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とにかく怖い話。コミュのお唯。

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7日ほど特に何事も無く日々は過ぎていく。
変わった事と言えば、私と彼女の呼吸であろうか・・・
彼女は素晴らしい、私の考え・行動の先を読み空中を飛ぶ。
ある時会社に向かっている私に、彼女の香りが漂ってくる。
「どうした、何かあったのか?」
最近、彼女は静かに反応するようになった。
「忘れ物ですよ。」
と、耳に届いたと思ったら、書類が空から降ってくる。
「ありゃー。ま、とりあえずありがとな」
とつぶやく。
その後、私は書類を拾いまくり周囲の人々からの好奇の視線を浴びてしまう。
そんな、私を彼女は高い空の上より眺めているのだ。
空の一部分が白かったり、桃色だったり、青かったり、黄色かったり・・・変化している。
もちろん、私にしか見えないはずだからいいものを。
彼女は、楽しんでいるようだ・・・
そんな、私を。

でも、そんな彼女が私には愛おしくてしょうがない。
「また、夜な。」
そうつぶやくと、彼女は風にのり帰っていく。

そんな、穏やかな日々をひとつの事件が闇をさして来た。

仕事が終わり、電車に乗っていると。
「きゃーー」車内に悲鳴がはしる。
女学生の一人が私に指差して・・・
「死神だ、この人死神だーーーー」
騒ぎ泣き出す。

周囲は騒ぎだし、私への視線が強く感じてくる。
私は、いてもたってもいられなくなり次の駅で降りた。
ホームのベンチに座り今遭った事をを思い出す。
あの女学生が騒ぎだす一瞬前に、私は彼女の事を思いだしていた。
その瞬間、彼女の香りがして、女学生が騒ぎだしたのである。
私は、考えた・・・

何・・・
彼女は、死神か?
まさか。
そんなはずは無い。
まさかな・・・


ようやく、私は自宅に近い駅に着いた。
彼女は、駅に着いた私を待っていた。
「お帰りなさい」
「おっう、ただいま。」
彼女は、一瞬で私の体に取り巻く。
霧のように。

たまに、恐ろしい形相で私たちを見つめている人々がいる。
きっと見えているのだろう。
私は、そのような人に特に念入りに頭を下げる。
すると、彼女は小さな巻き風を送る。
びっくりしたように相手は逃げていく、二度・三度と私達に視線を捧ぎながら。
「いつまで、この町に住めるのかな・・・」

私が、嫌みを言うとさらに強い巻き風を送ってくる。
「ふふふ。」
彼女の含み笑いと共に。
そんな時、彼女は黄色に変化する。
私は慌てて彼女と帰宅する。
日々の楽しい私たちの日課だ。

こんな日限って彼女は、求めてくる。
彼女は、女になる。
幽霊も人間もなにも、違いは無い。
相手を求めるという、欲望がどれだけ強いのか。
彼女は、その気持ちで表せ方が一変する。
髪、肌、唇、乳首、すべて生きていたままの姿に戻っていく・・・
私は、彼女のその姿にすべて打ち負かされてしまう。
子供のように、彼女を求めてしまう。
心に広がる、広がっていく。
彼女の痛み、悲しみ、憎しみまでも・・・
そして、私たちはひとつになっていく。
妥協も、あきらめも、悲しみも。
しかし、最後に私達に存在しているもの。
それが、私たちを繋ぎ止めていた。
それが、必要だった。

相変わらず、彼女は桃色だった。
私は、益々、愛おしくなっていく。

私は、なぜか、仕事にいくきに慣れずに布団に微睡んでいると。
強烈な風が吹き、私は目覚めた。
瞬間。
「だめよ、日々を大切にして」
彼女がつぶやいた。

続く。

コメント(35)

ごめんなさい、仕事から帰り書いている物なので、ご迷惑かけます。
続き楽しみですが、
題名が最初のと混ざっちゃうあせあせ(飛び散る汗)
今回、大分描写を省略してますねウインク

ネットの方々はそのほうが読みやすいみたいですね。


シナリオ寄りの小説っていうのかな。
続きと、一体どんなラストを持って来るのかが気になるexclamation ×2わーい(嬉しい顔)

スラスラ読めるねぴかぴか(新しい)
創作モノはスルーしちゃうんですが、この話しはとても面白いですね!
続き楽しみにしてますわーい(嬉しい顔)
この前の作品で初めて読ませてもらいました。今回はまた違う感じで良いですねウッシッシexclamation 続き待ってますexclamation
続き、心待ちにしていますぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)

期待、増殖中!!

\^o^/
凄い読みやすくなってるじゃないですかふらふらexclamation ×2
レベル下げてくれてありがとうです。
続き楽しみですハート達(複数ハート)
彼女が可愛いですねぴかぴか(新しい)なんだかこのまま良い話で終わってほしいような‥ほっとした顔
最近、彼女はご機嫌な日続いているみたいだ。
「ふふふ~~ふふ~~~ふふふん」
よく、台所から鼻歌が聞こえてくるのだ・・・
幽霊も鼻歌を歌う物なのか・・・
私は、又ひとつ勉強になった。
幽霊女心と言う奴を。

そもそも、幽霊とは何なのだ?
私は、休日の午後考えた。
もと人、だったが・・・今・どう見ても人に感じられる。そして、女・・・いじらしく、可愛く、美しい・・・
彼女は女性そのものだ。

唯、焼きもち焼きで風を自在に操る。
下手に喧嘩などしてみれば、家中に台風が抜けた様な。
私は、一回だけその経験をした事がある。
だから二度と彼女を怒らす事はしまい。
肝に銘じた・・・


ある8月の夜、近くの大きな川で花火大会があった。
彼女は、その日が来るのが待ちどうしかったらしい。
私の職場まで訪れて、その、空でチカチカ光りだしている。
「もうすぐ、仕事が終わるから、待っていてくれ。」
彼女は、益々、光りだす。

夏で、良かった。
雷に近いものとして、人々は目をそらしてくれている。

時間は、七時を過ぎていただろうか。
広く、漆黒の夜に明かりが灯る。
赤、青、黄色、緑、白、・・・
様々な、色の共編が始まった。

彼女は、大変喜んでいる。
私の体に巻き付き同じ色で答えてくる。
赤、青、黄色、緑。白・・・・
そして、私に口づけをする。
桃色なりながら。

当然周りの人々は不思議な物を見ているようだか。
唯、花火の煙が私たちの愛の姿を紛らわしてくれた。

「私、うれしい。
 貴方と花火が見れるなんて・・・」

「とても幸せです、ありがとう。」

彼女は、一瞬で私から離れていった。
一瞬だった。

自宅に帰ると、彼女はいない。
気配さえ無い。
「どこか、寄ってでもいるのか。」
私は、つぶやいた。
彼女の、いないこの家は、私には寂し過ぎた。
「お唯ーーー」
大きな声をあげて呼んだのだが。
返事は無い・・・

私は、心底思えた。
「私は、彼女を愛してしまった。」

「お唯ーーーー」

「何処にいるんだーーーーー返事をしてくれーーーーーーーー」

この家の中に彼女の気配は、もう、無かった。

私一人だった。

彼女、存在が感じられない日々・・・
私は、荒れていた。

彼女が欲しい・・・
唯、欲しい・・・・

何故、私から、離れていく・・・
何故、今・・・

そんな日々が10日ほど流れていく。

休日の、ある日。
あまりに、入る事の無い部屋の障子を開けた。
6帖くらいの、普段使われていない部屋。

その、部屋に置かれていた。
写真である。

白黒の古い写真だ。
優しい笑みをかぐわす親子の写真だ。

そこに、彼女がいた。

幼い彼女の姿が・・・
切ない・・・・・・(´・ω・`)

花火のシーンの表現が素敵でした^^
「唯」使うのも大好きですよね。

幽霊女心
益々、光りだす
桃色になりながら

読んでて赤面です

続くってかいてないけど
あれで終わりなのかしら
もう少し続くことを期待してますぴかぴか(新しい)

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