アメリカ輸出 『鉄腕アトム』での経験を活かして、テレビアニメ版は当初よりアメリカ輸出を意識。アメリカでは既にカラー放送が主流になっていたことからカラーで制作。また、どんなエピソード順に並べても大丈夫なように、あるいはアメリカの放送コードに引っ掛かって放送できない回があった場合のために、原作の漫画は大河ドラマであったのに対して、1話完結のエピソードとなっている。黒人の描写には気をつけ、漫画的なカリカチュアライズした表現は用いず、登場させる際も黒人を悪役にはしないなどの配慮が取られた。その甲斐もあって、『鉄腕アトム』に続いて、アメリカの3大ネットワークの一角NBCテレビが購入し、ネットワークでは放送されなかったものの、番組販売され、『Kimba the White Lion』として放送された。
第2作「新ジャングル大帝 進めレオ!」 フジテレビ系列で1966年10月5日〜1967年3月29日まで放送。『ジャングル大帝』の視聴率は20%以上を獲得し、内容的にも各賞を受賞する好評に、続編として主人公レオが大人となり、家族を持った設定で、原作の後半部分をアニメ化した。これは1年目は子供時代編に、延長した場合は2年目からは大人時代編とする手塚の構想に基づいたもの。しかし視聴率は低迷し、15%を割ったことから、半年で打ち切りになった。物語もスポンサーと対象年齢の兼ね合いから、原作とは異なるハッピーエンドに変更された。アメリカでもNBCが購入することはなく、1984年になって宗教チャンネルの Christian Broadcasting Network が『Leo the Lion』のタイトルで放送された。