ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

刑事コロンボ研究コミュの指輪の爪あと

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
立ち上がりを無難に凌ぎ、シリーズも注目され出した頃の作品。
バーナード・コワルスキーという監督は動物パニックものやB級西部劇を撮り続けてキャリアを終えたようだが、コロンボシリーズを三作品も手がけたところを見ると、当時は中堅の手堅い監督だったのだろう。この作品も75分枠だが、放映時間は前作同様76分である。NHK放映時にはどこかのシーンを1分カットしていたのだろう。
さて、この作品は探偵事務所の社長が大手新聞社社長夫人をふとしたはずみで殺してしまうという過失致死パターンの初出である。大手新聞社社長から浮気調査を依頼された探偵事務所社長のロバート・カルプが、夫人の浮気の事実を突き止めるが、それを伏せて夫人をゆする。別に金に困っているわけではないので、次回の選挙における大手新聞社の方針を聞き出したいという泣けてくる動機である。しかし、夫人は決然とそれをはねのける。「たいしたことはないじゃないのさ、教えてやればいいのに」と思うのは、すでに私も人間が腐っている証拠かもしれない(笑)。
さて、過失殺人直後で驚愕するロバート・カルプの眼鏡顔がアップされていくところから、この監督の本領発揮である。なんと眼鏡のレンズ両方に、殺人の事後処理風景が、直後の室内と少し後の室外とで、同時進行で映されるのだ! これはすごい。あっという間に事後処理完了。これなら75分枠でも大丈夫。監督のナイスアイデアで事後処理場面をクリアしたドラマは、性急感なくスムーズに進む。犯人は懸命に物取りの線に捜査陣を誘導しようとするが、コロンボは全く関心なし。被害者の浮気相手であるゴルフ練習所のレッスンプロに対しても初めから犯人扱いしていない。そして、犯人はコロンボの最後の罠にまんまとはまるというおなじみのパターンだが、ラストシーンのタバコの箱を丸めて投げるシーンに至る緊迫感は出色である。三十年前はコンタクトレンズなるものを知らず、ピンとこなかったが、面白かったという印象は当時も変わらなかったようである。その証拠に、友人にこの作品のことを褒め称えた記憶がある。
大手新聞社社長役にレイ・ミランドという大物を使っているが、この豪邸がすごい。また、犯人役のロバート・カルプのネクタイとスーツのコーディネートもよろしい。

コメント(5)

1年ぶりに見ました。
印象は前回と変わらず、「素晴らしい」の一言。
すべてのシーンに、無駄なものは一切なく、終幕の逆トリックに結びついています。
この作品は、実際は90分でも完璧だったのでしょう。
それを75分とするため、いつも話題になる「サングラスに並行して映る殺人の事後処理シーン」が出てきたわけです。
また、どじな若手探偵を登場させる必然性(二つ意味があります)、リオというNO2を海外に派遣させる必然性も、よくわかりました。
もちろん、コロンボが白バイに止められるシーンや、免許書き換えシーンは、重要な意味を持っています。
リンクとレビンソンの、このシリーズを普通の捜査モノにしないぞという意気込みが感じられる作品です。
この作品、ラストが好きです。

コロンボのトリックにひっかかる犯人。しかしなお、コロンボに食ってかかる犯人。
逮捕口調モード(怒りバージョン)に入ったコロンボ(小池さん)の「そういう言い方はないだろう。不法侵入しておいて」
からタバコの箱を捨てようとした犯人を見て「その手を押さえろ」までの緊迫。

そして被害者の夫と交わす、車故障の種明かし等のコミカルで温かな会話。
その後、車を覗こうかなとするのですが、結局はやめておく被害者の夫。
優れたシーンだと思います。

この一連のシーン、雰囲気やBGMが何かとても60年代後半、70年代前半的に感じられて好きなのです。

レイ・ミランドさんは、本作の方が「悪の温室」の時より良かったと思います。
昨日 18年振りにこのビデオ(TV録画したもの)を見ましたが、、、
矢張り、犯人逮捕の瞬間と、「運は信じない」というコロンボの台詞が爽快でしたね。

犯人と初対面の時に、コロンボ自身があたかも運論者かの如く、被害者の夫と、犯人の手相を見たりしているのが伏線になっていたのですが、、、 これも、コロンボ流の 犯人を安心にされるテクニックなんだすよね。

そして、犯人のクルマのマフラー内にジャガイモを入れて、クルマを修理工場に出させ、そのクルマに ひょっとして被害者のコンタクトレンズが落ちているかも知れないと思わせる墓地での会話(あくまでも、被害者の夫に向かって云っているかを装い、隣の席にいた犯人に聞かせることが目的だったような内容ですよね)と、それに洗脳されたかのような犯人の焦り。

逮捕後のコンタクトレンズが被害者のもので無いこと、クルマを修理工場に出したのも運が良かったのでは無く、仕向けた事の種明かしは、犯人の野心家なるが故に墓穴を掘ったんだという事を上手く表現していたと思います。



10年ぶりにこのトピックにコメントです。

時の流れは早いもの、前回のコメントが10年前だったとは!!

この10年の間にピーターもロバートも亡くなっちゃった。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

刑事コロンボ研究 更新情報

刑事コロンボ研究のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング