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竹内浩三コミュの竹内浩三 伊勢で生誕祭 14日、詩の朗読も 赤門三ツ星会 /毎日新聞 三重

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毎日新聞 竹内浩三 伊勢で生誕祭 14日、詩の朗読も 赤門三ツ星会 /三重
https://mainichi.jp/articles/20170511/ddl/k24/040/379000c

 伊勢市出身で第二次大戦で戦死した詩人、竹内浩三(1921〜45年)の生誕祭「五月のように」が14日午後2時から、伊勢市岩渕3の赤門寺正寿院である。市民らでつくる「赤門三ツ星会」が浩三の誕生日の5月12日前後に毎年開いている。

 舞台女優で歌手の五月女ナオミさんが浩三の詩「よく生きてきたと思う」「しかられて」など4編を朗読するほか、浩三の詩に作曲家の小園弥生さんが曲を付けた「三ツ星さん」「ぼくもいくさに征くのだけれど」など7曲を歌う。

 浩三は伊勢市吹上の呉服商の長男として生まれ、当時の宇治山田中学校(今の県立宇治山田高校)時代から詩の創作を始めた。日大芸術学部に進学し、42年に仲間らと「伊勢文学」を創刊した。卒業後に徴兵され、45年にフィリピンで戦死した。若者の感情をみずみずしく表現した詩の数々は「天性の詩人」と評価されている。

 入場無料。問い合わせは赤門寺正寿院(0596・28・4540)。【小沢由紀】

コメント(4)

よく生きてきたと思う

竹内浩三




よく生きてきたと思う
よく生かしてくれたと思う
ボクのような人間を
よく生かしてくれたと思う

きびしい世の中で
あまえさしてくれない世の中で
よわむしのボクが
とにかく生きてきた

とほうもなくさびしくなり
とほうもなくかなしくなり
自分がいやになり
なにかにあまえたい

ボクという人間は
大きなケッカンをもっている
かくすことのできない
人間としてのケッカン

その大きな弱点をつかまえて
ボクをいじめるな
ボクだって その弱点は
よく知ってるんだ

とほうもなくおろかな行いをする
とほうもなくハレンチなこともする
このボクの神経が
そんな風にする

みんながみんなで
めに見えない針で
いじめ合っている
世の中だ

おかしいことには
それぞれ自分をえらいと思っている
ボクが今まで会ったやつは
ことごとく自分の中にアグラかいている

そしておだやかな顔をして
人をいじめる
これが人間だ
でも ボクは人間がきらいにはなれない

もっとみんな自分自身をいじめてはどうだ
よくかんがえてみろ
お前たちの生活
なんにも考えていないような生活だ

もっと自分を考えるんだ
もっと弱点を知るんだ

ボクはバケモノだと人が言う
人間としてなっていないと言う
ひどいことを言いやがる
でも 本当らしい

どうしよう
ひるねでもして
タバコをすって
たわいもなく
詩をかいていて

アホじゃキチガイじゃと言われ
一向くにもせず
詩をかいていようか
それでいいではないか
しかられて

竹内浩三




しかられて
外へは出たが
我家から
夕餉の烟と
灯火ともしびの
黄色い光に
混ぜられた
たのしい飯めしの音がする
強情はってわるかった
おなかがすいた
風も吹く
三日月さんも
出て来たよ
あやまりに
行くのも
はずかしい
さらさら木の葉の
音がした
三ツ星さん

竹内浩三




私のすきな三ツ星さん
私はいつも元気です
いつでも私を見て下さい
私は諸君に見られても
はずかしくない生活を
力一ぱいやりまする
私のすきなカシオペヤ
私は諸君が大すきだ
いつでも三人きっちりと
ならんですゝむ星さんよ
生きることはたのしいね
ほんとに私は生きている
ぼくもいくさに征くのだけれど

竹内浩三




街はいくさがたりであふれ
どこへいっても征くはなし 勝ったはなし
三ヶ月もたてばぼくも征くのだけれど
だけど こうしてぼんやりしている

ぼくがいくさに征ったなら
一体ぼくはなにするだろう てがらたてるかな

だれもかれもおとこならみんな征く
ぼくも征くのだけれど 征くのだけれど

なんにもできず
蝶をとったり 子供とあそんだり
うっかりしていて戦死するかしら

そんなまぬけなぼくなので
どうか人なみにいくさができますよう
成田山に願かけた

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