ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

小説書き込み自由コミュの死を告げる妖精?-S.E.D.S.-(1-3・改訂版)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
第参話 つかの間の休息

 その後、私とファリエル様はヴァイス・フォーゲルからやや離れた場所にあるホテルの一室にいた。
「……」
 今回の訪問、私だけには事前に知らされていたことだが、今頃評議会は大混乱だろう。ファリエル様の人気はほとんど国家宗教と言っても過言で無いくらい絶大なものだ。そのファリエル様がいてこそのルシフェランザ、ファリエル様がいてこそ団結できる連邦諸国なのである。
「ふふ、ディーシェ。こうして二人っきりになるのは久しぶりですね」
 そうそう見ることの無いファリエル様の、一人の人間としての飾らない笑顔…。
「ええ、本当に…。ところでファリエル様、今回の紛争…あなた様にはどう視えるのですか?」
「……ディーシェ、せっかく堅苦しい評議会を抜け出して、監視も護衛もいない…あなたと私の二人だけの時間なのですよ? もっと楽しい話題は無いのですか?」
 私がその監視であり護衛であることをお忘れか? 私はサングラスをとって、やれやれとベッドに腰を下ろす。
「…申し訳ありません。私は軍部で過ごすうちに、どうにも争いごととなると目が離せぬようになってしまったようです。むしろ私はあなた様から空軍元帥の地位をいただいたとはいえ、一人の軍人に過ぎません。最高評議会議長であらせられるファリエル様と世間話などと…」
「私がそれを望むのです。ディーシェ、あなたと二人の時くらいはあなたの言う“最高評議会議長”という重圧から解き放たれたいのですよ。私のそんなささやかな願いも…今の私では罪となるのでしょうか」
 以前に一度、ファリエル様の一日の日程を見たことがある。自由な時間など一分も無い。夜明けとほぼ同時に起床し、すぐにシャワーを浴びて体を清め、髪を整えたら朝食をとりつつその日の務めを確認し、その後午前の占いを行う。それが終わればすぐに議会へ足を運んで議員たちの意見に耳を傾け、昼食後もそれが続く。夕暮れ近くになって議員たちから解放されたかと思えばすぐに再び体を清めて午後の占いを執り行う。夕食を食べたら翌日のスケジュールの確認と能力向上のトレーニングを寝るまで行っているらしい…。
 そんなファリエル様は幼少の頃から芯の強い御方だった。自分が初めて踏み込む分野では、物事の筋道をしっかりと見極めるまでは己の意見を確立させず、しかしすべて理解して自分が一度こうと決めたらそうそう簡単にそれを曲げない。今回の一件もそんなところからなのだろう。ファリエル様のうちに宿る正義が今のこの御方を突き動かしている。ファリエル様に進言したあのフォーリアンロザリオの軍人…名は、なんと言ったかな?
「ディーシェ?」
「…? ああ、申し訳ありません。少し考え事をしていたもので…。先程の件、了解いたしました。この部屋にいる限り、誰の眼にも触れぬ限り私はあなた様を議長として扱わぬようにいたします」
 するとファリエル様は、まるで幼少期に戻られたかのように無邪気な笑顔を私に見せる。
「本当ですか!? ふふふ、ディーシェは優しいですね」
「一般的にこれは甘さと呼ぶものかも知れません。まったく、ファリエル様には敵いませんよ」
 私もとうとう、溜息と共に表情筋の緊張を解く。
「お礼に…今回の紛争がどう見えるか、答えてあげますね」
「それはありがたいですね。それで、ファリエル様にはどう視えるのですか?」
「愚行の極みです」
 間髪いれずに冷たい声で即答され、しばし言葉を失った。それにファリエル様がここまで声に怒りを込めるのは久しく聞いていない。不覚にもその迫力に、少なからず気圧された。
「……どういう、意味ですか?」
「そのままの意味です。人間とは、ここまで堕ちることのできる生き物なのですね。悲しみを通り越して怒りも覚えるほど、とても愚かな戦いです。このような茶番に、いったい何人の犠牲者が出るのでしょう…」
 ファリエル様の言葉には、今までに無いほど強い怒りが込められていた。
「…ファリエル、様?」
 私が呆気にとられながら声をかけると、「はい、なんですか?」と明るい笑顔で振り向いてくれた。これ以上、この話題を続けたくない…。自分からこの話題を振っておいて、こんなことを思うのも滑稽だが…。
「いえ、ちょっと…別の話題に切り替えましょうか。こんな機会もここ以外に作れないでしょうし、何でも訊いてくださって構いませんよ?」
「じゃあ…そうですね、ディーシェの好きな娘のタイ…」
「いやいや、ちょっと待ってください! いきなりなんですか!? なんでそんな学生の修学旅行初夜みたいな話題なんですか!?」
 何でも訊いてくれていいとは言ったが、いきなりそんなこと訊かれるなんて予想外だ。しかしファリエル様は何故止められたのか判らず眼を白黒させる。
「…いけませんか?」
「い、いけないとは言いませんが…」
 第一、私の想いなどこの御方は熟知しているだろうに…。今更何を言う必要があるというのだ。
「……それよりディーシェ、今の私は最高評議会の議長ではないのですよ? 敬語はやめにしませんか?」
「定着してしまいまして、あなた様に対しては無意識に敬語になってしまうのです。ご了承ください。お言葉ですが、ファリエル様こそ下僕である私に敬語ではないですか」
「う…それを言われると、苦しいです。まぁいいでしょう。では何を話しましょうか」
 それからニコニコと微笑むファリエル様に他愛も無い話を眠るまで付き合わされた。いや、話をすること自体嫌じゃないが…少し疲れた。

 ネオ・クルーセイダーズと自らを名乗るクーデター軍、及びイクスリオテ軍討伐のために女王陛下はフォーリアンロザリオ全軍の五分の三を割り当てさせた。対イクスリオテの総本部とされたこのパルスクート基地からも毎日数多くの戦闘機・攻撃機が出撃していく。だが…その空にヴァルキューレの姿は無い。
 あれから三日…ファルはいまだ意識がはっきりせず、その瞳は虚ろで光を宿さない。食事は与えれば一応食べてくれるのだが、それは食べているというよりも目の前に置かれた食料を自らの生命維持のために口へ運び入れ、それを飲み込むというとても機械的な作業の繰り返しのようだという話だった。
「…チサトがやられた時とは比較にならないダメージみたいだな。もう飛べないかもなぁ」
 食堂で昼食をとっていると、ぼくの向かい側に座ったアトゥレイがそう呟いた。まあ、確かにファルは隊長にべったりだったし…その精神的ダメージは計り知れない。でも…。
「ぼくは…そうは思わないね。彼女はきっと帰ってくるさ。彼女も空に生きる人間だからね」
「そうか? う〜ん、でもアレは…見てて痛々しいっつーか、もう飛んで欲しくないような…。きっと辛いだけだぜ?」
 まったく、こいつは判ってないな…。彼女は基本的にそんな弱い人間じゃない。
「辛いだけ? そんなはずはないだろう。隊長と副隊長の仇もとらずに翼を捨てるとは思えない。彼女にしてみれば、復讐の場は空以外に無いんだから」
「復讐、か…」
 深い悲しみはやがて激しい怒りに変わり、その怒りは何よりも強い憎悪へ変貌する。戦場へ憎しみを持ち込むのは本来危険な行為なのだけど、彼女の場合は大丈夫だろう。ぼくらもいるし…。
「憎しみの連鎖…それが一番愚かしい行為だと、彼女は知っているはずだしね」
「…ん? イーグレット、何か言ったか?」
「なんでもないよ」
 口に出す気は無かったんだけどな。ま、聞こえてなかったみたいだからいっか。
「カイラス少佐は…ファルのトコかい?」
「ああ。ファルのこと、何かと気にかけてるしな。ま、何も出来ないことには変わりないが…」
 今の状態じゃ誰の声も届かない。それこそ隊長がひょっこり帰ってきて、彼女の前に平然と現れでもすれば…そりゃあ飛び起きるだろうけどさ。

 ベッドの傍らに置かれた椅子に座り、虚空を眺めるファル中佐を黙って見つめる。彼女の虚ろな瞳には、何が映っているのだろう。意識は混濁し、話しかけても反応は皆無。なのに…その手に握り締められたドッグタグは決して放さない。一度衛生兵がその手を開かせようとしたところ、突如もう片方の手の甲で裏券を喰らって頬の骨にひびが入った。その後その衛生兵は顔面に包帯をぐるぐると巻いたミイラのような状態で静養中だ。
「…困ったわね。戦闘はもう始まってるのに、ヴァルキューレ隊がこのままじゃ示しがつかないじゃない」
 対クーデター部隊の総指揮官に任命されたメファリア司令の配慮でヴァルキューレ隊はその任務を基地の防衛のみとし、実質出撃の無い日々を送っている。
「……頼むわよ、新隊長? 一緒にフィリル中将とティユルィックス准将の仇をとりましょうよ」
 殉職扱いとなった二人には二階級特進が決定された。考えてみれば、この上官は年齢の上では私より一つ下…なのに一児の母で更に未亡人、か。ホント、波乱万丈だわね。8年前の戦争が終わって約一年後の結婚式の日、あの日に見たこの子の笑顔はとても幸せそうだった。でも…今のこの子を見ながらそのことを思い出すと、少し悲しい気持ちになる。
「…もしかしたら、あなたは今その頃の記憶の世界にでも行っているのかしらね」
 そんな気がする。いや、もしそうならいいなって思う。そこがたとえ仮想の世界だろうと、本人が幸せならばいいじゃないか。価値観なんて人それぞれで、幸せの形だって人それぞれだ。絶望の現実と幸福の虚空…多くの人間は、自ら耐え難い苦痛に飛び込んでいけるほど強くは無い。それでもいつかは立ち向かわなければならないのだけど…遅らせられるものなら、可能なら…そう、彼女が立ち向かえるだけの強さを身に付けるまで遅らせてあげたい。この子には、今はまだ時間が必要なのだ。
「まったく、ここまで愛されておいて…突然いなくなるなんて酷い人ですね。フィリル隊長?」
 ファルが見つめる先に向けてそっと呟く。ヴァルキューレ隊が初任務へ赴く際、隊長はチサトを失ったショックから立ち直れていないファルを戦場に連れ出そうとはしなかった。まぁそれでも結局、最終的には彼女は自らの意思で戦場へ現れたけれど、そこに至るには隊長の助言があったらしいとも噂で聞いた。…ああ、思えばあの時そのことで冷やかしたどっかの誰かが空母の格納庫で生死の境を彷徨ったんだっけね。あの時は隊長が待った…どうやら今度の場合、それは私の役目らしい。

 …ファルが精神を崩壊させて10日が過ぎた。医務室からはいまだ覚醒の連絡は無い。戦況はそろそろヴァルキューレ隊を出す必要性が感じられる頃合を見せていた。毎日各方面での戦場から未帰還機の報告が届く。所詮相手は寄せ集めの売国奴共と小さな属国の部隊だろうと、多少油断していたせいか…。敵も頑張る時には頑張っているらしく、思いの外侵攻速度が速まらない。
「…にしても」
 最近、この紛争に疑問を感じ始めていた。そもそも、クーデターにしたってこんな無謀な計画も無いだろう。いくつかの軍閥が離反したとはいっても、ついていった軍人は全体の割合から見ればかなり少ない。彼らがあてにしたイクスリオテ公国だって、フォーリアンロザリオと比べれば弱小国家に過ぎない。何故、彼らはこんなに分の悪い勝負に出たのだろう。ポーカーで言えばワンペアしか揃っていないのに、ポーカーフェイスを保てないほど余裕綽々な相手にコールをかけるようなものだ。何か隠し玉でもあるのか…。
「なぁんか、嫌な感じだわね…」
 長年の勘が囁いている気がするのだ。誰かの思惑の中で踊らされているのでは、と。考えていると、机の上に置かれたインターフォンが私を呼んだ。
「司令、マグナード中佐が…!」
「気がついた?」
「は、はい…」
 ようやく眠り姫のお目覚めか…。これで戦局の変動も加速するだろう。
「判ったわ。そっちに行くわね」
 回線を切ると、すぐに部屋を出た。

 ずっと長い夢を見ていたような…頭が若干ボーっとしている。すべて夢だったなら…今がまだ8年前の第二次天地戦争の最中だったらどんなにいいだろう。でも…私の右手の中に握り締められていたフィリルさんとティクスさんのドッグタグが、現実を冷酷に教えてくれた。だけど…だから、私がすべきことは明らかなのだ。
「…フィリルさん」
 酷く久しぶりな気がする、自分の声…。そっと重ねられたドッグタグをずらすと、チャリッと小さな金属音が耳に届いた。打刻された名前を、指でなぞる。もう涙は出なかった。あの時十分過ぎるくらい泣いたから、もう涸れ果ててしまったのかも知れない、と心の中で微苦笑する。
「気分はどう? マグナード中佐」
 メファリア司令がベッドの脇まで近寄ってきた。とりあえず敬礼。
「はい、大分落ち着きました。もう大丈夫です」
「それは結構。あなたが混濁の世界を旅してたこの10日間、戦況は思ったより好転していないわ。敵も存外に頑張ってくれちゃってるらしいの。そこにあなたたちが合流してくれれば、友軍の士気も上がるでしょう。出撃、頼めるかしら?」
 …そっか、10日間も経ってしまっているのか。私は「了解です。任せてください」と答える。
「…大丈夫そうね、安心したわ」
「ご心配をおかけしました。今からでも構いません。ご命令を、メファリア司令」
 意識の無い間も食事はちゃんと取っていたらしい。点滴もされていないので、ベッドから立ち上がってみせる。
「やる気満々ね。今日はまだ休んでなさい…と言いたいところだけど、私の権限でもそろそろあなたたちを送り出さないと下から何か言われそうだしね。一七○○より任務を言い渡すわ。私の部屋にいらっしゃい」
「了解しました」
 メファリア司令はふっと微笑んで、部屋を出て行った。その後私は世話になった衛生兵の人たちと私が怪我をさせてしまったらしい人に挨拶をして、それからヴァイス・フォーゲルへ電話をかけた。
「はい、ヴァイス・フォーゲルです」
「エリィさんですか? ご無沙汰してます。ファルです」
 出たのはエリィさんだった。
「あら、ファルちゃん!? 久しぶりじゃない。大丈夫? なんかそっちは大変らしいじゃない?」
「私は大丈夫です。…はい、正直あまり穏やかではありませんが、すぐに片付けてみせますよ」
「あはは、なんてったってフォーリアンロザリオ最強のパイロットだもんね! 頼もしい限りだわ」
 エリィさんの声は明るい。以前フィリルさんが撃墜された時は一週間後にはティニちゃんがこっちの軍事病院に到着していたとのことだったが…今回は知らせが遅れているのだろうか? ま、クーデターが起きたのだから多少国内がごたごたして戦死者の親類に通知を回せなくなっていたとしても不思議は無いか。
「あの、エリィさん。メウイナルはいますか?」
「あ、うん。ちょっと待ってね」
 受話器からかすかにエリィさんがメウイナルを呼ぶ声が聞こえ、数秒間の間。
「…も、もしもし!? お母さん?」
「メウイナル、元気にしてましたか? ごめんなさいね、最近ずっと会えなくて…」
「ううん! なんだかお店のお手伝いしてると一日なんてあっという間だから…、だから寂しくないよ!」
 お店の手伝い…。保護者の許可も無く未成年者(ていうか幼女)を仕事場で扱き使うとは…と、もはやエリィさんのほうが私よりも“保護者”に近いかも知れませんが。
「ビリーなんてもっと大変そうだよ? サガラスさんと一緒にキッチンで一日ずっとお皿洗ってるの」
 エリィさんとサガラスさんとの間にようやく生まれた一人息子、ビリー。夫婦で妊娠が判明した時点で男の子ならビリー、女の子ならウィンカという名前にしようと決めていたらしいのだが、いざ出生届を役所へ出す際になって、結局ビリー・ウィンカー・シャロンという名前になった。歳はメウイナルのひとつ下で六歳。
「それよりお母さん。また戦争って本当?」
「ええ、だからまたしばらく会いに行けないと思います。もうしばらく待っていてください。これが終わったら私もそっちに長くいられると思いますから」
「本当!? わぁい!」
 フィリルさんもティクスさんもいない軍なんかに…魅力の欠片も無いですし。この紛争でヴァルキューレ隊の務めを果たしたら、退役するつもりだ。
「…あ、そうそう。ティニちゃんはいないのですか?」
「んぅ? ああ、あのね。ティニお姉ちゃん、前にいた国に帰っちゃったんだって。一昨日だったかなぁ。あ、それでお母さんに伝えて欲しいって言われたことがあるの」
「え? …はい、なんでしょう?」
「あのね、もしお母さんから電話があったら、『まだ生きてるよ』ってだけ伝えてって」
 まだ生きてる? ティニちゃんが生きてるのは当然だろうに…。それに…「まだ」?
「そう、ですか…。判りました、ありがとうございます。じゃあ、なるべく早く片付けてそっちに行きますから、いい子にして待っていてくださいね」
「うん、お母さんもお仕事頑張ってね。ばいばい」
 そう言って電話を切る。さて、部下たちにも挨拶しておいたほうが…と、必要なかったみたいですね。廊下を隊員たちが駆けてきた。
「ファル! もう大丈夫なの!?」
「はい、みなさんには心配をかけましたね。カイラス少佐…さっき衛生兵から、あなたが毎日のように寝ている私の面倒を見てくれていたと聞きました。ありがとうございます」
 私がそう言うと、他の隊員もほっと安堵に表情を緩ませた。
「なぁんだ、これならもう大丈夫そうだな!」
「君が眠り姫を気取っている間、退屈で肩身の狭い日々を満喫させてもらったよ。もう飛べるんだろう?」
 アトゥレイ大尉やイーグレット少佐も話しかけてきた。
「眠り姫…ですか。目覚めのキスをしてくれる人もいませんからね。でも、私はもう大丈夫です。眠る暇なんてありません。17:00にメファリア司令に任務をもらいに行きます。いつでも飛べるよう、各員機体のチェックをしておいてください」
 全員から了解の返事が返ってくる。そして私に敬礼をした後みんな格納庫へ足を向けた。さて、私もいい加減着替えますか。いつまでも患者服で基地内をうろつくわけにもいかない。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

小説書き込み自由 更新情報

小説書き込み自由のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング