ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

短歌じゃなくて和歌!コミュのさてもやまとうたこそ詠まめ

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
係り結び、こんなんであってるよね?
というわけでとにかく和歌を詠むのだ!

一応必要に応じて解説を付けよう。

コメント(345)


伊勢物語第二十三段異譚『井筒越へ』


子どもありけるが、
むかしなるか いとあやし
人なるもぞ いみじくあやしき
かの子ども、井筒をこへけるは丈ならず
筒井にて跳ねありきけるは
足生えにけむ
髪、肩すぎぬといへどもさはあらざらむ
うで生へにけむ
井の中より出でしあをき身の
かはづやありけむ

さて、かはづどもあひにけるが
をとこ、河の見まほしく覚えければ
河内にいかむとぞいひてよめる

 大きなる河内ぞみずのながるるを
  ながめて我のおとがいおちむ

をんな、世にすさまじきものなりとて
井にいりにけり





※冗譚なり
ぬばたまの夜さりの月のすずしきに
 むしの音きこゆ秋ふけにけり 141028
ひさかたの宵の逢瀬のゑみをして
 かたぶくまでの天つ盃     141030
なほ きりぎりすを詠めり

きりぎりす秋ふけにけり手をすりて
 たらちねの母 うう とぞ鳴ける 141030
平安時代的古語による七五調・現代詩
『虚水』130714〜141101(改稿)


透きたる壁にかくまれて
すぎたる水に漬かさせて
十二単を引きしろひ
うるはしき赤、いつはれり

光あるうち懸命に
身をばけづりて揺り游ぐ
目皮の閉づるよひやみに
とこに逃ぐるは青をとこ

さかづる心もちたれど
今はあたはず真砂にて
夢路にかよふ川くだり
黄なるなみだぞ流しける



かく(囲)まれて
漬(つ)かさせて=浸けられて
引きしろひ=引きずり
うるはしき=鮮やかな
いつは(偽)れり=嘘をつく
けづ(削)り
目皮(まかは)=目蓋
とこ(床)=寝床
青(あを)をとこ=若者
さかづる=目尻が上がる、腹立たしい
黄なる涙=くやし涙(動物が流す血の滲む涙)

*内容は現代詩なので、和歌的な解釈では読めませんので、何となくお読みください。(^^)
ぬばたまのをとめがまなこ隠しける
 まつ毛もどかし御簾がごとくに 141101

まつ毛の「つ」は、天つ風の「つ」と同じ「の」の意味の「つ」って知らなかった(^^;;
或る返歌

うすずみの衣に落つるみずのかた
 散りてかへらじ八重さくらばな 141103
あかねさす日にも名残りの青なれば今浴びなむとしばし晩秋
葉のうへに置きたる露のひとしづく
 たもと離れて地にまがひけり 141107
天つ風月にかかりし叢雲を
 かきて解かなむ君が黒髪   141108
むばたまのうしろ髪なむ遠ざかる
 終のゑみほど残るものなし   141108
君がため何事なりとて果たせども
 よにも憂き夜のねやにさす影  141109
出逢ふとも別れは消えじ重ね着の
 上げたるうでも置き場みえざり 141109
とらへられ粛清されしその清を
 わりなき涙に流しはべりぬ   141109
※沢山詠んでいるので解説はご勘弁願います

かすみなき夜にもさやけき月なれど
 われなうつしそ恋うせにけり  141110
月見れば来し方ともに眺めつつ
 あふを契りしかの女を覚ゆ   141110
新月の鋭(と)きに晒してゆく末の
 命(めい)をかけたる業(げふ)にいどめり
 [鋭(と)き、命(めい)、業(げふ)]141110
天の原 望月の君なほならむ
 われを照らして雲なかくれそ  141110
恋ふばかり弓はり月の影に引く
 めてに強ひたるつるぞ切れにき 141111
    〔めて=馬手・右手、強(し)ひ〕
いにしへに聞きける曲にはたとして
 出で覚ゆるは鳥がさへずり   141114
秋過ぎて冬来たるらしなぞ寒き
 はや春の日を片待ちゐたり
かこじもの
するすみありふ
あはれげに
部にいざなふて
ひとりにさせじ
あざなはる
われかのけしき
ひとぜりや
ひとばなるやも
しずかに歌を
藤色の
うちき着飾る
女人見て
虫の垂れ衣
うすらか見へゆ

その御顔
眉目秀麗にて
息飲みぞ
いきのたつきの
営み忘れ

あと追いし
なんしたる者
声掛けじ
知れば我が友
おもひびと也
>>[308]

不躾は承知だが言わせて欲しい。

この歌は良い。とても良い。もの凄く良い。
読んで思わず顔が綻んだ。
今後俺は、西の夜空に三日月を見つけたら
きっとこの歌を思い出すだろう。
それほど記憶に残る歌だ。

ただ、良いと思うからこそ
一点、指摘させて欲しいことがある。
いや、このままでも意味が通らないことは無いと思うのだが
どうしても違和感の残る表現があるからだ。

「かたぶくまでの」


この「までの」が気になった。
恐らく、百人一首の赤染衛門の歌が元になっていると思う。

「かたぶくまでの月を見しかな」

まず、こちらの「かたぶく」は形が斜めなのではなく
「日が傾く」と同じ意味合いで使われており、深夜なのを表す。
また、範囲、程度を表す副助詞「まで」は「見し」にかかって意味が通っている。
もし「かたぶく」を沈みかかったと解釈したとしても、副助詞「まで」が不明となる。
上限の月より前の月は日のあかりで南中時(一番、高い位置)に見ることは出来ず、
日暮れ以降に西の空にしか見えない。そしてそまま沈む。
つまり、最初から「かたぶ」いているからだ。

そこで、どういう表現が良いか考えてみた。

「かたぶきゐたり」
「かたぶきゐたる」
「かたぶくごとき」

この中では個人的には「ゐたり」がお勧め。
月を見つけた嬉しさや発見感が出る気がするからだ。
「ゐたる」は連体形で月にかかるので無難かもしれないが、
客観的と言うか冷静な感じになる。
「ごとき」は、語感がごつい。

とりあえず、ご参考まで。

さて、この歌にはもうひとつ感謝すべきことがある。
「天つ盃」という比喩も楽しいが、「笑み」もなるほどと思った。
おかげで百人一首の壬生忠岑の歌をより理解することが出来たように思う。

有明のつれなく見えし別れより暁ばかり憂きものはなし


これまで、「有明の月が冷淡に見えた」と言うのが今ひとつピンとこなかった。
しかし、おそらく逆三日月であろうこの月の形が
うっすらと明るくなって来た空に浮かぶ冷笑に見えたと考えると
「つれなく」見えたのも頷ける。

以上、自分も素人なので
とんだ見当違いを言ってる可能性もあるが、あしからず。

>>[331]
あの歌をこんなに理解して頂いて更に指摘までして頂ける方がいらっしゃるとは思ってもいませんでした。ありがとうございます。

夜、月が微笑んで見える事はよくありまして、昨日もまた細い月を見かけたのですが、三日月ほどの細さがみるみる糸のように細くなったり、あるいは口をよがめるように波打ったりもしていました。雲の仕業ですね。月に雲は、古から邪魔者扱いされていますが、月の美しさを引き立てたり、感情表現を加味させたりと、月にはまさかの地上からの視点では最高の共演者のように思えます。話がそれましたが、今後ともお付き合いを。
>>[332]

なるほど、雲は月の共演者か。しかし確かに、引き立て役と言えば聞こえは良いが
大抵の場合は悪役だよな。百人一首で言えば紫式部の歌がそうだ。
正味な話、朧月は良いほうで全く隠してしまってることの方が多いのだから。
同じく百人一首にある藤原顕輔の歌のような状況はめったに見られるものでは無く、
まさに夢の共演と言えるかもしれない。

そこで月を宿す雲の気持ちで詠んで見る


ひさかたの月宿す身はやまずとも洩れ出ずる折は夢雲と呼ばなむ


ま、結局は駄洒落かよって言うねっ(w
いや、すまない。どうも俺は雅とか風情と言うものに強い魅力を感じないのでね。
和歌、つまり倭歌は紀貫之が古今集の序文に書いたように、人の心を種に育った
言の葉なのだと言う解釈が好きだ。彼は、生きているもので歌を読まないものは無い
とまで言い切っている。だとすれば様々な歌があって良いのではないか。

とまあ、言い訳はこの辺にして、
俺も月は好きだよ。空に見つけると得した気分になる。
中ではやはり一晩中空に居てくれる満月が一番お得感があるな。
ただ、歌に詠もうと思ったことはあまりない。むしろ暦に興味があるので
気になるのは月の運行の方だったりする。

もし、月の運行に少しでも興味があれば、ちと長いがちょい前に2ちゃんに書いた
駄文を読んで貰えると嬉しい。暇な時にでも。なんせ読者が殆どいないもんで(w

http://hanabi.2ch.net/test/read.cgi/cafe30/1435790391/194-200

ではまた。










寒いんで推敲前に詠める

職場なる屋上に集う蛍ぞく西の夜空に地舎猫の笑み


現在制作中の平安時代小説・第四話『朱雀君(すざくぎみ)の夢』の登場人物が詠む歌。


久方の光のどけき神河に浮かび寄る子の青き春の日
石川、岐阜、福井にまたがり聳える霊峰、白山(はくさん)は、平安時代、越(こし)の白山(しらやま)として親しまれ、和歌にも詠まれた。
今年開山1300年となるらしい。
金沢に向かうサンダーバードから、霞んで見えない白山を詠める。


陽炎に越の白山みえねども今なほ残る嶺の白雪

リテイク


草庵に釜の松風しみ入れば石焼き芋の声に茶ぞ吹く

更くる秋の流れにとて

たぎつ瀬のはやき思ひもかひなきを 袖にこぼれて玉と散るらむ
上の歌に詠める


ひさかたの小春日和の照る岩に人よ掛かなむ我ぞ干すべき




幼(いと)けなき手足に口を触れたれば鋭き爪いでてねうと鳴きけり
うたかたの星のめぐりをうつしみてしづごころなく雪は降りけり
瀬を早み筏(いかだ)も広くなりにけり握れる竿は流れのままに
朝戸出のみち打つ雨のふるさとは色うち連るる傘ぞ咲きける
ありし人あらむ人としあらまほし
ある人ありてあらずあるらむ

ログインすると、残り307件のコメントが見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

短歌じゃなくて和歌! 更新情報

短歌じゃなくて和歌!のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング