とにかく怖い話。コミュの【実体験】深夜の出来事

午前０時

妹がバイトから帰ってきた。

うちのマンションは、一階でピンポンを鳴らしてからモニターで顔を確認し、
鍵を解除して上に上がってくるというシステム。
モニターを見れば、一階エントランス付近は、すべて見渡せるようになっている。

その日

いつものように妹は帰ってきた。

ピーンポーン

『はーい』

そう言って、私はモニターに映る妹を確認した。

何かがおかしい

そう。画面はどこか、違和感があった。

妹の……
妹の背後に、女性がぴたりと張りついていた。
腰を屈めたような、うつむき加減のその女性。

…おばあさん？
こんな時間に…？

疑問に思うことは多々あったが、ドアの鍵を解除。

まもなく妹が帰ってきた

『お腹すいたー』

何事もなかったかのように妹はバイトの愚痴をこぼし、

そして私も、気のせいだったと思い込むことにした。

やがて
深夜二時を回った頃

風呂から出た妹の顔は、血の気がなく真っ青だった。

『私の前にお風呂入ったの…誰？お母さん…？』

そうだ。妹の前に入ったのは母だった。

風呂の後は、次の人のことを考えて綺麗にしなさいよ。
が口癖な母。
その母が、そんなものを残すはずがなかった。

排水溝の上に

無数に覆い被さる

乾いた髪の毛………

風呂から出た直後であったにもかかわらず、
そこに積まれた髪は、乾いていた。

誰のものでもない

異様な雰囲気を醸し出す
黒い物体

あれは一体、なんだったのだろう…。

そしてモニターに映った女性は…？

それ以来、モニターを確認するのも、夜中にお風呂に入るのも避けています(;_;)

あまり怖くないかもしれませんが、私や妹にとって本当に恐ろしい、あと味の悪い体験でした。

以上です。
読んで下さってありがとうございました！