「タイ語一語一会」コミュの＜５１５＞「恋愛できないよりも失恋の方がいい」

｛อกหักดีกว่ารักไม่เป็น｝
＜オッ（ク）・ハッ（ク）・ディー・グワー・ラッ（ク）・マイ・ペン＞

過日、家人の姪っ子がチェンマイ大学の卒業式を経て、
そのお祝いの席が設けられ、親類縁者を集めての野外パーティー、、、
多くの懐かしき老若男女の面々で飲み食い歌い騒ぎました。

家人は７人兄弟姉妹の６番目で、下に一人妹がいます。
妹さんの気性はすこぶる荒く、その半面、心は非常に繊細、、、

彼女は、バンコクのカオサンエリアで、
今も旅行業を２０年近くにわたって営んでいます。

こうした冠婚葬祭の席にいろいろな親類縁者が集まるのに、
彼女はおいそれとこちらの北タイの方には来られるはずもなく、
年中、主に観光客を相手にシビアなビジネスを続けています。

その妹さんのTさんとワスとは誕生日が一日違いで、
毎年、欠かさず、彼女からバースデーコールがあります。

その度に、ワスの方がバツが悪いのですが、
Tさんにも「お誕生日おめでとう！」を伝えます。

Tさんは、４０歳を過ぎてもずっと独身。。。
彼女に初めて逢った際は、２０代初めだったけど、
本人には、これまで、全く浮いた話がなく、仕事オンリー？？？

姪っ子のパーティーの場で、家人の兄弟が皆出席している中、
一体、Tさんはどうしているだろうって、ふと、彼女のことを思い出した。

アルコールが程よく回って、何故か不在のTさんの話題になり、
不躾にも、ワスは、家人に問うた、、、

「Tさんはこれまで、恋愛らしい恋愛をしたこともないんじゃないの、、、
モスカスタラ、恋愛の経験もないなら、失恋したこともないんだろうなあ、、、」って。

その時、家人は、唐突に呟きました、、、

＜オッ（ク）・ハッ（ク）・ディー・グワー・ラッ（ク）・マイ・ペン＞

＜オッ（ク）・ハッ（ク）＞「失恋（する）、、、」
＜ディー・グワー＞「～の方がいい、、、」
＜ラッ（ク）＞「愛する、恋する、、、」
＜マイ＞「～でない、、、」
＜ペン＞「（経験や技術を通じて）できる、、、」

＜オッ（ク）・ハッ（ク）＞は、
「胸が折れる」その凄まじいまでの痛みをたとえて「失恋する」の意、、、
＜参照＞「裏切る」→http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=8624495&comm_id=1064755

＜ペン＞には、英語のｂｅ動詞に近い「～です、～ます、、、」の役割以外にも、
「（経験や修練を積んだ結果）～できる、、、」
と云う大事な意味合いがあります。

＜マイ・ペン＞で、＜ペン＞を打ち消すことによって、
「（そういった経験がないので）～できない」

直訳すれば、、、

「恋愛することができないよりも、失恋の方がいい」

換言すれば、、、

「恋愛をした経験がないよりも、むしろ失恋の経験がある方がいい」

「失恋」

なんて、苦しく、つらく、切ない響きを伴うことでしょう。
惚れっぽい自分としましては、寅さんなみに次から次へと恋をして、、、
これまで、どれだけ、失恋の憂き目に遭ってきたことでしょう。。。

スカス、、、これは、ワス自身の恋愛論にもなりますが、、、
失恋奨励者であり、とりわけ、男は、大いに失恋すべし！！！
もう、ボロボロになるぐらい失恋の苦しみを味わうべき。

失恋は、人間にとって絶対に必要なこと、、、
失恋の経験が多いほど、人の痛みがわかり、
人を愛する大切さや尊さをより深くわかることができるはずです。

ですから、失恋で傷つく痛みよりも、むしろそれを通じて、
より人間の奥行きや幅が広がり、
より得るものの方が多いと信じます。

大切なのは、「恋（愛）するプロセス」であり、
「恋（愛）した結果」ではないはずです。

失恋があるからこそ、その痛みを経て、
さらなる得恋の喜びや幸せを実感として噛み締めることができます。

ソリャア～、、、死にも等しい失恋の痛手を被ることもあるでしょうが、
そうした経験を乗り越えた人ほど、人間的な魅力に富み、
人の心の機微を分かち合える懐の深さに繋がると念じたいです。

そのパーティーの席上、、、
心地良い酔い加減と夜風に吹かれながら、
家人が妹を心配して発した一言、、、

＜オッ（ク）・ハッ（ク）・ディー・グワー・ラッ（ク）・マイ・ペン＞
「恋愛できないよりも失恋の方がいいよ」

ス～っと、腑に落ちました。

＜Ｔさんもこれまでたくさんたくさん恋をして、
たくさんたくさん恋を失くして、
今のＴさんがあるんだろうな、、、きっと。。。＞

ワスも今からいっぱいいっぱい恋をしたいな、、、
な～んて、、、もう、ダメか

？？？

コメント(6)

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[1] mixiユーザー 01月23日 17:06

なるほど、まさにその通りかと共感しますね。

失恋って、恋をしない限り絶対にあり得ないものですよね。
失恋って、誰もしたくはないと思っても、天の声のみぞ知るってことがあって、結局は

でも、それも後になって思い出せば、可笑しく感じてしまうこともあると思います。
そうやって、経験を積んでいけるんでしょうね。

仕事も人生も同じですよね。
いろんなことがあるから、人の話も聞いてやれるようになり、それで自分も成長できるんでしょうね。

恋をしたことがない女性。
恥ずかしながら、うちの嫁がまさにそうでした。
最初、えっ