はじめまして。
ミラノのLia Rummaギャラリー(Galleria Lia Rumma
Via Solferino, 44 Orario: 11.30-13.00 e 15.30-19.30)で、イリア&エミリア・カバコフ
(ILYA & EMILIA KABAKOV)による"The Strange Museum"展を観て来ました。
下記のギャラリーのサイトからたどると作品の画像が出ます。
http://www.gallerialiarumma.it/neue_proto/index_ex.htm
最新作というわけではなく、2002年の連作が3点と1996年の作品1点でしたが、
いつものカバコフらしい、ユーモアが感じられる、良い展示だったと思います。
"C. Rosenthal: In The Park, 1930"
Lamp, wood, oil on canvas. Cm 77x133x17.1996
この作品は、水戸芸術館であったカバコフ展でテーマとなったローゼンタール
という架空のユダヤ系の画家が、1930年に描いた、印象派風の風景画という
設定の油彩画で、壁に設置されるBOX状の作品になっていて、右端に
四角い穴があって、裏側を覗けるようになってます。裏側には蛍光灯が
点灯していて、銀色のちゃちなガムテープが貼られているのが見えます。
"In The Hospital"
Oil on canvas, wood, paper. Cm 220x180. 2002
"The Happy Idea (The Portrait of the Artist)"
Oil on canvas, wood, paper. Cm 228x169. 2002
"The Interesting Book"
Oil on canvas, wood, paper. Cm 175x233. 2002
3枚の絵画がプレクシグラスのケースに包まれて、灰色の土台の
上に設置されていて、キャンバスの両面を見ることができるように
なっています。表面は、オーソドックスな油彩画で、一部に超自然的な
光らしきものが描かれています。裏を見ると、白い紙でつくられた
天使の羽とおぼしきものが、表面側の光に呼応して、いくつも貼り付け
られています。