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風の俳句サロン◇中岡毅雄コミュのこころにのこる恋句(9)

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 切干やいのちの限り妻の恩   日野草城


季語は「切干(きりぼし)」。

大根を薄く切って日干しにしたもの。

水で戻して、煮炊きして食べる。

草城は、昭和21年、45歳の時、肺炎を発症。

同時に、肋膜炎・肺湿潤症を併発。

昭和31年、54歳で、この世を去るまで、献身的な妻の介抱を受ける。

切り干し大根を食べながら、感じる「妻の愛情」。

それは、青春期の心ときめく恋愛感情とは異なるが、深い感謝の念に基づいた深い恩愛の気持ちなのだ。

コメント(5)

ミヤコホテル当時の詠みぶりからは考えられない晩年の落ち着きですね。
敗戦や病気の果の行き着いた境地でしょうか。
草城の場合は、多くの天才の末路に付きまとうある種の悲壮感がなく諦念の境地にいるようです。
なんだかほっとしますね。
☆モクさん、草城の晩年には、他にも、心を打つ妻恋の句がありますよ!


☆しんぽさん。草城は、晩年に、見事に花開いた作家ですね。
チカちゃん。

切り干しの質感と、妻への恩愛がなんともいえないズレと調和を表現していると思います。

これは、「切干」じゃないと、切実な作者の感情が伝わらないところですね。

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