とにかく怖い話。コミュの仕事

霊感の強い元彼の話です。

彼のお父さんは八百屋さんで深夜２時頃に仕入れのため家を出ます。

お父さんは子供たちの部屋を覗いてから仕事に行くのが習慣でした。

彼は中学生になりお姉さんは高校生でした。

模様替えをしてしまったのでもうお姉さんとベッドは隣り合ってません。

お年頃になった彼はタバコを吸うようになり部屋でも吸うのでタバコを吸わない両親に臭いでばれて(未だに)怒られてました。

お姉さんは策士なので彼の部屋でしか吸わず未だにばれてません(笑)

そんな頃の夜、彼が部屋で寝ていると誰かが部屋に入ってくる気配で目を覚ましました。

お父さんはいつも覗くだけで部屋に入っては来ないので

彼『誰だろう？』

と思いうっすら目を開けるとその人は彼のベッドに腰掛けてきました。

ゆっくりした動作でタバコを取り出し火を点けるのが後ろ姿からわかりました。

彼『姉ちゃんがタバコ吸いに来たのかぁ』

そう思った瞬間、タバコをふかす腕が見えました。

( )y~~~~

筋肉質な男の人の腕。

もちろんお姉さんでもお父さんでもありません。

急に緊張が走ります。

男『さて、そろそろ仕事するか』

その瞬間金縛りです。

男はゆっくり立ち上がって布団を被ってるはずの彼の両足を掴みました。

ズンッ！！

彼の両足が強く引っ張られます。

体の感覚はないのに視界だけが引きずられていきます。

ズンッ！！

ズンッ！！

彼『ヤバイ連れていかれる！』

そう思った瞬間、部屋のドアが開きました。

男の手が止まります。

彼『行かないでくれ！』

金縛りで声が出ないので強く念じました。

父『行ってくるぞ～』

男『ちっ』

男は舌打ちを残して消え、金縛りも解け視界も戻りました。

いつもは声をかけないお父さんがその時だけは声をかけたのは何かを感じたからなのでしょうか。