暦、二十四節気を定期配信コミュの二十四節気「小満」です。

■二十四節気「小満」しょうまん━━━５月２１日■
　
５月２１日６時５１分「小満」です。旧暦４月、巳の月の中気で、立夏後の１５日目にあたります。５月２１日頃。天文学的には、太陽が黄経６０度の点を通過するときをいいます。

万物が次第に長じて天地に満ち始めるという意味から「小満」といわれます。麦の穂が生長して色づき、山野の植物は花を散らして実を結びます。田には苗を植える準備を始め、蚕が桑を盛んに食べ始め、紅花が咲きほこり、ようやく暑さが加わり始める季節です。

ゴールデンウイーク明けの西日本では、蛍が姿を見せはじめ、小満を境に「走り梅雨」が始まる年もあります。

梅雨は南から始まり、九州沖縄では梅雨入りを小満芒種（しょうまんぼうしゅ）とも呼びます。また、関西から東では、小満から芒種までの梅雨入り前（今年は５月２１日～６月５日）が一年で最も過ごしやすい季節です。
薄暑(うっすらと汗をかく)の時期として、５月の南風「薫風」と併せて入梅前の過ごしやすい季節の例えもあります。気象的にはこの頃から梅雨になる年が多いです。

日本国内の降水量のピークは台風シーズンとこれからの梅雨時との二つのピークがあります。豪雪地帯の日本海側一部の地域を除いて、これからを雨季といっていい時期です。

株式相場の方々には「素人の小満過ごし」という言葉があります。いい銘柄を安心しているうちに見過ごしてしまう・・・という意味だそうです。季節が良くてついつい見過ごしてしまうという事なのでしょう。

■「七十二候」━━━━━━━━━━━━━━━━■

◆初候「蚕起食桑」かいこおこってくわをくらう：蚕が桑を盛んに食べ始める。
◇蚕が桑の葉を盛んに食べ始める時節。

◆次候「紅花栄」こうかさかう：紅花が盛んに咲く。
◇紅花（べにばな）の紅黄色の頭花が盛んに咲く時節。

◆末候「麦秋至」ばくしゅういたる：麦が熟し麦秋となる。
◇麦が熟して畑一面が黄金色になる時節。初夏の爽やかな好季節。
◇麦秋＝陰暦４月に異称。

＊＊＊＊編集後記＊＊＊＊
一年で最もすごし易い時期なのに、関西地方では新型インフルエンザで持ちきりです。弱毒で若年層の方がかかりやすいそうです。外出にはくれぐれもマスクをお忘れなく
いい季節です。健康管理には十分ご注意ください。読者の皆様お体ご自愛専一の程
筆者敬白