懐かしい物ふぁんくらぶ♪コミュのアクマイザー3

1975年（昭和50年）10月7日から1976年（昭和51年）6月29日まで、NETテレビ（現・テレビ朝日）系で、毎週火曜日19：00 - 19：30に全38話が放送された、東映製作の特撮テレビ番組。および作品内に登場するヒーローユニットの名称。


ストーリー 地底世界ダウンワールドに住むアクマ族が地上への侵攻を開始した。アクマ族と地球人（地上人）の混血であるザビタンはイビル、ガブラとアクマイザー3を結成し、アクマ族の地球（日本）侵攻を阻止すべく立ち上がる。

概要 『秘密戦隊ゴレンジャー』の大ヒットを受けて製作された、いわゆる「集団ヒーローもの」の一つ。『ゴレンジャー』と同じく石森章太郎が原作を担当した。初期は「悪の組織の一員が正義の心に目覚め、かつての仲間と戦う」という日本人好みなストーリーが展開され、主人公ザビタンの苦悩が描かれた。

ザビタン達は普段から異形の姿のままで行動しており、その性格描写には通常のヒーロー以上に力が注がれた。ザビタンやイビルの仮面には数種類のタイプの目を用意して、これを付け替えることで感情を表現させた。更にスーツアクターや担当声優たちの名演技によって、魅力的なキャラクターの表現に成功した。

第二クールからはザビタン達が強力な魔法力を使用するようになり、ストーリーもコメディ色が強くなった。この路線変更は子供達の支持を集め、続編である『超神ビビューン』が作られる原動力となった。最終決戦のハードなストーリーとアクマイザー3が封印されてしまうという衝撃的な結末は、今なお特撮ファンの語り草となっている。




主な登場キャラクター 目次へ
アクマイザー3

ザビタン
主人公。アクマ族の父と人間の母を持つハーフ。地上侵略を始めたアクマ族に反感を抱き、地底世界ダウンワールドを脱走して人間の味方となる。正義感あふれる真面目な性格。武器はジャンケル（細身の剣）のザラードと、両肩に装着する、最大で敵のアジトを破壊するほどの威力を持つミサイル砲のザビタンノヴァ。後に5つの魔法力を使用できるようになった。体内に悪魔回路が埋め込まれており、アクマ族が持つ「悪魔の紋章」の前で正しい事を考えると、頭にひび割れのような模様が浮かんで激痛に襲われるのが弱点。

ザビタンの5つの魔法力
変わるんだら〜
人間に変身する。元に戻るときは魔法力「戻るんだら〜」を使用する。初使用時は「ザビタンチェンジ」という魔法名だった。当初は人間体を持っていなかったザビダンだが、この能力によって、南雲健二という人間体を得た。もちろん、他の人間に化ける事も可能。
作るんだら〜
ある物体から別の物体を生成する。
消えるんだら〜
体を透明化させる。
まねるんだら〜
人や物を自分に化けさせる。人間にかける場合、催眠術と併用する。
動くんだら〜
手を触れずに物体を動かす。物体を地面へ落とす魔法力「落ちるんだら〜」という応用魔法もある。




イビル
裏切ったザビタンを始末するために、精鋭討伐隊の一人として派遣されたが、彼の心意気に惚れ込んで、ザビタンの味方となる。クールで戦いを楽しむ性格。銃の使い手。武器はジャンケルのイラードと銃のジョーガン。空中で体にひねりを加え、着地と同時に敵をイラードで串刺しにするイビルフィニッシュが必殺技。後に魔法力「変わるんだらぁ〜」を使用できるようになったが、彼が変身するのは、コップ、バケツ、提灯、巨大扇風機（2種類ある）シーソー、杖、消火器と、全て非生命体である。自分の姿を醜いと思っており、鏡や水面等、自分の姿が映る物の前では動けなくなるのが弱点。




ガブラ
裏切ったザビタンを始末するために、イビルと共に精鋭討伐隊の一人として派遣されたが、ザビタンに助けられた事がきっかけでザビタンの味方となる。怪力でお人好しな性格。普段は腕に取り付けられたスプリングによって力を制御しているが、戦闘時にはそれを解除する。武器はジャンケルのガラードと、鎖鉄球と刺付き棍棒の2種類の使い方ができるデンブル。後に魔法力「変わるんだらぁ〜」でダチョウのガブラッチョに変身する能力を身につけた。ガブラッチョになると、足が速くなり、ダチョウなのに空も飛べる他、魔法力「ガブラッチョの周りで踊るんだら〜」「ダチョウの湖まねるんだら〜」で敵の戦闘員達を躍らせる事が可能。水がエネルギー源であり、腹に穴を空けられて水が漏れてしまうと力を失うのが弱点。



アクマイザー3の合体必殺技
魔方陣アタック
アクマイザー3が最も使用した必殺技。イビルとガブラが手を組んで、ザビタンが三段跳びで相手を攻撃する。様々な変則技もあり、ゴルゴンにはザビタンがドリルのように回転しながら攻撃する魔方陣ドリルアタックで敵の弱点である右手の蛇を攻撃して倒した。アクマ族実力ナンバー1と言われるキリンダーには魔方陣アタックドリルミサイルを使用してダメージを与えた。ガマーダには魔方陣アタックドリームアタックを使用して倒した。
スリーキック
3人でキックする。37話でメザロードを倒したが、復活した。
ニューライトアタック
魔方陣アタックの改良版。極限まで体力を消耗する。37話でメザロードを岩に閉じ込め、復元できなくした。ゲベルには不滅の楯で防がれた。
アクマイザーアタック
最終話で特訓の末に身につけた最終必殺技。最終話で不滅の楯を破ってゲベルを倒した。





人間たち
島一平
東都タイムズの記者。アクマイザー3の理解者の一人。
渚ジュン
東都タイムズの女性カメラマン。アクマ族の人間狩りで捕まりそうになったところをザビタンに助けられ、理解者となる。
島光彦
一平の弟。
秋田源作
東都タイムズの編集長。





アクマ族
およそ2万年前、一部の人類は悪化していた地球環境から身を守る為に地球内部の空洞の地底に移住して生活するようになった。これらの人々は地底下の異質な環境に順応する為に自らの体を改造してサイボーグとなり、数々の特殊能力を身につけた。地底生活に順応する為の度重なる改造で人間とは似ても似つかない容姿に変貌した彼らは、その姿を見た地上の人からは悪魔と恐れられ、自らも「アクマ族」と名乗るようになった。アクマ族は古来から地上の人間をさらって奴隷として使っていたが、ついに地上への本格的な侵略を開始した。

メザロード
アクマ族の連隊長。ザビタンの母や親友の命を奪った仇である。何度倒されても復活して再登場するが、37話でついに完全に倒された。
ゲベル
アクマ族総師団長。37話、38話に登場。大魔王ガルバーから与えられた不滅の盾でアクマイザー3に挑む。
大魔王ガルバー
アクマ族の支配者。姿を見せる事無くアクマ族とダウンワールドを支配している。その正体は続編の『超神ビビューン』で明らかにされる。
隊長怪人
メザロードの命令の下、兵士アグマーを率いて作戦行動を行なう指揮官たち。アクマイザー3の友人やかつての恋人が送り込まれる事もあり、彼らを精神的に苦しめる。
兵士アグマー
隊長怪人に率いられるアクマ族の一般兵士。使用武器はレイピア。



アクマイザー3に味方するアクマ族
ダルニア
戦いを見るのが好きな女性アクマ族。卑怯な行為を嫌う。ザビダンに恋心を抱いている。ピンクの花びらと共に現れる。得意技はダルニアビーム。敵の武器を消滅させる魔法も使える。家族は平和党の大臣である父と、姉の女戦士マジョルカ。マジョルカとは10話で悲しい別れをする事になる。
平和党四人衆
アクマ族でありながら平和を望むバスカル、ノッペラー、ノッペラーJr、ナメナメーダの4人。バスカル以外の3人は、一度はアクマイザー3の敵として登場している。彼らの活躍によってダウンワールドは押さえられ、残った悪の勢力はゲベルとメザロードの部隊のみとなった。ノッペラーJr以外の3人は、ゲベルにアクマイザーアタックを使おうとするも、魔方陣の組み立て方を間違えたために跳ね返され、爆死してしまった。







アクマイザー3のメカニック ザイダベック号
空を飛ぶ船。普段は幽霊船の姿をしているが、合図と共に変形する。東京・南極間を数分で行き来可能。メザロードが地上侵略第1号作戦で人間をさらうのに使用していたものを、裏切ったガブラが奪ってアクマイザー3の物にした。武装は無い。何でも知っているコンピュータが設置されている。
ギャリバー
3人が主にパトロールに使用するバイク。ザイダベック号に格納されている。3機が横に並んで合体するトライキャッチにより、よりスピードの速いギャリバード号となる。


(特撮動画)アクマイザー3 OP





スタッフ 原作：石森章太郎
プロデューサー：宮崎慎一 (NET) 、平山亨、鈴木武幸
監督：奥中惇夫、加島昭、佐伯孚治、折田至、田口勝彦、内田一作
脚本：長坂秀佳、伊上勝、久保田圭司、赤石冬彦、田口成光
特撮：特撮研究所
技斗：金田治
音楽：渡辺宙明
主題歌1：「勝利だ! アクマイザー3」（作詞：石森章太郎／作曲：渡辺宙明／歌：水木一郎、こおろぎ'73）
主題歌2：「すすめザイダベック」（作詞：八手三郎／作曲：渡辺宙明／歌：水木一郎、こおろぎ'73）


キャスト ザビタン（声：井上真樹夫　演：高橋利道）
イビル（声：矢田耕司　演：益田哲夫）
ガブラ（声：八奈見乗児　演：竹下誠治）
ダルニア（声：吉田理保子　演：日高ゆり）
メザロードの声：辻村真人
ナメナメーダの声：八代駿
ノッペラーの声：永井一郎
師団長ゲベルの声：増岡弘
バスカルの声：神谷明
ダイヤンガーの声：つかせのりこ
鉄面鬼の声：キートン山田
大魔王ガルバーの声：飯塚昭三
島一平：千葉治郎
南雲健二：滝沢双
渚ジュン：早田みゆき
島光彦：小塙謙二
秋田源作：岩城和男
ナレーター：田中信夫







放送リスト カッコ内は登場した隊長怪人。

なぜだ!? ザビタンの反逆!
なぜ死んだ!? ザビタンの母（鉄面鬼）
なぜだ!? ガブラが消えた（アカニーダ、アオニーダ）
なぜだ!? イビルの裏切り（アカニーダ、アオニーダ）
なぜだ!? 闘わぬザビタン（サイレーン）
なぜだ!? ガブラの大逆転（カッパード）
なぜだ!? 逆襲の零下百度（アイスマン）
なぜだ!? 子供につかまったザビタン（ドグラー）
なぜだ!? ガブラが敵に（バケネーゴン、マジョルカ）
なぜだ!? ダルニアの危機（マジョルカ）
なぜだ!? 子連れイビル（ミイラーゴ）
なぜだ!? ザビタン失明（ハンギョラー）
なぜだ!? ザビタンが化けた? （トケイマン）
なぜだ!? 一平がふたり? （キングラー）
なぜだ!? 一平がテングになった（テングラー）
なぜだ!? 赤い傘の秘密（カサドラー）
なぜだ!? もう一人のザビタン（カマイタチ）
なぜだ!? 狙われたイビル（ダイアンガー）
なぜだ!? ザビタン五つの謎（ハンニャード）
なぜだ!? ザビタンの秘密能力（ドラキューダ）
なぜだ!? 東京がカチンカチン（ユキオンナ）
なぜだ!? インチキ天才計画（ミツメドーサ）
なぜだ!? 魔法力がきかない（オオカミーダ）
なぜだ!? 親馬鹿ノッペラー（ノッペラー、ノッペラーJr）
なぜだ!? ガブラが鳥になった（ドラゴンダー）
なぜだ!? 踊るガブラッチョ（ナマズーン）
なぜだ!? ザビタンが吹っ飛んだ（フランゲン）
なぜだ!? 恐怖のテングあやつり（オニテング）
なぜだ!? 裁かれるザビタン（コマイヌーン）
なぜだ!? 眠る少女の謎（ハリスフィンクス）
なぜだ!? 地獄からの挑戦状（ゴルゴン）
なぜだ!? アクマの逃亡者（キリンダー）
なぜだ!? ザビタン釜ゆで（キツネーン）
なぜだ!? 2+3はへのへのもへじ（ナメナメーダ）
なぜだ!? 人間がロボットに（ムササビーダ）
なぜだ!? のみこまれたガブラッチョ（ガマーダ）
なぜだ!? アクマ族総攻撃! （ゲベル、メザロード、平和党四人衆）
なぜだ!? 明日へのカプセル（ゲベル、平和党四人衆）

(´･ω･｀)管理人さんはイビルが好きでした