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暦、二十四節気を定期配信コミュの2月23日「二日灸」です。

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■2月23日「二日灸」■
「二日灸:ふつかきゅう」とは、旧暦2月2日に据える「お灸」のことです。もともとは、年が明けて初めて据える灸のことをいいました。2月と8月の年2回としているところが一般的です。旧暦8月2日には 「灸」をすえて悪病災難除けをする習慣があります。

俳句の季語に使われていることから二日灸は一般的な風習だったようです。または「春の灸」とも。もともと節句の一種だったという説と、中国の「天灸」から来ているという説があります。

「天灸:てんきゅう」は、子供のおでこに「×」や「+」の印を書いて、無病息災を願った呪い(まじない)です。灸と言えばその昔の「お仕置き」の定番でしたが、日本の二日灸もこの日に灸を据えれば「悪病災難に遭わずに元気に過ごせる」という縁起を担いだ呪いでした。

◇鍼灸治療伝来の起源◇
鍼灸治療の起源は古く、中国の殷王朝・周王朝(紀元前1500〜700年)時代の黄帝とその家臣が、幾多の問答をしながら薬理の集積を編述した、といわれる医学原典が世界最古の黄帝内経書の素問と霊枢で、この原典の霊枢編には鍼灸が詳しく記されています。

日本には仏教とともに伝えられ、飛鳥時代の欽明天皇の時、中国・呉の国から薬書・明堂図などの鍼灸医書が渡来しました。以来、明治維新までは医学の中枢を担っていました。

◇貝原益軒の養生訓◇
江戸時代の儒学者「貝原益軒:かいばらえきけん」の教育書「養生訓:ようじょうくん」には「脾胃(ひい=胃腸)が弱く食が滞りやすい人は毎年2月・8月に灸をするとよい」と書かれています。
 
その理由は「脾胃が虚弱で食べ物が滞りやすく、またよく下痢をする人は、これは陽気が不足しているからである。こうした人は特に灸がよい。火気をもって土気を補うと、脾胃の陽気が発生して循環がよくなり、食も停滞しないで食欲も盛んになって元気が増える」と。
 
また、灸を据える位置については「天枢・水分・脾兪・腰眼・三里・京門・章門・天枢」が効果的と書かれています。
 
◇芭蕉の三里、三里のツボは胃のツボ◇
松尾芭蕉が旅に出るとき「三里の経穴(ツボ)」に灸を据えたことは「奥の細道」にも書かれています。「ももひきの破れをつづり、傘の緒つけかへて、三里に灸すうるより、松島の月まづ心にかかりて...」と。三里に灸の痕がない者とは旅をするな、ともいわれていました。
 
江戸時代には養生のためにお灸を据えるのは常識でした。足三里は胃のツボで、消化器の働きの調節や血液成分への好影響、呼吸機能の増大、免疫機能の活性化、内分泌系や自律神経系への影響など広範囲に渡る効用があります。

足三里に灸を据えることを「健康灸」というそうです。三里のツボは、膝蓋骨の下端から骨度法で三寸のところ。膝関節の皿の直下にできるくぼみに人さし指を添え、人さし指・中指・薬指・小指を揃えた指幅4本分下がったところです。

「3」という数字は「天・地・人」「上・中・下」などのように「総て」を表し、「里」とは「理」のことで「整理する」「筋道を立てて治める」の意です。三里というツボの名前は「身体全体(三)を調える(里)」からきています。

◇直接灸はプロの技「伊吹もぐさ」◇
現代でも、症状によっては「灸」を施します。しかし、灸は熱くて痕が残るのが欠点。そこで、熱さを緩和するための「間接灸」が流行しているようです。但し、灸は「直接灸」のほうが効果があるらしく、直接灸でも痕を残さずに据えるのがプロの技だとか。

灸に使う「もぐさ」は、蓬(よもぎ)の別名。灸に使う蓬の葉を乾燥して綿状にしたものを「艾」(もぐさ)と表記しています。滋賀県・伊吹山麓で採れる「伊吹もぐさ」が有名。

◇もぐさ屋・亀屋左京、番頭・福助◇
「もぐさ屋・亀屋佐京」に、江戸後期の頃、「福助」と言う名の番頭がいました。その番頭・福助は、大きな頭と背の低い身体に裃(かみしも)の礼装をして、深々とお辞儀する「伏見人形」で知られます。福助足袋の登録商標「福助」のモデル。

番頭・福助は正直一途で、感謝の心を常に忘れず、いつも顧客に真心で接したため、商は大いに繁盛しました。伏見の人形屋がこの話を聞き「福を招く縁起物」として売りだすと、これが大流行し、どの商店の店先にも飾られるようになったのです。

◇◇◇◇編集後記◇◇◇◇
これから春に向かって体が緩む時期に入ります。寒い冬の間に硬くなった体をお灸で緩めましょう。体の奥から疲労が取れて新しい息吹きが湧き上がってきます。
まだまだ寒い日が続きます。お体ご自愛専一の程
筆者敬白
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【季節のお便り】ブログのご案内:http://www.kisetsunootayori.com/

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