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暦、二十四節気を定期配信コミュの9月20日「彼岸の入り」です。

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■9月20日「彼岸入り」■
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「彼岸」(ひがん)とは暦上の雑節の一つです。春は「春分の日」を挟んで前後3日づつの計7日間、秋は「秋分の日」を挟んだ前後3日づつの計7日間のことをいいます。彼岸の初めの日を「彼岸入り」といい、中日を「彼岸の中日」、終わりの日を「彼岸明け」といいます。また、彼岸に行われる春・秋の彼岸会のことを指す場合もあります。

彼岸は、暦の上で昼と夜の長さが等しい春分・秋分の日に真西に陽が沈むことから、仏教の西方浄土と関係づけられたといわれています。お彼岸には先祖の霊を供養し墓参が行なわれますが、これは日本独自の風習に仏事が結びついた日本独特のものです。
彼岸の頃になると、寒暑ようやく峠を越して凌ぎ易くなってくることから「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉が使われるようになりました。

***彼岸伝来***
遥か彼方の「極楽浄土」に思いを馳せたのが、彼岸の始まりです。中国伝来の念仏「心に極楽浄土を思い描き、浄土に生まれ変わることを願う」の意で、日本には、大同1年(806)崇道天皇(早良親王)の慰霊が行われたのが始まりです。
法要を営み祖先を祀る行事へと変化していきました。

***此岸と彼岸***
彼岸の名称は、仏典の「波羅蜜多」(はらみつた)という梵語の漢訳「到彼岸」(とうひがん)という語に由来します。「現実の生死の世界」から煩悩を解脱し、生死を超越した「理想の涅槃の世界」へ至るの意です。煩悩や迷いに満ちたこの世「此岸(しがん)」に対して、向こう側の悟りの境地を「彼岸」(ひがん)といいます。
 
***四方・八方・十方世界***
仏教では「四方」(しほう)=東西南北と、「四維」(しい)=南東・南西・北西・北東の八方位に、上下を加えた十方世界(じっぽうせかい)を説き、そこに諸仏の浄土を描く十方浄土を観念します。「浄土」は仏の住む処で、成仏する為に精進する「菩薩の世界」です。

法華経では「この娑婆世界を変じて瑠璃地の清浄世界と変ず」と説きます。この世で生きながら、心が清浄であれば、それが清浄の土であるという。毘盧舎那仏(びるしゃなぶつ)(奈良東大寺)の蓮華蔵世界です。

★東方浄土=薬師如来
★南方浄土=釈迦如来
★西方浄土=阿弥陀如来
★北方浄土=弥靭菩薩

病のため出家した藤原道長は、九体の阿弥陀如来像を安置した京都の無量寿院にて、仏像の手から延びる五色の糸を握り締め、西方浄土の極楽往生を信じつつ臨終しました。この姿から仏教信仰と方位観との具体的な結合がみてとれます。

後に、道長の子の藤原頼道が天喜元年(1053)建立の宇治・平等院の鳳凰堂(阿弥陀堂)には、阿弥陀如来像が安置され「極楽いぶかしくば宇治の御堂をうやまへ」と云われました。
 
平等院の庭と建物は極楽浄土を表し「浄土庭園」と呼ばれます。鳳凰堂の前を流れる宇治川は「彼岸の河」に見立てられ、「来世(彼岸)西方浄土(鳳凰堂)」と「現世(此岸)宇治川の対岸」という仮想の世界が現されています。彼岸の中日夕刻には鳳凰堂の中央背後(西方)に日が沈みます。

ちなみに平等院鳳凰堂は国宝です。一万円札の鳳凰図は、鳳凰堂の屋根の鳳凰をデザインしたものです。

***ほたもち・おはぎ***
彼岸の供物として作られる「ぼたもち」と「おはぎ」は、米を炊いて軽くついてまとめ、餡で包んだもの。春は「牡丹の花」が咲くことにちなんで「牡丹餅」、秋は「萩の花」が咲くので「御萩」と呼びます。

◇ ◇ ◇ 編集後記 ◇ ◇ ◇
これを機会に先祖や父母を思い出して下さい。忙しい日々の中でついつい忘れがちになる墓参など機会をみつけて出向きましょう。必ず何らかの心の満足があることでしょう。
今年は猛暑・ゲリラ豪雨の夏でした。「暑さ寒さも彼岸まで」の例えの通りお彼岸を境に北の方から秋の気配が漂ってきます。
読者の皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白

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