまり聞き手の共感の力を最大限引き出せる能力者くらいには思ってましたけど、
それがシャーマンの一種くらいに思えたのは今回のたむたむさんを通してでした。

また書いて下さい。
お友達も気持ちの良い方々ですね。
類友なんでしょうね。
皆さん、いつもコメントありがとうございます(^^)
ゆふさん、俺には勿体無い言葉ですよf^_^;)
皆さんの言葉が私のエネルギーです!本当にありがとうございます!仕事しながらで時間かかってますが、もうすぐ次の話が出来ますので期待せずにお待ちください(^-^)/
一作目から読んでます!!
たむたむさんの「創作やる気スイッチ」が
ONになってくれるのを待っておりました♪

お仕事をしながらの執筆は大変だと思います。
どうか無理だけはしないで下さい(^-^)

とか言いながらも次回作も楽しみにしてます♪
(笑)
やばい・・タイトル見た瞬間から、「掴もうぜ!!ドラゴンボール♪」の歌が頭で鳴ったまた読んでしまった(苦笑)
カケルの話を書かさせて頂いております、たむたむと申しますf^_^;)
この場を借りてすいません。

つい最近、二年振りにカケルと再会致しまして新しい話ができたのですが、あまり怖くないかもしれないのですが載せてもよろしいでしょうか…?

霊的な話なのですが怖いかどうか微妙な感じなのでコミュ的にどうかと悩んでおります。

もし差し支えなければよろしいでしょうか…?( ̄◇ ̄;)
たむたむさん待ってますね。

是非ともお願いします。
ブルマやヤムチャがいつ出るのかドキドキしながら読み始めましたwwwてか…いいね♪こういう心がホッコリする話♪取り壊されたんが悲しいがwww
怖い話と思ったらいい話でしたね( ^ω^ )
>>醤油適量味噌少将さん
大変申し訳ありませんがまだ投稿しておりませんm(_ _)mモチベーション上がったら投稿させて頂きますのでその時は是非よろしくお願いします(^o^)/


>>ヒロさん
楽しく読んで頂けて私も嬉しいです(^o^)
また頑張って書きますね!


>>SUZ#10@水色計画中さん
読んで頂いてありがとうございます(^o^)/


>>ジョイボーイさん
これからも、なんとか読み手の方々に伝わるようにこれからも頑張ります(^-^)
怖いという感情を伝えるのは本当に難しいですね(^◇^;)(笑)




今のご時世だと、完全に体罰で教員がアウトですねw
たんこぶができた上に、バリカンで強制坊主。

でも、やっぱり今のご時世の方が怖いですねぇ…

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