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とにかく怖い話。コミュの【実話と若干創作】〇〇ダム

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始めに・・・
誤字脱字、文章構成のアンバランス等あるとは思いますが
生温かく見守ってやってください
また、長文となりますので気長に読んでいただければ幸いです


【プロローグ】


この話は高校を卒業して心霊スポットや怪談話等に飢えていた時代
北海道心霊スポットツアーを企画して一人旅していた頃の体験です


季節は秋、女満別空港に到着したのは夕刻、外に出てみると言いようの無い寒さに襲われる
「さすが北海道」
北海道を甘く見ていた自分は早くも洗礼を受ける事になった

レンタカーを借りると地図を開いて、まずは予約していた旅館を目指す
この頃はカーナビが標準装備されているような時代ではなかったので
地図を頼りに移動するのが主だった

旅館に到着すると夕飯を済ませ、とっぷりと風呂につかった後部屋に戻る
再度地図を開き、あらかじめ赤印を付けておいた心霊スポットの場所を確認する
別に用意しておいたリュックへ地図やコンパスに懐中電灯を3本
笛にお塩に日本酒に改造したガスガン(デザートイーグル)を入れる

時計へ目をやるとすでに時刻は21時を回っていた
頃合だと思い、早々に出発するべく部屋を後にした

街中から郊外へ…外灯は徐々にその数を減らし変わり増したのは闇
対向車とほとんどすれ違う事も無く山奥へと走らせているのだが
順調に行けば1時間ほどで到着の予定だったが2時間経っても到着の気配は見えない
道に迷った…そう確信すると北海道の友達へ電話を掛ける事にした
しかし、こういった話が大嫌だという事が問題だが背に腹は変えられない
しかも北海道へ来ている事自体、自分以外は家族しか知らない

自分「もしもし?」
友達「おー?どうした?電話なんて久しぶりじゃん」
自分「道に迷ってさ」
友達「迷った?話のネタにしては厳しいな(笑)」
自分「今〇〇にいると思うんだけどさ、〇〇に行けないんだよね」
友達「は?お前こっちに引っ越したの?」

友達に状況を説明する事20分、心霊スポットに関するNGワードを出す事無く無事来てくれる事になった
車内の時計表示を見ると日付が変わるまでもう間もなくだ

友達の車が到着すると早速地図を開いてみせる
とあるキャンプ場へ案内して欲しいと話したのだが、どうやら感ずかれたみたいだ
友達と必死の交渉の末、案内してくれるだけで良いと言う約束で一緒に行ってくれる事になった

例のキャンプ場付近へ到着…しかし侵入を拒むように柵がしてあり
かなり歩かないとキャンプ場への到達は困難と感じた
キャンプ場はかなり広く頼れるのは懐中電灯のみ
これは流石に厳しいと思い近場の〇〇ダムへ変更を余儀なくされた

友達に〇〇ダムへの案内を要求する
渋々承諾してくれたが機嫌はかなり悪いようだ
車は鬱蒼とした山中へ闇を照らすヘッドライトだけを頼りに木々の間を走らせる

…時は丑三つの刻、〇〇ダムに到着
駐車場に車を2台止めるとリュックを背負い懐中電灯を手にし、スイッチを入れる
吐く息は白く、寒さが肌に痛く刺さるようだ、静まりかえる漆黒の闇から聞こえる動物の鳴き声
闇に浮かぶ一筋の光跡、不気味に浮かぶ霧を思わせる靄
そしてダムを見据えると歩き出した

コメントに続きます

コメント(7)

まず関係者以外立ち入り禁止と書かれた札が下がっている通路を渡る事にした
ダムの上側を歩く形になるが、両側柵のみで見下ろせば吸い込まれるような闇
反対側に同じ様な札が下がっているのだろうか?そこへ光を当ててみる

するとその札らしき物の横から何やら影のような物が浮かび上がる
目を凝らして良く見てみると影は無くなった
気のせいだったのだろうか…その刹那、急に光が屈折した
光は障害物に接触しない限り屈折はしないだろう
だが目の前で何かしらに接触し、光は屈折している

その部分へ不思議に思いながら凝視していると
屈折している部分が徐々に自分の方へ近づいてきているのが分かった
自然と一歩一歩…足が後退する…その間もゆっくりと屈折している部分は近づいてくる
その距離2〜3M位だろうか?距離が縮まると不意に足元より視線を感じた

それが最大の汚点だった・・・見なければ良かった、振り向かなければ良かった
だが、反射的に振り向いて見てしまったのだ
漆黒の闇から此方へと向ける視線に目を合わせてしまった

途端に背中に走る悪寒と震えだす両足…消える懐中電灯の光
嫌な汗が額を伝い、地に足が着いていないような浮いた感覚さえ覚えた
思わず腰が抜け、懐中電灯を放り投げると必死の思いで走った
柵に頭や肩をぶつけながらとにかく友達の待つ駐車場まで走った
後は振り向かずとにかく前だけを見て友達に震える手をなんとか振りながら合図を送った
ようやく到着すると自分の尋常ではない様子に少し慌てている様子

友達「どうした?!ヤバイのか?!」

色々説明している暇は無い、自分は精一杯の声で一言だけ友達に伝えた

自分「逃げろ!!」

聞くな否や友達は察したのか踵を返すと車に乗り込みエンジンをかけた
自分も思うように動かない足を必死にどうにかしながら車に乗った

自分「くっそ!落ち着け!」

手の震えが止まらない、鍵が上手く差し込めない
やっとの思いで鍵を差し込むとそれを回す…
エンジンがかからない、ふと後方が気になった
喘息のような息苦しさを感じながら思わずバックミラーを見てしまった

リアガラスは白く曇っていた…が…不意に点が一つ出来た
それが二つ、三つ四つと増えていくと五つの点になった
その点から徐々に線が延びていくとそれはやがて手形になった

自分「ヤバイ!ヤバイ!」

狂ったように鍵を回すもエンジンはそれに応えてはくれない

バン!バン!バン!

車を叩く音が車内に響くと手形が助手席の窓にまで移動してきた
するとその手型はくもりを拭うと窓ガラスの縁から黒いものが上がってきた
それはやがて額を見せ、虚ろな眼を此方へ見せると鼻の辺りまで見せて止まった
無表情な女性の顔が半分此方を凝視している

思考回路は完全に停止、意識が失いかけた刹那、急にエンジンがかかった
はっと我に返るとアクセル全開で車を走らせた
事故を起こしてもおかしくない速度で山を下ると車を停め、今だ震える手を落ち着かせながら
深呼吸を何度も繰り返した………どのくらいの時間が経ったのだろう
気が付けば空は徐々に明るみを帯びてきていた

突然携帯が鳴る、友達からだ…そうだ友達の存在を忘れていた
微苦笑するとその電話に出た
お互いの安否を確かめると適当なファミレスを待ち合わせ場所にして集合する事にした

コメントに続きます
先に入ると席に座って珈琲を注文する
駐車場を呆けながら見ていると友達の車が到着したようだ
手を振って此方の席へ誘導するとお互いの身体の安否を再確認した

友達「お前の電話壊れてないか?」
自分「電話?いや…さっきも普通に会話できたしなぁ」

自分の携帯電話を見ながら首をかしげた

友達「俺、先に山下ったらさ、お前の車見えないから電話掛けたんだよ」
友達「そうしたら黒板に爪で引掻く様な耳障りな音だけ聞こえたと思ったら」
友達「突然何かが落ちるようなドサッ!!って凄い音して電話切れたんだよな」

掛け間違いじゃないかと思い、その旨話すと発信履歴を見せてきた
どうやら間違いはなさそうだが自分の携帯には着信履歴に載っていなかった
とにかく恐ろしい体験をしたのは間違いない

友達は怒りを覚えるどころか、ただただ自分の心配をしてくれているようで
本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだ
今度何かお返しをしないといけないかな

しばらくしてリラックスするとお互いに店を出て車に乗ろうとした時
友達が妙な事を口走った

友達「お前のレンタカーのトランクなんだこれ?」

友達の目線と同じ方へ眼を向けるとそこには

『トランクにしがみついて車から振り落とされたような爪の後のらしき線が10本』

鮮明に傷として刻まれていた…まさか…あの電話は??


話は以上です、7割実話3割創作です、最後まで読んで頂き有難うございました
こぇぇ・・・
今夜はわんちゃんと一緒に寝ようあせあせ(飛び散る汗)
文章も読みやすくて引き込まれました。恐い話好きな私としては満足なお話でしたるんるん
どの辺りが創作か知りたいですが(^_^;)

また何かありましたら楽しみにしています。
コメントありがとうございます

友達の件が創作で他は実話です
読んで頂きありがとうございました。
乗車中視線を感じたら振り向かない見ない気にしない
が一番

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