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懐かしい物ふぁんくらぶ♪コミュの古畑任三郎

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内容
ゲストが演じる犯人が実行した完全犯罪を田村正和演じる刑事の古畑任三郎が崩して最後は真相を解明する物語。

ドラマ様式
本作は、『刑事コロンボ』で知られる倒叙ものと言われる形式で、物語が進行していく。これは、犯行の様子をまず見せておき、刑事の古畑任三郎が真犯人とのやりとりや様々な証拠から容疑を固め、最後に自供に追い込むというパターンである。

視聴者は「誰が真犯人なのか?」という興味ではなく、「真犯人をどうやって追い詰めるか?」という点に目が向けられることになる。そのため放送の前半に犯人役及び犯行シーンが公開される(第40回はこの例外であり、倒叙を逆手に取ったような物語構成となっている)。

初回放映当時、日本の刑事ドラマに倒叙形式は馴染みが薄く、前半の事件篇で視聴者に開示される、犯人が行うトリックや古畑が気がつく手がかりなどを「ネタバレ」と勘違いする視聴者が多くいた。現在でも、倒叙形式を理解せずその点を指摘して「ネタバレ」と勘違いする人がまれにおり、これが、『古畑任三郎』を語りにくいものにしている。

古畑は、主役でありながら冒頭のオープニングシーンには登場するものの本編に入ってからは中盤まで登場しない。これは前述にもあるが犯人と被害者のやり取りや犯人の犯行シーンなどを見せるため、ほとんどのストーリーなどでは、誰かが警察に通報するまで古畑は登場しない。SMAPの回に至ってはアヴァンタイトルを除き本編開始時から約40分ほど古畑は登場しなかった。

前半の事件篇の最後に、画面が暗転して、古畑が視聴者に向かって「挑戦」する構成は、アメリカのテレビ・ムーヴィー『エラリー・クイーン』からの引用である。脚本の三谷幸喜は少年時代、東京12チャンネルで放送されていたこの番組のファンであった(但し、吹替え版である)。

この他にも随所にコロンボを意識したところが見受けられ、コロンボファンの中には「『古畑』は『コロンボ』よりミステリとして完成していない」という不満の意見も多少ある。それは、プロデューサーであるレヴィンソン&リンクの総指揮のもと、多くの監督・脚本家がチームを組んで製作された『コロンボ』でさえも、常に良質の脚本不足に悩まされたといわれるのに対し、日米のドラマ製作法の違いはあるが、『古畑任三郎』は脚本に関して三谷幸喜ひとりで全作脚本を担当したため、作品の質が不安定になったことが一因としてあげられる。ただし、第1シーズンの「汚れた王将」や第2シーズンの「しゃべりすぎた男」や「ゲームの達人」、古畑ファイナルの「今、蘇る死」のように良質のミステリーとして完成した作品も数多く存在する。また第2シーズンの「VSクイズ王」やスペシャル版の「すべて閣下の仕業」のようにテレビならではのトリックを用いて、視聴者を見事にだました傑作も存在することもここで挙げておく。

概要
脚本は三谷幸喜。主演の田村正和にとって初の刑事ドラマでもある。現在、あわせて42回(エピソード数で言えば、第37回と第38回は前後編構成、第25回は総集編であるため、本編40エピソード+総集編1エピソード)が放送されている。

シリーズとシーズンが混同されるが、シリーズは「古畑任三郎」全体を指し、それぞれの作品群を放映時期に分けたものをシーズンと呼ぶ。本稿では既に発売されているDVDの呼称に従い、「第1シーズン」「第2シーズン」「第3シーズン」「スペシャル」「ファイナル」「総集編」に大別する。

第1シーズンのみ、正式タイトルが『警部補 古畑任三郎』だったが、これは「古畑任三郎」という物々しい名前が「刑事らしくなく、時代劇だと誤解されるのではないか」という配慮から行われた措置である。ドラマが広く認知された第2シーズン以降は、『警部補』を取った『古畑任三郎』になっている。

1999年の新春スペシャルのタイトルは『古畑任三郎 vs SMAP』、2006年の新春スペシャルのタイトルは『古畑任三郎 FINAL』となっている(ただしオープニングのタイトルロゴは「vsSMAP」以外は、第1シーズンから一貫して『古畑任三郎』のみである)。


放送
1999年6月22日の第3シーズン最終回時には、翌週に『GTOスペシャル』が放送される予定であったことから、古畑は解決編突入前に「来週はGTOスペシャルをお送りする予定です」と予告・宣伝をしていた(ただし、再放送では局によっては次に再放送する番組をその台詞にあわせてテロップで出すなどの形をとっていた)。三谷バグのひとつにも数えられる。

番組の好評さから、2000年以降、一部地域のみ、何度も再放送されているが第17回(犯人・木村拓哉)のみはジャニーズ事務所が「肖像権」の管理に厳しいことからほとんど放送されていない。これは第26回(犯人・SMAP)も同様であろう(ビデオ・DVDにはどちらも収録)。

2006年のSPを以って一旦ファイナルとなったが、放送終了後も、公式BBSにはたくさんのファンからの「終わらないで」と復活を願う意見が絶えない。中には、本作の第1シーズンが始まった時期の前後に生まれたとされる小学生までもが書き込んでおり、それだけ本作が幅広い年齢に世間に浸透していたのであろう。

2006年10月9日、フジテレビ系「ドラマレジェンドスペシャル」第1弾として第26回(スペシャル)「古畑任三郎 vs SMAP」を再放送した。


主な登場人物
その他の登場人物、詳細については『古畑任三郎の登場人物』を参照のこと。

古畑任三郎 (田村正和)
警視庁刑事部捜査一課の刑事で、階級は警部補。第3シーズンでは55歳。事件現場にはよく自転車で現れ、必ず鍵をかける。しつこく容疑者につきまとい、卓越した推理力と犯人の裏をかく誘導尋問で、いくつもの事件を解決に導いている切れ者。警察手帳を携帯せず、血を見ると眩暈をおこし、拳銃は持たないなどコロンボとの共通点も多い。
今泉慎太郎 (西村雅彦)
階級は巡査。古畑の部下で、いい“いじめ相手”。第41回の時点で45歳。かなりおっちょこちょいな性格で、ほとんど捜査の役に立たないが、今泉の無意味な行動が事件解決のヒントをもたらすことも多々あり、古畑にはある意味で認められている。
向島音吉 (小林隆)
古畑を「最高の刑事」と敬愛する巡査。古畑が現場に到着すると、よく声をかけて貰えるものの、名前をなかなか覚えてもらえない(第24回でやっと覚えてもらったが、東国原姓になっても向島君と呼ばれ続けてしまった)。FINALではイチローの義理の兄の設定で恐喝されていた向島を救うためイチローが殺人を犯した。
西園寺守 (石井正則)
第3シーズンからレギュラー登場した刑事。SMAPの事件でその有能さを古畑に買われ、以後古畑の捜査に同行することが増える。古畑自身も一目置く有能な部下の小男で、事件解決に必要なデータ収集を一手に引き受け古畑をサポートする。その真面目さに古畑が辟易させられる事も。「普通」の感覚を持ち合わせた人物だが、『古畑』的登場人物の側面もしっかり併せ持っている。

仕掛け
本作には「遊び」とも言える仕掛けが、随所に散りばめられている。これは、喜劇作家・脚本家三谷幸喜によるところがある。

アヴァンタイトル
番組の冒頭、黒い背景をバックに古畑が立ち、その回のキーワードや関連する話を披露する。これで視聴者がどこに注目すべきかのヒントが示される。
赤い洗面器の男の話
第11回「さよなら、DJ」を皮切りに、第21回・第25回・第38回・第39回など、シリーズを通して語られる小話。最後のくだりになると、なんらかの理由によって中断されてしまうため、いまだ古畑や視聴者にオチは知らされないまま(三谷幸喜によると、オチは用意されているとのこと)である。なお、この小話は『王様のレストラン』などの他の三谷作品にもしばしば登場する。第39回ではスペイン語で途中まで語られていた。詳細については、「赤い洗面器の男」を参照。
登場人物の名前
毎回登場する犯人をはじめとして、登場人物の名前は既存の推理小説の登場人物や実在する人物の名前をもじったものが多い。マニアになると、これを探すのも楽しみのひとつとなっている。三谷はNHK大河ドラマ『新撰組!』を手がけた際述べたように、日本史マニアであり、歴史上の人物から登場人物の名前を設定することがたびたびある。『王様のレストラン』では、主要登場人物のほとんどを歴史上の人物から引用している。また三谷は映画マニアとしても知られ、前述の『王様−』でも、映画監督のデュビビエや、店名に彼の代表作『ベル・エキップ』(日本邦題『我らの仲間』)を引用したりしている。
名前の他にも、古畑の誕生日がホームズと同じ、第12回「最後のあいさつ」はホームズ作品のタイトル「最後の挨拶」に由来するなど、設定上でも遊びが随所に見られる。
「古畑任三郎」という名前は、東京都世田谷区、国道246号の池尻交差点角にある「古畑病院」の看板と、『笑っていいとも!』で俳優の時任三郎(ときとう さぶろう)が、よく「とき にんざぶろう」と間違えられる、と語ったことに由来する。脚本の三谷がそれぞれを見た際に着想を得、命名した。
他の三谷作品との繋がり
本作と同じ三谷幸喜作品とのリンクが頻繁に見られる。中川淳一(鹿賀丈史) は、三谷脚本のドラマ『振り返れば奴がいる』の登場人物であり、中浦たか子(桃井かおり)は三谷の映画初監督作品『ラヂオの時間』に顔を見せ、赤い洗面器の男の話をしていた。また、南大門昌男(山城新伍)、二葉鳳翆(山口智子)の元には『王様のレストラン』の「ベル・エキップ」から花が贈られ、フェアな殺人者では前にも度々登場したバリトンホテルが舞台。登場作品(第22回、第27回、バッド・ニュース☆グッド・タイミング、THE 有頂天ホテル)
ライオンのパラドックス
第13回にて、二本松晋(陣内孝則)の出した有名な論理学の問題。古畑は、かなりの短時間でこれを解いている。
ライオンに捕まってしまった旅人が命乞いをすると、「ワシの考えていることを当てられたら、食わずに逃がしてやろう」とライオンが言った。さて、旅人は何と言えば、危機から脱することができるか?
この正解は、「あなたは私を食べようと思っていますね?」である。
ライオンが旅人を食べようと思っていたら、自分の考えていることを当てられたから、約束にしたがって食べることができない。ライオンが食べる気がなければ、やはり食べられない。結局、ライオンは自分の言葉につじつまを合わせるために、旅人が食べられなくなるパラドックスである。
事件の発生順序
事件の発生順序は、必ずしもテレビで放映される順序と一致しない。このことは、登場人物のささやかな会話や向島音吉巡査の苗字の変遷、SMAP事件の話、小石川ちなみの事後状況、劇中で語られる他の挿話の「解決後」の捜査状況など1話完結のドラマでは珍しく以前放送した話の後日談などが台詞に挟まれることから伺うことができる。VHS・DVDに収録される順序はほぼ、放映順に従っている(VHSはテープの容量の関係上、若干順序が異なる)。
『古畑』シリーズでは、意図的に時間軸をずらした構成をとっており、これは企画の石原によれば、「視聴者が時間軸を直す楽しみのため」とのこと。
ちなみの思い出
記念すべき、シリーズ第1回の犯人である少女コミック作家の小石川ちなみ(中森明菜)は、第2シーズン以降も語り草となり、ストーリーの随所でその逸話が語られている。
彼女は、やり手の弁護士・小清水潔(明石家さんま、第14回の犯人)の弁護により無罪判決を受け、結婚してアトランタで幸せな生活をしているという後日設定がなされている。古畑を結婚式に呼んだり、アメリカに招待したり(第23回はちなみを訪ねた帰途でのエピソードである)と懇意にしており、ほかにも彼女の愛犬・万五郎は古畑の友人・安斎亨(津川雅彦、第32回のゲスト)に預けられ、第1回の事件の舞台となった山荘「ボーズヘッド荘」は古畑が借りて使用している(「消えた古畑任三郎」)。
そして、完結編である第42回では大野もみじ(松嶋菜々子)によく似た女性として古畑が彼女の半生を語るなど、劇中で語られる古畑との関わりは多い。犯人役としては一番待遇が良く、どうして彼女だけ幸せな後日談を与えたのかについては紛れもなく脚本の三谷幸喜が、小石川ちなみを演じた中森明菜の“大ファン”という理由によるもの。

作品の概要

第1シーズン
本作の記念すべき第1シーズン。

タイトルは『警部補 古畑任三郎』として放送された。本作の基本的な設定を手探りしていたシーズンと言える。部下の今泉慎太郎は、古畑の助手的な役割が強い。また、第8回は三谷幸喜が脚本を務めた『振り返れば奴がいる』の後日談、もしくはパラレルワールド的要素をかね合わせた内容になっている。なお、この頃は今泉に「慎太郎」の名前がクレジットされていない。今泉のキャラクターが最もバランスのとれたシーズンでもある(後のシーズンは極端に今泉のキャラクターが破綻してしまったため、ファンの間ではかなり不評)。特に第3回時点での今泉はごく普通の刑事であり、第5回では古畑に頼らず死亡推定時刻を導き出すなど、頼りないが、刑事としての一般的教養は持っているという感じであった。

また、三谷幸喜、プロデューサーの関口静夫、監督の河野圭太が古畑 DVD(「すべて閣下の仕業」)のコメンタリーで語っているが、初めて撮影されたのは実際の放送順では第3回の古手川祐子編である。クランクインは 1993年12月で、4月スタートの新番組としてはこれは異例の早さである。メイン監督は星護だったが、星監督が当時別番組(『幕末高校生』)を担当していたため、初回を撮影したのは河野圭太だった。記念すべき放送第1回目の中森明菜編は制作順では第4回目で、星監督にとっては笑福亭鶴瓶編に続く2本目である(かつて鶴瓶自身は『パペポTV』内で自身の出演した「殺しのファックス」が1話になる可能性もあったが放送されなかったと語っている。ビデオ版ではこの回は第1巻の最初に入っている)放送第1回の古畑が小石川ちなみの屋敷で電話を借り署へ電話するシーンで「幡随院の取調べは明日にしてください」と言っていることから、中森明菜編よりも先に鶴瓶編を製作していたことが垣間見られる。 また、ストーリー上の最初の事件は堺正章がゲストである第2回放送の「動く死体」であると思われる(古畑が今泉の名前を覚えておらず「君、名前なんていったっけ?」と今泉に尋ねている)。

放送開始の1994年4月から警察官の制服が変更されたのだが、裏番組の『はぐれ刑事純情派』が早速同月開始のシリーズから新型制服を登場させていたのに対し、この第1シーズンでは制服警官は一貫して旧型制服を着用していた。撮影時期の問題もあったのだろうが、リアルな警察ものを作るつもりはない、という制作側の意思表示ともとれる。


第2シーズン
タイトルを『古畑任三郎』に改めてのレギュラー放送。 シリーズとしてのフォーマットが安定したシーズンと位置付けられる。 芳賀が捜査に参加するようになって、今泉はどちらかというとドジさが強調されるようになってしまった。また第1回目の明石家さんま編は実際の撮影順では1本目ではなく、沢口靖子編が初回でクランクインは1995年10月である。


第3シーズン
「今までとは違う古畑」を志向したシーズン。殺害方法に様々な趣向を凝らし、古畑が全く捜査に参加しない、さらには事件そのものが起こらないなど、今までの本作におけるお約束的な流れを破壊する実験的な話があるのが特徴。西園寺・花田など新レギュラーの投入、視聴者からの葉書(もちろん演出)を読む、など新しい試みも行っている。 連続ドラマとしては異例の、スペシャル(第27回)放送の翌週からのスタートとなり、西園寺と花田が参加して初のレギュラーシーズン。西園寺にワトソン役を分担させた結果、今泉の設定は完全にお笑い担当(コメディリリーフ)となった。花田のキャラクターは視聴者の視点を持ち、解決編前に物語のあらましを整理し・説明する役割として設定された。この種のキャラクターは’70年代のアメリカドラマなどで用いられた手法であり三谷もその効果を狙ったものと思われるが、視聴者からは概ね不評であった。第37回・第38回は編成上2時間スペシャルが組めない事などから前・後編の体裁になった。また、一部のサブタイトルが後に変更になっている。

スペシャル
単発的に放送される。通常は1時間の放送だが、スペシャルでは2時間以上にわたる長編になる(但し、第24回のみ2時間以上のスペシャルではない)。

第26回では、シリーズ初となる三谷幸喜自身による自作解説が物語冒頭に挿入された(ビデオおよびDVDにも収録)。また、この回に西園寺が初登場。第27回に2度目の登場を果たし、第3シーズンに正式なレギュラーとなる。第27回に花田が初登場。第3シーズンから準レギュラーとなる。

第39回は、第26回と同様に番組冒頭で三谷幸喜による解説が入る予定であったが、時間枠の都合上カットされた。その部分は後に発売されたDVDに「幻のオープニング」としてセル版にのみ収録されている。また、本来はこの第39回によって古畑は完結する予定であったという


ファイナル
シリーズ完結篇。前回の「すべて閣下の仕業」で本来の完結を迎えられなかったことから、その名もファイナルとして正式な完結篇の位置づけとなった。放送前から「古畑ついに完結」とスポーツ紙を賑わせ、「終わらないでほしい!」というファンが後を絶たなかった。 第40回は、この作品の中でも衝撃的なトリックなど、特にファンからの評価が高い回で放送まで犯人が明かされない趣向であったが、三谷幸喜本人にそのような意思は無く、朝日新聞に自身が連載しているエッセイ「ありふれた生活」の中で犯人を明かしている。

同様に第40回の裏番組では、同じ三谷幸喜脚本の大河ドラマ『新選組!』(ちなみに犯人役だった藤原竜也が沖田総司役、石坂浩二が佐久間象山役で出演)の続編(NHK大河ドラマでは史上初)『新選組!! 土方歳三 最期の一日』が放送された。なお、視聴率はこの回(第40回)は21.5%だったのに対し『土方歳三〜』は9.8%と振るわず、これに関してフジテレビ側は「調整が間に合わなかった」(日付を移動したらクロスネット局であるテレビ大分・テレビ宮崎で同時ネットができなくなることもあるだろうが)と謝罪しており、三谷ファン泣かせな編成となった。

総集編
第2シーズン終了後に放送された特別編。

古畑が突如として消息を絶ち、刑事仲間や第24回までの犯人たちにインタビューしてその行方を追うというストーリーを軸にした総集編である。インタビュー場面は新たに撮りおろしされたものだが、古畑役の田村の撮りおろしのシーンはない。

番組のラストで古畑は、小石川ちなみの別荘の地下室に、今泉の不注意によって数日間閉じ込められていたところを発見されるが、チョコレートを持っていたのでなんとか一命はとりとめた(この地下室は第1回の事件現場でもある)。

巡査・今泉慎太郎
本作の番外編として、今泉を主人公として作られた10分番組。

第1シーズン第12回で尺に数分の余りが出たので、研究室での今泉と桑原技官のやりとりを加えたところ好評だったため、第2シーズンとあわせて制作され、本編が放映された直後の深夜にオンエアされた。第12回のときの桑原はマッドサイエンティストの趣が強かったが、第2シーズン以降の桑原は性格が明るくなり、今泉より年下(学年は同じ)という設定になった。

第3シーズンでは制作されなかったものの、2004年のスペシャル「すべて閣下の仕業」のときに復活した。しかし、桑原役の伊藤俊人が死去していたため、今泉・西園寺・向島・花田兄の四人となった。

なお、この作品で古畑任三郎のテーマとして番組の冒頭に流れている音楽が「今泉君を讃える歌」という古畑作詞の曲であることが明かされる(この曲は西村雅彦の『DECO』というアルバムにも収録されている)。

ビデオ化された際は「今泉慎太郎」単独でのリリースだった(全2巻)が、単独でのDVD化はなされず、「古畑任三郎」第2シーズンのDVDに同時収録されている。なお、第12回「今泉慎太郎 大空の怪事件」は、ビデオ・DVD共に「古畑任三郎 すべて閣下の仕業」と同時収録になっている。

パロディ等
第10回(第1シーズン)の犯人役である小堺一機(もともと小堺は田村のモノマネで定評があった)をはじめ、古畑のものまねをする者は多い。

漫画『金田一少年の事件簿』でも、金田一少年が古畑のまねをしているカット(FILE15「魔術列車殺人事件」)がある他、鈴井貴之も「占畑任三郎(うらはたにんざぶろう)」というパロディドラマを作っている。また、第27回に被害者役で出演したものまねタレントの栗田貫一は『ものまね王座決定戦』や栗田が2代目声優になったアニメ『ルパン三世』の1996年に放送されたTVスペシャル第八弾『ルパン三世 トワイライト☆ジェミニの秘密』劇中などで古畑の真似を披露していたのが縁で出演に至ったと言われている。

漫画『名探偵コナン』では、毛利小五郎が病欠した大物俳優(=田村正和?)の代役として、サスペンスドラマの古畑風の前説を行っている話がある(37巻「小五郎の選択1」)。

以前から田村のものまねをしていたとんねるずの石橋貴明による「新畑任三郎(あらはたにんざぶろう)」(『とんねるずのみなさんのおかげです』)では、1999年1月3日の正月スペシャル「古畑任三郎 vs SMAP」放送に合わせてパロディ「新畑任三郎 vs 野猿」を放送していた(『とんねるずのみなさんのおかげでした』)。

第17回(第2シーズン)・第26回の犯人役である木村拓哉による「古畑拓三郎〈ふるばたけたくさぶろう〉(『SMAP×SMAP』)」では、三谷幸喜が脚本を書いた回もあり、第37回・第38回(第3シーズン)の犯人役の江口洋介(こちらでも犯人役であった)や、今泉役の西村雅彦が出演した回もあった(放送時、田村正和自身も木村の物真似を「凄く上手い」と褒めていた。西村はサプライズゲストとしての出演だった)。

2005年春に放映された特番『爆笑そっくりものまね紅白歌合戦スペシャル』では、このとき初出場であったマギー審司が古畑のものまねを披露したところ、これが好評であったことから、その後の同番組でマギーは4回連続で古畑のものまねを披露している。

その他、2006年4月放送の日本テレビ系『行列のできる法律相談所』では、“磯野貴理子(第29回(第3シーズン)に出演)のトークがネタである”ことを証明する為に島田紳助扮する「古畑紳三郎〈ふるはたしんざぶろう〉」が登場した。紳助が古畑役を演じるのは、紳助曰く「田村正和が出てくれなかったから」だそうである。また、2006年10月放送の同系の特番『ものまねバトル39』内では、翌日の再放映に合わせてか「第26回」 をツートン青木とホリらによるものまねで再現していた。

 

スタッフ
脚本:三谷幸喜
音楽:本間勇輔
CG:岩下みどり、TEGICO
企画:石原隆、斉藤秋水、鈴木専哉
プロデュース:関口静夫、矢吹東、柳川由起子
演出:星護、河野圭太、松田秀知、鈴木雅之、佐藤祐市
制作:フジテレビ、共同テレビ


放送局
フジテレビ (新作)および(再放送)
FNS各局 (新作)および(再放送)
CS フジテレビ721 (再放送)


参考書籍
古畑任三郎−殺人事件ファイル 扶桑社 ISBN 4-594-01470-4
古畑任三郎1(上記の文庫版) 扶桑社 ISBN 4-594-01933-1
古畑任三郎2(上記の文庫版) 扶桑社 ISBN 4-594-01964-1
第1シーズンの小説版。全て犯人側の視点で描かれており、今泉慎太郎が登場しない(但し、今泉と思しき登場人物がある)など本編とは若干の違いがある。なお、スペシャル版を含む第2シーズン以降の作品は、筆者の三谷幸喜の意向により小説化の予定はない。
古畑任三郎大事典 扶桑社 ISBN 4-594-02109-3

DVD
警部補 古畑任三郎 1st DVD-BOX
警部補 古畑任三郎(1〜5)
古畑任三郎 2nd season DVD-BOX
古畑任三郎 2nd season(1〜5)
古畑任三郎 3rd season DVD-BOX
古畑任三郎 3rd season(1〜6)
古畑任三郎 vs. SMAP
古畑任三郎 すべて閣下の仕業
古畑任三郎 FINAL DVD-BOX
古畑任三郎 FINAL『今、蘇る死』
古畑任三郎 FINAL『フェアな殺人者』
古畑任三郎 FINAL『ラスト・ダンス』
すべてポニーキャニオンより販売


オリジナルサウンドトラック
警部補 古畑任三郎
古畑任三郎 サウンドトラック Vol.2
古畑任三郎 サウンドトラック Vol.3
古畑任三郎 リミックス
古畑任三郎 サウンドトラックベスト
DECO(西村雅彦)

警部補 古畑任三郎 トーク付きOP シーズン01 エピソード09「殺人公開放送」
http://www.youtube.com/watch?v=NyI2LEaklgg&eurl=

コメント(2)

結局、三谷幸喜はアメリカのドラマの日本版を作っているんですかね。

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