とにかく怖い話。コミュの【不思議系】病院の階段

初めまして。
あまり怖くはないですが…。
実体験です。
乱文お許しください。

私は４才位の時、両手の親指を手術しました。
指が曲がったまま伸ばせない、ばね指と言うんでしょうか。
それを治す簡単な手術でしたが、小さかったので全身麻酔でした。

その時、私はこんな夢を見ていました。

母に手をひかれ、病院の階段を昇っています。
その階段は、タイル状に細工されたガラスの壁と天井に囲まれており、光があふれ、とてもきれいでした。
手をひく母の顔は見えません。
二人は無言で昇り続けます。
私は不思議に思いはじめました。
いくら昇っても、次の階に着かないんです。
階段は延々と続き、先は見えません。

「どこまで昇るの…？」

と、母に聞こうとした時、

麻酔が切れ、ぼんやりと病室の壁がみえました。
あんなに深く、気持ちのいい眠りは初めてで、もう一度目をつぶってみましたが、もう眠ることはできませんでした。

後で聞いた話だと、麻酔がなかなか効かずに白目をむいて、名前を読んでも、あーうーとしか返事をしない私に、母はとても心配したそうです。

今になって思えば、あの階段は「病院の」だったのか、
どこに続いていたのか。

手をひいていたのは、本当に「母」だったのか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました