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Harvard Medical School Bostonコミュの[jaranboston][00082] 疫学研究に関するセミナーのお知らせ

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JaRANの皆さま,
(マルチポストでお知らせしております。 重複ご容赦ください。)

6月19日〜22日にボストンにてアメリカ疫学会が開催されます。
その機会に際し、日本において疫学方法論とその応用の研究を
されている滋賀医科大学の村上義孝先生、およびHarvardにおい
て医師・病理学者として癌の疫学プロジェクトに参加されている荻
野周史先生をお招きして、研究の紹介を主にした講演会を下記の
通り企画いたしました。
お誘いあわせのうえ、ぜひ参加をご検討ください。

◆日時 6月21日(木)
午後5時30分〜8時
その後、懇親会予定
◆場所
Harvard School of Public Health (HSPH)
651 Huntington Avenue Boston, MA
FXBビル G-12教室 (地下・要ID提示)
http://maps.google.com/maps?q=651%20Huntington%20Avenue%20Boston%20MA
◆参加をご希望の方は、下記を記載したメールを
6月19日午後9時までに、
info@jaranboston.org まで送信してください。
【氏名】
【所属】
【研究内容】
【懇親会参加 Yes/No】
◆概要と目的
日米の疫学研究の紹介と質疑応答・ディスカッション。
演者お2人には疫学に携わる人、そうでない人を対象と
考えていただき、臨床・基礎研究に携わる方にも有益な
共同研究や運営についても紹介していただく予定です。
◆時間
{約40分の講演+20分の質疑応答} × 2
その後に近辺で懇親会・随時解散
◆演者と講演内容

(1)
村上義孝, Ph.D
Department of Health Science
Shiga University of Medical Science

日本における既存コホートデータの個人レベルでの統合と解析
- EPOCH-JAPAN -
現在わが国では厚生労働省研究班補助金のもと、日本における代
表的なコホート 研究(※1)の既存データを個人レベルで統合し、解
析するプロジェクトが進められています。本講演会では現在19万人
の大規模 データとなった本プロジェクトEPOCH-JAPAN (Evidence
for Cardiovascular Prevention from Observational Cohorts in Japan
Study) の紹介をし、実際の実務で経験したことや、今後の展望など
お話ししたいと思います。また現在成果をまとめている、血圧と総死
亡との関連、およびSociety for Epidemiologic Research 2007のポ
スター発表のテーマである、肥満(BMI)と総死亡との関連につ いても
話せたら、と思います。

(2)
荻野周史, M.D., Ph.D.
Assistant Professor of Pathology, Harvard Medical School
Department of Pathology, Brigham and Women's Hospital
Department of Medical Oncology, Dana-Farber Cancer Institute

<その1>(20分)
大腸癌の分子病理疫学
ハーバード大学の疫学研究グループは12万人の女性を31年(Nurses'
Health Study)、5万人の男性を21年(Health Professionals Follow-
up Study)追跡して、病気の発生を疫学的に研究してきています。私は
この2つの大規模前向きコホートで追跡中に発生した大腸癌細胞内の遺
伝子・たんぱく質の異常を解析しています。蓄積された貴重な病因データ
は癌細胞の分子異常、遺伝子多型(SNPs)と合わせて解析されることに
より、いろいろな知見がでてきました。その一例として、我々はアスピリン
がCyclooxygenase-2を抑制することにより癌を防ぐということを疫学的に
証明しました(※2: New Engl J Med, 2007)。今後も疫学と分子病理学
を組み合わせたMolecular Pathologic Epidemiologyにより病因の解明
と大腸癌の予防に役立てるのが研究目標です。
<その2>(20分)
よりよい研修・留学・研究のためのコラボ術、サバイバル術
よりよい研修・留学・研究生活をおくり、成果をあげていくためには何が必
要でしょうか? もちろん、自分自身が頑張ることは不可欠です。しかしな
がら、自分ひとりでできることには限りがあるので、それ以上に誰を味方に
つけて、誰と協力していくかが、アカデミアでは鍵になります。それに加え
て、自分のMentor/ボスとの関係も非常に大切で、研修・留学・研究生活
の成否を左右します。私も前半に述べたように集学的研究に携わっている
ので、いい協力関係を築くのにいつも心をくだいています。その経験もふま
え、皆さんのヒントになるような話をしたいと思います。




それでは、参加のご検討をどうぞよろしくお願いいたします。

◆本会の幹事
今村文昭 Tufts University, Nutritional Epidemiology Program
小野智子 Harvard School of Public Health, International Health
近藤尚己 Harvard School of Public Health, Takemi Program
武内 歩 Children's Hospital Boston Division of Hematology/Oncology
吉田真起子 Tufts University, Nutritional Epidemiology Program


※1
コーホート研究(Cohort study)
ある集団から食べ物、ライフスタイル、肥満、薬、病気の家族歴といった病
因に関するデータを個人から集め、追跡し、その後の疾患の罹患率との関
連を検討する研究を前向きコーホート研究と呼び、対象集団をコーホートと
呼びます。データの収集が罹患に先立って行われるため病因と罹患との
関係にバイアスが少なくなるのが、前向きコホート研究の長所です。
(例:Nurses Health Study, www.channing.harvard.edu/nhs/;
Japan Public Health Center-Based Prospective Study,
http://epi.ncc.go.jp/jphc/index.html
※2
Chan AT, Ogino S, Fuchs CS. Aspirin and the risk of colorectal cancer
in relation to the expression of COX-2. N Engl J Med 2007;356:
2131-42. http://content.nejm.org/cgi/content/abstract/356/21/2131
(この研究に関するEditorialもございます。
Full Paperのアクセスはライセンスが必要です。)

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