とにかく怖い話。コミュの【心霊現象】カメラが…

霊感ゼロの私ですが、唯一体験した心霊現象があります。今日はそれについて語りたいと思います。

2006年5月某日。

I県K市の某ゲームセンターに私と友人Sはいました。

Sとは遊んだ帰りにプリクラを撮るのがお決まりのコースとなっていたため、その日もいつものようにプリクラを撮り店を出ました。
すると何やら外が騒がしい。
何事かと辺りを見回すと警察の車両が何台も停まっており、警察官が何やら忙しそうに走り回っています。

（……事件？？）

そう思った瞬間、恐ろしい程の臭気が鼻を突き刺しました。
私とSは鼻を押さえながら顔を見合わせます。
ゴミ処理場のど真ん中のような…生ゴミを腐らせたような…異様な臭い。

「これは一体…」

気味が悪くなり私たちは
逃げるようにSの車のもとに駆け寄りました。
ふと見るとSのものの二台前にある車から警察官が何かを引きずり出しています。

一目でわかりました。

……………死体だと。

作業着を身につけた男はすぐさまブルーシートにくるまれ、警察車両で搬送されていきました。

Sと私は呆然とし、そのまま別れました。

その日、職場の先輩の結婚式があり、二次会に招待されていました。

昼間あんなことがあったのに…と気乗りはしませんでしたが、約束の時間に同期のYが迎えに来たので一緒に会場へ行きました。

受付に行くと

「新郎新婦に一人一人のメッセージと写真を貼ったボードを渡すので、メッセージと写真をお願いします。」

と言われました。

前にいた女の子の写真が撮り終わり、いよいよ私達の番です。
私はすました顔でカメラの前に立ちました。
しかし…

「あれ？おかしいな… 」

さっきまで平然と写真を撮り続けていたポラロイドカメラが動きません。
何度シャッターを切ろうとしてもびくともしない様子です。

「すいません…カメラの調子が悪いみたいなんで、またあとでお願いします。」

まぁそんなこともあるか…とその場を離れ会場に入っていくと後ろの方で

「あっ…撮れた！！」

と、歓喜の声が上がりました。
写真を撮ることができなかったのはどうやら私とYだけのようでした。結局そのまま忘れ去られ、写真は撮らずじまいでした。
けど、それでよかったのだと思います。

あの時写真を撮られていたら一体何が写っていたのでしょうか。

作業着を着た男でしょうか…

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ちなみにその後は特に変わったことはありませんでした。

亡くなった方に関してですが、その日の夕刊や次の日の朝刊を隅々まで読みましたが、それらしいことは一切書かれてなかったので事件性はないものだったのでしょうね。

でもあんなに腐敗が進むまで誰からも見つけてもらえなかったんだなぁと思うと、怖いというよりせつなくなりました。