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集合覚醒意識コミュの惑星のかけら ☆ 

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想像してください。

この世界が、わたしたちのこころでできているとしたら。

もしも世界を創造できるなら、どんな世界を創造する?

それが、人類に与えられたたったひとつのカギだとしたら。

あなたはどんな扉を開きますか?


          *


集合覚醒意識を起こすための
わたしなりの試みです。

一緒に旅をしていただけたら幸いです。

コメント(6)

【わたしの風景】


目が覚めたら、戦争がはじまっていた。

いや、正しくは、

朝目が覚めて、戦争がはじまっていたのをテレビで知った。

だな。

『戦争がはじまりました』

とか言っていて、爆撃の映像が流れていた。

もちろん、わたしの住んでいる国で戦争がはじまったのではなく

遠い遠いところで起きているのだけれど。

戦争なんて、歴史の教科書の中の出来事だと思っていたから、

『戦争がはじまりました』なんて言われて、なんだか驚いた。

わたしは怖くなって、テレビを消した。


うるさいテレビの音が消えると部屋の中はしんとして

まるで世界が滅んでしまったかのような静けさに包まれた。


世界が存続しているのを確認したくて

もしくは風を感じたくて、わたしは窓をあけた。


「なんで、人は人を殺したり、傷つけたりするんだろうな」


そんなことの答えは、窓の外を眺めてもどこにも書いていない。


ふと、視線を上げると、

そこにはいままでみたこともないような色の空が広がっていた。


赤く錆びたような色の空。


お世辞にも空気がきれいとは言えない町に住んでいるけれど

こんな色の空はみたことがない。


人の愚かさに地球が怒っているような気がしたわたしは

すぐに窓を閉めた。


急にめまいがして、わたしはその場に座り込んだ。


目をつぶって指先で目頭を押さえていた。

めまいはおさまるどころが、どんどんひどくなっていく。


激しい頭痛と耳鳴りもはじまって、

何が起きているのか考えることもできなかった。


床に座っていて、身体は動いていないはずなのに

わたしはゆらゆらと揺れていた。

自分の意志に反して揺れ動く身体を押さえつけようとして

わたしはテーブルにしがみついた。


テーブルは揺れていない。

けれど、わたしは揺れている。


違う、わたしは揺れていない。

でも、ゆらゆら揺れている。


わたしの身体は動いていないのに、

わたしの中身だけはゆらゆらと動いていた。


そして、わたしはあることに気がついた。


目をつぶっているはずなのに、

ものを見ている自分自身に。


わたしは床に座って、テーブルにしがみついて

目をつぶっている。


だけど、わたしには今天板が見えている。


「なんだろう、これは?」


前に向かってぐるんと身体が一回転したかと思うと、

テーブルに突っ伏したわたしが部屋にいる、

そんな光景を、見ているわたしがいた。


揺れも、めまいも、頭痛も、消え去っていた。

それは、わたしが身体を置いてきたからなんだろうか。


「わたしを見ているわたしは、一体誰なんだ?」


そんなことを感じる少しの余裕を持ちながら

わたしは自分の身体から抜け出していた。

【わたしの風景】02

ある日、身体から抜け出した。


「あーらら。外側を置いてきちゃったよ」

とか、気軽に感じられるはずもなく。


何が起きてるのか、わけがわからず動揺した。

最初はね。


まあ、それが普通の反応でしょう。

人間として。


わたしの身体はテーブルに突っ伏したままで

わたしの中身はその部屋を少し上から眺めていた。


「中身がいないから、あの身体って今は動けないのかな?」

「これは幽体離脱というやつだろうか?」

「わたしって、死んでしまったのかな?」

「もしかして、どこにでもいけるのかな?」

「っていうか、人からはいまのわたしは見えないのかな?」


なんだか、くだらないことばかり思い浮かんだ。


頭も下に置いてきちゃっているというのに

わたしはこの考えを、どこでしているのだろうね。



「どうやったら、身体に戻れるんだろう。

 このまま戻れなくなったらどうなるんだろ?」

「戻れないのも、いいかも」


そんなことを考えつつ、自分の身体を見ていた。

ぷかぷか部屋に浮かんだままで。



「見て」


どこかから声が聞こえてきた。


なに? 誰?

部屋を見渡しても、もちろん誰もいない。


おー、ありがちな展開だ。

一体何がはじまるんだ?

とか、考える余裕はなかった。



聞こえてきた『声』に意識を向けると

わたしはいつの間にか自分の部屋には存在しなくなっていて

まんまるなあたたかい光に包まれていた。


「その目をきちんと開いて。

 起きていることを知りなさい」


そのとき、届いてきた『声』は

いつも会話をしているような言葉のやりとりではなかったけれど

普段使っている言葉に置き換えると、そのような言葉になった。


見るって、なにを?



言葉を発しようとしたけれど、声は出なかった。

だって、わたしは身体を持っていなかった。

身体から飛び出している状態に慣れていないので

(もちろん、いまはじめて飛び出したばかりですから)

どうやってコミュニケーションをとればいいのかも、わからないのだ。


なにを、知るの?


もう一度、そう思い浮かべたとき、わたしを包んでいる光の質が変化した。

おだやかに、おだやかに、呼吸するように、質感が変容していく。



「大丈夫。あなたのこころが感じている世界を、見えないふりをするのはやめて、

 ほんとうの世界を見つめなさい。

 そして、まっすぐに生きていけばいい。

 こころのままに。自分自身を信じて、歩いていきなさい。

 生きなさい」


そんな風に言われた気がした。


わたしのこころが感じている世界?

いったい何のこと?


強い光に包まれたかと思うと、ふわっと風が吹いた。

その風でたくさんの写真が飛ばされたかのように

いろんな映像が見えた。


一瞬のような、永遠のような、そんな場所で

たくさんの場面を見た。


映像を目で見て、頭で認識して、その後記憶の中で分類していく

普段の情報処理の仕方ではなかった。

それらの映像を理解する暇もなく

魂に丸ごとインストールされていくような

そんな経験だった。




「許し、愛し、しあわせに生きてゆきなさい」


そんな想いが届いてきた。


許す? 誰を。

愛す? 誰を。

しあわせに生きていく? 一体どうやって。


そんなこと、できないよ。



そう感じた瞬間、わたしは身体の中に戻っていた。



生まれたときからずっとお世話になってきた肉体だというのに

なんだか、自分のものではないような気がした。

身体をまとうということは、とても重いことだった。


なんだったんだろう。


わけがわからなくてテーブルをつかんだまま

天板に頭を預けた。

ひんやりとした木の感触が心地よい。



許し、愛し、しあわせに生きていきなさいって。

一体、どうやって?




【僕の風景】




件名:念のために。

添付ファイル:惑星のかけら


お願い。

添付ファイルを、絶対に開けないで。

もし、もしもわたしに何かがあったとき、

そのときはこれをあなたに託します。

大丈夫だったとき、

ねえ、そのときは一緒に笑って捨てようね。

お願いだから、バカだなって笑って。

一緒に笑ってね。

わたしも、そうなることを願っている・・・。


         *


出発の準備を整えて、ノートパソコンを閉じようとしたとき

メール受信を知らせる音が鳴り響いた。

『念のために』

そんな件名のメールが届いていた。

なんだ。 スパムか?

奇妙なタイトルのメールは迷惑メールではなくて、

差出人は彼女だった。

クリックしてみると、短いメッセージにファイルが添付されていた。

それだけを確認すると、僕はそのままパソコンをカバンにしまった。

一体なにごとかと気にならないわけではないが

もう出かける予定の時間だった。

この、わけのわからないメールを送ってきたご本人を

関西空港まで迎えに行かなければならない。

まずは出発して、メールはあとでゆっくり読めばいい。

「・・・・。緊急ニュースです。」

消し忘れていたテレビから、そんな声が聞こえてきた。

僕はリモコンに手を伸ばす。

長い旅を終えた彼女が今日戻ってくる。

僕が空港に迎えに行けば、それからはもうずっと一緒だ。

世界はいつだってニュースであふれかえっている。

僕にとっての最大で緊急のニュースは、彼女が戻ってくることだ。

部屋は静まりかえった。

そして、僕はドアを開けた。


僕の風景 02 龍の王様と涙


僕らは生まれたときからいつも一緒だった。

幼稚園も小学校も中学校も。

家が近所だったおかげで、いつもとなりには彼女がいた。

僕が途中でやめてしまうまでは、自転車に二人乗りをして高校に通うほど、僕らはいつでも一緒だった。


けれど彼女はある日、姿を消した。


彼女は、一人で旅に出てしまった。

家族も、僕も捨てて。

僕は彼女を守ってあげられなかったことを悔やんだ。



僕らが幼い頃からずっと、彼女の両親はケンカばかりしていた。

おじさんはものを投げつけ、おばさんや時には彼女にまで暴力をふるっていた。

やがて、おじさんが家を出て行くと

今度はおばさんがキーキーと彼女を叱りつけるようになった。

そして、5歳年上のお兄さんも、また。

彼女は小さな肩をふるわせて、ぼろぼろと涙を流す。

頬や腕に流れる血。

僕にはそれをハンカチで拭いてあげることしかできなかった。

かゆいと言って、大きなかさぶたをはがそうとする手を、止めてあげることしかできなかった。

「ねえ、思い出して」

僕の腕は細すぎて、現実の世界で彼女を守ってあげることができなかった。

「太陽の光が絶対に届かないような洞窟の奥の奥。

 そこに龍の王様が閉じこめられているんだ。

 王様は、ある人が連れ出してくれるのを待っているんだよ」

彼女は、ひざに埋めていた顔を見上げて僕を見る。

「龍の王様なのに、どうして閉じこめられてしまったの?」

彼女を夢物語の中に連れ出してあげることしか、僕にはできなかった。

「きっと王様は優しすぎたんだ。

 だから、大きな岩で閉じこめられてしまった」

彼女はぎゅっと目をつぶって、割れた皿の飛び散る台所ではなく、

遠くて暗くい洞窟を思い浮かべていた。

深い回廊の奥の、誰も足を踏み入れることができないような冷たい岩場を。

「それじゃ、王様は怒っているの?」

「ううん、怒ってなんかいない」

「じゃあ、悲しいの?」

「王様は、今も待っているんだ。

 世界に光が差し込むその時を、やさしいこころで」

【僕の風景】 03 龍の女王様と笑顔


「ねえ。

 そこには、なにがあるの?」

龍宮城のことなら、誰よりも知っているはずの彼女は、物語の続きを僕にせがむ。

「龍の女王様がいてね。

 みんなはとっても幸せに暮らしているんだよ」

うすねずみ色に濡れた彼女の瞳が、青いきらめきに変わっていく。

僕はありったけの想像力を働かせて、青い海を言葉でつづる。

「王様が閉じこめられているのに、みんなは幸せに暮らしているの?

 どうして?」

「王様がいなくなっても、龍宮城を幸せな城にするために

 女王様がいつも笑っているんだ」

「どうして?」

「みんなのためにだよ。

 『人々が幸せに暮らすこと』それが龍宮城がある理由だって

 王様がいつも話していたからだ。

 女王様は、今も王様を助け出す方法を探している。

 誰にも涙を見せたりはしないけれど」

「探すことを手伝ってあげることはできるかなあ」

「龍宮城の女王様は海を泳ぐように、空を泳ぐんだ。

 そしてね、何でもできる魔法を持っているんだ。

 ほんとうは僕らの世界だって、海の中にあった。

 今でも海の底には町がある。

 人魚姫が暮らすような、喜びと幸せに満ちたお城があるんだよ」

「龍のお城に、わたしも行けるかな?」

「うん。いけるよ、きっと行ける。

 もう少し大きくなったら、僕がこの家から君を連れ出してあげる。

 龍宮城の女王様にふたりで会いに行こう。

 そして、王様を助けに行くんだ」

海の彼方の龍宮城とそこに眠る龍の王様は、

僕たちの空想の中で輝きながら息づいていて、

その物語の中にいるときだけ、

幼い僕らは笑っていられた。
世界は心で出来てると誰かが言ってましたよ

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