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とにかく怖い話。コミュの気配【実体験】

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初投稿です。

人の視線と言うか、気配って気になりませんか?


……「あれ?」

って、振り返ると知り合いが立っていたりとか、

……「あの人、友達に似てるな〜」

なんて、思いながら見てると、その人がこっちを振り向いたりとか、そんな経験ありませんか。


…コレは、そんな体験をした話しです。


私は残念ながら、俗に言う「霊感」と言うたぐいの能力は持ってません。

なので、

「不思議だな〜」
「なんか、イヤだな〜」
「本当かよ〜」

程度の話ししか出来ないですたらーっ(汗)
そして、えらい長文になってしまいましたあせあせ(飛び散る汗)

ですが、お付き合いして頂ければ幸いです。



学生の頃の話しですが……


今から、20年ほど前になりますかね、
大学で、体育会に入っていた私は、体力には自信がありまして、
建設会社でアルバイトをしていたんです。

仕事の内容は、部屋の解体、ゴミ出し、材料の搬入、現場の掃除です。


その会社はおもに、マンションの「リフォーム」工事をしておりました。

中古の分譲マンションを、安く買い上げて、リフォームします。
そして、その物件を新たに売り出すのです。


……安く買い上げる……

と、言ってもいろいろな方法がありますよね。

これは、いわゆる競売物件。
「訳あり」ってヤツでして、

なかなかに興味深い現場を、いくつか見てきました。


よくあるのは、夜逃げ同然の部屋です。

家財道具はそのまま、洋服や下着類も手つかず…
子供のランドセルまで、残ってる時もありましたよ。

あとは、請求書ですね…

大量の請求書が、部屋中に散乱してる光景は、視覚的なインパクトが強いです。
見るからに生活が荒れてますからね。

……「ああ〜、ここで親子三人で生活してたのか、この後は幸せに生活して欲しいなぁ〜」……

なんて、バイトを始めた当初は考えたものです。




…………場所は、東京の多摩地区。季節は、冬の終わり頃。

町田とか八王子とか、あっちの方ですね。
丘陵地にある、見晴らしの良い、分譲団地の話しです。

いつもの様に、会社の現場監督さんと二人で「のりこみ」です。


●建物は東西に長い8階建。

●現場の部屋は、最上階の一番西側。

●間取りは3LDKのファミリータイプ。

南側のキッチンからリビングダイニングにかけては、
20畳はあるでしょうか、とても開放的です。

あとは、西側に8畳が二間ありまして、

北側に6畳が一間。

あとは、トイレ・ユニットバスです。


今回の物件はすでに、買い手がついておりまして、そのお客さんの意向でリフォームをする段取りになっています。



初日の仕事は、リビングの天井の解体作業です。

大きな釘抜きや、トンカチを使って、
ドンドン!バリバリ!と天井を壊していきます。


もう、なれたものでして、あらかた午前中で、リビングの天井が落ちました。

昼飯の弁当をカントクさんが買って来てくれまして、
昼休みです。



その日は、朝から冷え込みがキツくて、身体を動かしていないと寒いんですよ。
そんなんで、
リビングは日当たりも良く、暖かいから、

……「ここで食べよう」と思いましてね。

天井材のゴミを片付け、そこにベニヤ板を敷いて、昼飯を頂いたわけです。



…でね、弁当を食べていて、ふと床を見ると、「水」が落ちてるんです。

キッチンからは離れているし…
今、落ちてきたみたいに新しいんですよ。

……「あれ?、お茶をこぼしたおぼえも無いし、おかしいなぁ

なんて思っていると、

僕の目の前を、スッっと「水」が通り過ぎて、床に落ちたのです。

同じ場所に落ちたので、さっきよりも水たまりが、大きくなってる。


……「コリャ、マズいなぁ」……
って思いましたよ。




いやね、「霊的」な意味じゃ無いですよ。



「雨漏り」って事ですから。

天井を見上げると、
コンクリートに、断熱材が吹き付けてあり、
ひび割れなどは見えません。

なんと言っても、現場で雨漏りは「一大事!」ですからね、
あわてて、下の駐車場まで、カントクさんを呼びに行きましたよ。



部屋に上がってきた、カントクさんに、
「ほら、ここです」と、水たまりを指差しました。

「……………」
何も言わずに、水たまりを見つめるカントクさん。

すると…

スッと、
また水が落ちたのです。

「あっ…」

カントクさんは天井を見上げたあと、視線をふたたび床に戻します。


決定的です…


「ウレタン、はがそう…」と、カントク。


私は、カントクさんの指示通りに、午後から天井の断熱材をはがしました。

で、
天気予報で言っていた明日の「雨待ち」になったしだいです。



次の日は、予報通りの雨模様。

そりゃ当然に、私もカントクさんも「雨漏り」を期待しますよ。

今みたいにデジカメなんて無いころですから、
使い捨てカメラを買ってきて、天井と床の様子をうかがいながら作業を続けます。



ところがですよ…

いつまで待っても、まったく雨漏りが起きないんです。

それから、1週間ほど様子を見たのですが、結局は原因が解らずじまいになって、
大工さん達により、前より天井高の高い、新しい天井に作り直されました。


最初はそんな「雨漏り事件」があって、気にならなかったでしょうかね、


あの「気配」には…。



カントクさんが外出して、私だけが現場にひとり残り、解体ゴミを搬出していた時です。

リビングで、ゴミを袋に入れる作業をしていると、
フト、玄関の方が気になりました。

……「誰か来たかな」……

たまに、管理人さんや、不動産屋さんなどが、やって来る時もあります。

となりの、住人からのクレームもあるので、一応玄関に行ってみる。


…でも、誰もいません。


ゴミが出し終わり、はき掃除をしてる時にも、
何度か玄関が気になりました。

「……?」てな感じで、
その日は終ったのです。



霊がどうのこうのって事は考えませんでしたよ。

ところがですね、続く訳です。

搬入・掃除・大工さんの手伝いなどをやっていて、集中してる時にかぎって…

「!?んっ………」

と、言うふうにね。



……次の日は、カントクさんと業者の打ち合わせなどで、少し帰りが遅くなりました。

冬の終わりですので、まだまだ夕暮れがやって来るのは早いです。

5時半位ですかね、空が紫色になって、部屋の中は照明がなければ、作業が出来ません。

照明と言っても仮設の裸電球ですので、イマイチ薄暗い…



私は、リビングを掃除し、床に敷いてある養生のベニヤの補強作業。

四つん這いの姿勢になってね、テープでベニヤのはがれを直していきます。

やはりその時も、玄関を見れる位置に来ると…

「…!?…」

と、玄関に気配が…。

こうなると、さすがに…
「あれ?……もしかしてコレって……」
と思った訳です。

そうとなると、余計に気になってしまうのか、
ついつい玄関を見てしまいますよ。

別に「何か」が見えた訳でもないんですがね、

「ひょっとして、もしかすると…」
的な考えが、次々に頭に浮かびます。

とは、言うものの、実際に出て来てもらっても困るし…。


その時に、
……「ヤツらが来てもシカトするのが得策。気にすると調子に乗ってくるよ」……
と、自称霊感のある、友人が教えてくれたアドバイスを思い出し。

その通りに、無視を決め込む事にした訳です。



翌日…

リビングの次は、西側に二間ある洋室のクローゼットの解体。
新しい物に入れ替えるそうです。

その洋室のひとつは、玄関の真正面にあるんですよ。
扉は外してあるから、
玄関からは丸見えの位置。

……「よし、ここは気合いを入れて、絶対に玄関は見ない様にする」……

心に決めて作業開始です!


ドンドン!バリバリ!っとクローゼットを壊していきます。

しかし…
いっこうに気配がしないのです。


……「あれ〜?おっかしいなぁ〜」……

なんて思っているうちに、解体作業は完了しました。

その日で、西側の二つの部屋の作業は終わりまして、
明日は、北側にある6畳間のクローゼットの解体をする予定です。

時間が、少し早めでしたが、キリも良かったので、
リビングで帰り支度をはじめたのです。


すると、

……「!?」……


私は、我慢できずに玄関の方向を見ちゃたの…


「…………あっ!!」


その時に、気が付いたんですよ。

「気配」の出所は、玄関じゃ無いって事に…
その向こうの「壁」が問題だったて事にね。

…「そっか、西側の部屋からは、あの壁は見えないもんな」…

と、先ほどの疑問も納得です。


……って言うか、分かった途端に、おっかなくなってきましてねあせあせ(飛び散る汗)



とは言えですよ、
こんな話をカントクさんに言ったところで、信じてもらえないだろうし、
明日は、その「壁」の裏側にある6畳間で作業ですからね……

あとは、この事をしゃべってしまうと、今までの出来事を認めてしまうような気がしてしまい、カントクさんには話す気になれませんでした。


…翌日。

何とも、気が重いですが、仕事です、やるしかありません。



「北側の6畳間」…


思い返すと、一度もこの部屋に入った事がありませんでした。

今から思うと、この部屋に何かの「因縁」があったのでしょうね。

北側の日の当たらない部屋でして、
部屋に入ると、


……「子供部屋だったんだ」……


すぐに理解出来ました。
それも、中学生以上の男の子、
グレていたのかは分かりませんが、「荒れて」いたんでしょうね。


部屋の壁がね、穴だらけなんですよ。

ボッコボッコです…。



マンションの内壁は防火上の理由から「石膏ボード」が使われています。

やった人間なら分かると思いますが、
コレを壊すには、それなりの力が必要です。

野球のバットなどの道具が有れば、一発で穴はあきますが、
この部屋を、見た感じでは「拳」によるものでしたね。
パンチで壊すのって、けっこう痛いですよ〜。


壁紙をはがすと、更によく分かります。
パンチしたけど、壊れなかった「跡」が残ってるの、拳の凹みがクッキリあるんですよ。


……「何かイヤだな〜」……

他の部屋と同じく、この6畳間のクローゼットも新しくし作り替えです。

壁一面の造り付けのクローゼットを壊します。

クローゼットの扉を外し、棚板を取り出して、仕切りを壊し、背板を壁からはがします。


すると………


でました………


ちょうど、
例の壁の位置に「御札」が貼ってあるんですよ、
わざわざ、クローゼットの後ろの壁にね。

「…………たらーっ(汗)

さすがに、カントクさんに御札をどうするか聞きましたよ。


そしたら、


……「ああっ、よくあるよ。
気のせい気のせい、貼ってあるなら、そのままにしておきなさい」……


だって。



でね、部屋をよく見ると、ところどころ壁紙が補修してあるんです。
壁紙の上から新しい壁紙が貼り付けられていました。


そこをね、ついつい、はがしてみたくたりまして、するとね……




「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す」



……ですたらーっ(汗)

東側の壁にビッシリ書いてありました。




…その日で解体作業は終わりです。




あの壁ですか?

解体されずに、そのままですよ。

相変わらず、集中してる時に限って、気配をさせるので、
私もいい加減、頭にきましてね、
搬入した、石膏ボードやベニヤ板を立てかけてやりました。

「これでどうだ!」
ってね、

そしたら、その後は、まったく気にならなくなりましたよ。




ただそれだけの話しなんですがね……



気になる事は……

以前にあの部屋にいた少年はどうしたのでしょうね……


あの壁の「気配」は何だったのだろうか?


そして、
あの後に、入居した家族はどうなったのか?



とても、印象の強い現場でしたね。


最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。

コメント(23)

死んだ人というより、生きた人間の念の方が厄介らしいです。
このお話でそんな事を思いました。
文章うまいですね。

怖さが良く伝わりましたげっそり
皆さん、コメントありがとうございましたほっとした顔

あまり、パッとしない話しなので申し訳ありませんあせあせ(飛び散る汗)

まだ少し、ネタらしき話しもありますので、のんびり投稿させて頂きます。
> 長原Dナメコ(妖精)さん
次、頑張ります。
あまり怖くなくてスミマセンあせあせ(飛び散る汗)
友達に見せたら、「ただの鬼門だよ」って言われたたらーっ(汗)
すごい読みやすかったですうれしい顔 あまり怖くなかったけどあせあせ 次に期待してます。
とても読みやすかったですぴかぴか(新しい)
面白い(´∀`)
>>[012]

「電界」ですか。
確かにブラウン管のテレビは気配がありましたね。

埋もれていた話を拾って頂きありがとうございますほっとした顔
>>[013]

何ともインパクトの無い話で申し訳ないですあせあせ
>>[014]

ありがとうございます。
次は更に読みやすく、コメントに分けて投稿したいと思いますほっとした顔
>>[015]

確証が無いので余計な気を使いますよねあせあせ

ありがとうございます。
いえいえわーい(嬉しい顔)とても読みやすく面白かったです。

じんわりと怖さも伝わりました。自分で結末を想像し過ぎただけで冷や汗

新しい話しも聞かせてくださいね指でOK
中古住宅の怖さを実感しました(笑)あせあせ

やはり一番怖いのは生きてる人間の念なんですかね…げっそりたらーっ(汗)
ありがとうございますほっとした顔
とっても、読みやすかったですぴかぴか(新しい)
なんか…怖さより不思議な感覚になりましたわーい(嬉しい顔)
>>[021]

知らない方が「幸せ」な事もありますねほっとした顔

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