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短歌じゃなくて和歌!コミュの月見

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(古今和歌集403)
もろこしにて月を見てよみける


あまの原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも

                             阿倍仲麻呂



ご存じ百人一首にも選ばれた歌である。詞書きのもろこしってのは唐のことな。
当時、唐に留学するってのは現代に月へ行くより命がけだった。
百人一首の歌人で言えば、小野篁は船がぼろいことを理由に
菅原道真は唐が落ち目なことと経費が掛かりすぎることを理由に
唐行きを拒否ってる。
それぞれの百人一首の歌は拒否った後に詠まれた歌だ。
対比すると阿倍仲麻呂の偉人ぶりが際立つ。

しかも彼はかの地で科挙に受かり10年ほど皇帝に仕えたってんだから、
日本国最高峰の頭脳であったことは間違いないだろう。
あまりに優秀な為、帰国がなかなか許されなかったらしい。

この歌はようやく帰国が許された時の送別会で
海上の月を見て詠んだと語り伝えられている。

この後、彼の乗った日本行きの船は嵐にあって遭難。
一度、中国に戻り再度、帰国を試みるも、
日本だどりつくことは無く帰らぬ人となった。

コメント(38)

今年の9月は、旧暦の8月とぴったり重なる。
よって9月15日が旧暦の8月15日、すなわち
文字通りの十五夜となり、中秋の名月が楽しめる。
もし見逃しても二日後の17日(土)が満月なので
晴れてりゃ月見を楽しめるだろう。せめてどっちの日かは晴れて欲しいものだ。
という願いをこめて詠める。


月夜なら憂き世のうさを晴るかせむうさぎ住むてふ望月をめで



   


中国の神話には月に住む女神がいるという。
西遊記でおなじみ猪八戒が以前、ナンパして怒られた女神である。
果たして月に住むのは兎か女神かそれともバニーガールか
という思いをこめて詠める


ひきかえる人はた住まじ月の宮女々しき我は常に思はむ



  
 
残念ながら今年の中秋の名月は仮に晴れても
俺は見ることが出来ないだろうな。
スケジュール的にその日の仕事は半ば徹夜になる確率大だからだ。
まあ、こればかりは仕方無いかという気分を詠める。


雲ひとつ無き十五夜の丑三つに月は眠らず我は眠れず


  
日本人にとって月に住む女性といやあ、かぐや姫だが
月に住むのは女性だけではない。これまた元々は中国の神話のようだが、
月には偉く大きな桂(と書きつつ銀木犀らしいが)の木が生えていて
その枝を伐り続ける男が住んでいるという。通称、桂男。
もとは呉剛(ごごう)という人間だったが仙法を学んだ罪で月宮殿に流され
罰として桂の木を切り続けることになったのだとか(byWIKI先生)。
女神と桂男との関係は良く分からんのだが中国神話的には月の宮殿に住んでるのは
その二人きりってことになるようだ。
で、この桂男、少なくとも日本ではイケメンで通ってる。(妖怪説もあるが)
そこに我らが、かぐや姫が加わるとどんな三角関係が生じるのか心配になるってもんだ。

それはさておき、桂を折ると書いて折桂(せっけい)という言葉がある。
調べ直すのが面倒なんで適当に書くが、中国のか科挙にトップで合格することを言う(多分)。
なんでもトップで合格した奴が、受かったことを「桂林の一枝を得たに過ぎないっすよ」と
謙遜と言うか嫌みと言うか、そんなことを言ったのが元らしいのだが
日本でも官吏登用試験に受かることをそう言っていたようだ。
トピ巻頭歌の詠み人、阿倍仲麻呂はまさに科挙に受かってるわけだからまさに折桂の人だ。
唐行きを拒み、遣唐使を白紙(894年)にした菅原道真も十五歳で元服した折には
母親からこんな歌を送られ励まされている。

久方の月の桂を折るばかり家の風をも吹かせてしがな


【俺訳】
(あなたも大人になったのだから)
月の桂を折る勢いで家名を世間に吹き渡らせ欲しいものですね。

どう解釈するかは人それぞれかもしれないが、俺はイイと思う。
実際、彼は唐にこそ行くことは無かったが、学者、官吏として名をなしたばかりか
大臣にまでなっているわけで、また晩年に失脚したとは言え
最後は天神様になってるわけだから結果から言えば吹かせまくりだ。

我々凡人からすれば皆雲の上の人だが、
少年よ大志を抱けって母校に昔来た米国の先生も言ってたしな。
もはやとっくに少年でも無く、イケメンでも無いが詠める。


月に住む桂男にあらざれど一枝をだにおらまほしきを



  
さて、月の住む女神だ桂男だ言ってもリアルで月にいるわけでは無い
と、諸君らは思っているに違い無い。
いや、俺も最近までそう思ってた。
ところが、なんとびっくりさにあらず。

中国神話による月の女神、その名を嫦娥(じょうが)と言うのだが、
実は彼女、今この時も月にいるのだ。
特別報道の写真をお見せしよう。

http://www.planetary.org/multimedia/space-images/spacecraft/change-3-lander-on-the-moon.html

英名Chang'e 3、中国名、嫦娥3号。
2013年に打ち上げられ月面への軟着陸に成功した月探査機だ。
地球に帰ってくる予定はないらしい。月面への軟着陸の成功は
アメリカ、旧ソ連に続いて中国が三カ国目となるそうだ。
日本でもニュースになったのだろうが俺は見逃してた。
ぶっちゃけ実利には繋りにくい事業だろうから関心が薄いのかもしれんが
知ってしまうと我が国も頑張れと言う気分になるな。
ということで詠める。


月に生ふる桂を折りて国の風吹かせてしがな家具屋の姫よ




  
一昨日、雨で業務の予定が一部延びた。
晴れの予報で迎えた昨日。
これまで晴れ男で通して来た俺のみならず
スタッフも天気の心配はしていなかった。ところが途中結構、雨に降られた。
さすが雨の都、石川ってところか。
業務終了時、遅ればせながら晴れて現れた月を詠める。


晴れおとこ雨に暮らせば日も暮れて南の空に上弦の月


 
  
案の定、十五夜の日は徹夜で夜空を見上げる余裕は無かった。
そして、満月の今夜。金沢は雨である。
ま、そういうこともあらあ。
という気分を詠める。

秋雨の夜をうらまじ望月の歌をぞ詠まむ紫煙くゆらし



気象情報を確認すると我が故郷、北海道さっぽろは
今夜、晴れのようだ。ってことで詠める。

空晴るるふるさと蝦夷に住む人は今や見るらむ照らせる月を



 

ライブカメラで満月、見られるかも
と思って探したが見つからなかった。
まあ、見ることが出来ても風情は無いだろうし。
諦めよう。

さて、中秋の名月、満月を今年は見ることが出来ず
無念と思って入る諸君(あんましいないと思うが)
落胆するのはまだ早い。

実は、中秋の十五夜よりも美しいと評価される
年間ベスト月観賞デーがあるのだ。

その日は、ずばり
ええ、いつだったかな。
確か旧暦10月13日かと思ったが、
ちとググってくるぜ
おっと間違った。
旧暦9月13日であった。
通称、十三夜

ずばり、今年2016年のその日は10月13日(木)でR

最も良いと言ったのが確か
宇多天皇だったかと思う。
百人一首の光孝天皇の息子の。
10月は9月引き続き、旧暦と日付が殆ど同じだ。
後の月見と言われる十三夜は眺めたいもんだな。
という気分で詠める。


見させなむ賽銭はずめば天神よ十三夜なる無双の月を


  
昨日、出先での業務終了後
会社へ帰る途中のコンビニで一服タイム


帰り道コンビニ前にたむろして三日月に見ゆる六日月見ゆ


>>[11] は短歌点のコミュに投稿したものだが
昨日、実際に小松天満宮にお参りして来た。
仕事で小松に行くことがあり、空き時間に博物館などを巡ったのだが
市の施設マップに天満宮があるのを偶然見つけたのだ。
なんでも加賀藩三代当主、前田利常の命で建てられた神社らしい。
北野天満宮は遠くなってしまったし、石川県の天満宮でググると小松しかヒットしなかったので
お参りすることにした。
天満宮は天神様、即ち菅原道真を祀った神社であり
十三夜を無双と評したのは、その道真を抜擢した宇多天皇ということに因んで
という分けだが、見られるだろうか十三夜。

関係ないが月を題材に短歌点で詠んだ歌。(お題は「横顔」)


君が来ないハチ公前より仰ぎ見る我関せずの横顔の月



実のところ、ハチ公前は広すぎて俺は待ち合わせに使ったことは無く
待ち合わせに多用した事があるのはハチ公前交番の前の方。
そこから月を見上げた記憶は無いのだが、
物理的に見えるかどうかはグーグルマップとストリートビューで確認した。
まあ、多分見えるんじゃねえかってレベルだが上弦の月が見えると思う。
天神様が願いを聞き届けてくれたようで、十三夜の月を見ることが出来た。
京都に出かける用があり偶然だが北野天満宮の近くの路上から。
スナックで飲んでいてふと思い出して外へ出たという感じなのだが、
叢雲がかかり風情があった。
一人で写メをとっていると偶然通りかかった京都の友人に声をかけられた。
彼は帰りがけだったのだようだが、そのまま三軒はしごして旧交を温めた。


めぐりあひて月に叢雲写メに撮り雲隠れせず呑みあかしたり

本日10月15日は十五夜だ。
金沢は晴れ。夜は知らんが。
金沢の明日の予報は雨とても晴れば見らるるスーパームーン
士は小月なれどこの年は世にも稀なる大月の出づ

>>[19]
上手いね!
技巧派の和歌だね(^。^)
>>[20]

あざーすっ。
なんか恐縮っす。
游月さんも詠んでよ。
ふふふ、昨日のスーパームーンは駄目だったが
スーパームーンの翌日の今日の月は観ることが出来たぜ。
1万6千円ほどのコンパクトカメラでまあまあ綺麗に撮れたので詠める


にょほほほほすぅぱぁむぅん翌日の月が撮れたぜ三脚無しで


うむ、もはや歌でもなんでもないな。
ちっとは真面目にやるか。
結構、感動したのは月の西側、すなわち
月の上にいると考えて、日暮れ時を迎えた場所(写真で言うと右側)の
山の影がなんとなくだが見えるってところだ。安いカメラで撮ったのに。
さすが準スーパームーンというところか。
という感動を詠める


今宵こそ十六夜(いざよい)の月いでにけれ世にも近きを人は忘れど


いざよいは欠けたるゆえに近ければ月の西なる影ぞみえける

 
 
コンビニに買い物に行く途中、月が見えた。
今夜は獅子座流星群とやらが話題なので悪役である。
ただでさえ明るいのに加えて大きいっていうね。
四日前はあれほど望まれていたと言うのに。

家のベランダから撮影しようとしたのだが、
建物が南面している為、まだ見えなかった。

>>[22] と同じ向きで撮影するには何時が良いのか
おおざっぱに計算してみよう。

月は元の形になるのにおよそ30日かかる。それだけかけて月は
太陽との位置関係で考えて地球を中心に360度動くことになる。
つまり一日の移動角度は12度だ。ということは一昨日の同じ時間と
比べて天球上で24度ずれるってことだ。
さて天の黄道と赤道は23.4度傾いてるが、面倒くさいしこの際無視。
天球は地球の自転によりおおそ24時間で360度動くので
一時間で15度。1分だと四分の一度だ。
ってことは24度動くのにかかる時間は24×4=96分。

>>[22]はおよそ零時ジャストに撮影したので
その約一時間半あとっていうというと

うむ、今じゃん。




ほぼ同じ位置に月は見えたのだが・・
あれ、傾きが違くないか・・・



国立天文台のサイトによると午前2時35分が本日の月の南中時刻だ。
とりあえず、その時間にもう一度狙ってみるか。
ていうか和歌じゃなくて理科とトピになって来たな。
ということで[25] の月を詠める


しし座なる流星群に人とよみ悪しきつとめの月はかぶけり


 
ふむ。
これでほぼ同じ傾きになった。
左が一昨日、右が今日の月。
おそらく計算の何かが間違っていたのだろう。
ということにしておこう。

すき家と下弦の月


月わらふなんぼなんでも食ひ過ぎと夜半すき焼きいいかげんにせい      
12月2日に撮影した月


ぬばたまの宵の逢瀬の笑みと見ゆ某氏のよめる天つ三日月

>>[14]をコミュの趣旨に合わせて古典調にしてみる。



君は来ずハチ公ともに仰ぎ見しつれなく浮かぶ横顔の月
現在制作中の平安時代小説・三話目『鴨河の夢』の登場人物が露顕(ところあらわし)に向かう場面で詠む歌

忍び行く長雨障りし路なれど雲開(はだ)かりていま月は満つ
平成29年5月19日午前4時、快晴。白山市の美川漁港より出港し暁の空に詠める。


有明の下弦の月は知らねども白山(しらやま)は知るいさなとりの夢
自分で言うのも何だがこの歌好き

藪原をすぐに割りけるいささ川をりからの月を渡しやるかな
長月のながながし夜の月影に白くさやかに咲く蕎麦の花

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