勝つための株式投資戦略コミュの銘柄タイプ別投資戦略

成長株プレミアムの低下を待つ

強気相場では、投資家の楽観が成長株のＰＥＲを大幅に引き上げる

その後の弱気相場では、投資家心理が楽観から悲観に転じるため、ＥＰＳの上昇を上回るスピードでＰＥＲが下がり続ける

結果的に、成長株の株価は大幅に下落することが多い
成長株は、成長株プレミアムの低下を待つのが得策

再び投資家が楽観に転じれば、ＥＰＳとＰＥＲが共に上昇する
「利益のダブルプレイ」が期待できる

２－１　グロース株の投資戦略
少々古い内容にはなります

　２－２　日本Ｍ＆Ａセンター（２１２７）
　Ｍ＆Ａ仲介コンサル
　中堅中小企業の事業継承案件に特化
　地銀などとのネットワークを持つ
　成長株プレミアムの低下時が投資チャンス
　強気相場において、同社のような「質の高い企業」には相応の成長株プレミアムが付く
　弱気相場では、成長株プレミアムが剥げ落ちる
　一時的な悪材料が発生すれば、より望ましい
　2015年には2010年の9倍になる
　2014~2017年は融資が出やすかった　金融緩和相場　アベノミクス効果

　２－３　いちごＧＨ（２３３７）
　不動産流動化の先駆者
　旧社名はアセット・マネジャーズ
　ファンド運営や太陽光発電なども展開
　不動産バブルの徒花
　不動産流動化銘柄として人気化したが、実体は転売屋
　不動産価格の上昇が止まれば利ザヤを取れなくなる
　過大なレバレッジを掛けていたため、リーマンショック後の不況で
　ダヴィンチなどの同業が破たんした
　2009→2013年には10倍になる

２－４　景気循環株の投資戦略
　落とし穴の多い景気循環株
　景気循環株は、強気相場の末期に見かけ上のＰＥＲが一番低くなる
　高原状態のＥＰＳに対し、今後の景気悪化や収益低下を織り込んで株価が下がる

　一方、弱気相場では、まったく逆の現象が起きる
　利益がほとんど出ていない（あるいは赤字に転落している）
　配当を減らしたり、無配になっている

　景気循環株のＰＥＲに予想ＥＰＳを用いるべきではない
　景気変動を調整するか、過去１０年間の平均ＥＰＳで代用する

景気循環株は売買タイミングが全て
　「いつ買うか、いつ売るか」でリターンが決まる
　上手く売買すれば、成長株に劣らないリターンを得られる
　そのためには、逆張りに徹する必要がある

独自のサイクルを持つ業種が存在する
　シリコンサイクル、クリスタルサイクル

景気循環株は難しい
　企業業績を左右する変数が多い
　あえて手出ししないのも一案

　２－５　アルプス技研（４６４１）
　常用雇用型の技術者派遣大手
　メイテックに次ぐ業界二番手
　独自の社員教育システムによる技術者のクオリティが強み

　業績は景気に連動
　売上高＝人員数×稼働率×単価
　人手不足となる好景気では、稼働率と単価が上昇する
　一方、不景気では、稼働率と単価が下落
　設備投資が不要なため、減損の心配はほぼ無用
　2009年→2014年　株価は５倍に伸長

　２－６　竹内製作所（６４３２）
　耐久性が高い
　業績は世界経済の状況に左右される
　欧米の住宅着工
　為替レート（円高はマイナス）
　リーマンショック後、赤字転落により無配となった時点が最高の投資チャンスだった
　2012年→2015年　株価は10倍に伸長　出遅れる傾向がある( ;∀;)

２－７　バリュー株の投資戦略
　バリュートラップに注意
　強気相場でも、相対的に割安な銘柄はある
　低ＰＥＲ、低ＰＢＲ、高配当利回り
　しかし、バリュー株であっても、投資家心理が悲観に転じれば連れ安する
　リーマンショック後は、配当利回り５％以上も珍しくなかった
　要するに、そんな株価で「売らされた」投資家がいたのだ
　バリュー株は、強気相場で出遅れることが多い
　とりわけ、含み資産株の値動きは予想困難

　２－８　日本ＳＨＬ（４３２７）
　採用時の適正テストを販売
　適性テストはＷｅｂ版を拡販中
　人事コンサルティングも手がける
　株価は個人の投資マインドに連動
　業績は安定
　２００３～２００５年の小泉相場では個人投資家に人気だった
　２００６年１月のライブドアショックを契機とした小型株崩壊でバリュー株に

　２－９　中山福（７４４２）
　家庭用品の卸大手
　鍋、フライパンなどのキッチン用品や保存容器などが主
　好財務、配当性向３５％
　株価は安定
　家庭用品を扱っており、景気の影響をあまり受けない
　そのため、株価変動も緩やかで、高利回り債券的な性質を持ち合わせている銘柄
　ただ、株には違いなく、高値づかみは長期塩漬けとなる

エセ成長株に注意
　強気相場では、成長株と景気循環株を勘違いしやすい
　ＩＴバブル期のハイテク株
　小泉相場での新興不動産銘柄

一時的な流行も長続きしない
　ソーシャルゲームなど
　最近ではマスク？？？
　インバウンドビジネス

参入障壁の低いビジネスは成長の維持が難しい
　居酒屋チェーンなど

一方、本物の成長株にも“つまずき”はある
　一時的な売上の伸び悩み・利益の低下
　目利き力を鍛えることが肝要
　投資対象を絞れば、その分野の知識が増える