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刑事コロンボ研究コミュのホリスター将軍のコレクション

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ロス郊外、おそらくサンタバーバラあたりの保養地を舞台にした殺人事件。犯人役はなんと『ローマの休日』のエディ・アルバート。犯人を愛してしまう目撃者役にはスザンヌ・プレシェット。監督はなんとあのジャック・スマイト。この監督はこれから三年後、『エアポート75』を撮り、大ブレイクする。『ミッドウエイ』、『世界が燃えつきる日』という大作をものにし、スター監督の道を驀進するかに見えたが、86年を最後に消えている。亡くなったのであろうか。
さて、物語であるが、栄光に包まれた戦歴を後に、海兵隊を除隊したホリスター将軍は軍関係の人脈を生かし、建築業で成功していた。むろん、そこには入札に絡む談合がある。どこぞの国では橋梁談合などで今でも話題になるネタだが、アメリカでは談合もこの頃が旬だったのであろうか。それはいいとして、将軍も例に漏れず、いよいよ明日から査察が入り、危ない立場となるはずであった。将軍とぐるで汚職を働いていた調達部長の某大佐は、査察のことを将軍に知らせ、その足で高飛びしようとするが、露見を恐れた将軍は、大佐を殺してしまう。その光景を海上のヨットから見た目撃者が警察に知らせ、コロンボ登場とあいなる。しかし、死体がない…。将軍は目撃者の女性を口説き落とし、女性もいつしか将軍を愛してしまうというメロドラマも盛り込まれた76分である。
うーん、初見の時も「なぁーんだ」という印象がぬぐいきれない一本だったが、その印象は変わらなかった。最後の決めて自体がそれほどの凄い発想ではないので、ゲスト俳優たちのがんばりも、リゾート地を舞台とした爽やかな印象もかき消されてしまう。目撃者とその母親の会話の面白さやら、行きつけの店の親父(『死者の身代金』と同じ! )の軽妙さなど、面白いところはあるのだが…。
それでも76分枠の中に、様々な要素(将軍のかつての栄光、目撃者の生活や過去、ヨットの知識等)を織り込もうとした努力は買える。それでも星は四つがやっとかな。軍関係とヨットというプロットも生かしきれていないので致し方なし。
三十年前に今は亡き父親と一緒に見た記憶がよみがえる。と言っても、ビデオのない当時、ほとんどの作品は一緒に見たのだが。コロンボシリーズを気に入っていた父に「今日のはいまいちだったね」とは言えず、気まずい沈黙が部屋に立ち込めた記憶がある。むろん、父も何のコメントもなかった。

コメント(5)

ようやく重い腰をあげて再見しました(笑)。
この作品は、何かと評価が低いのですが、やはりコロンボものとして考えると、致し方ないのでしょうね。
この時代のTVメロドラマとしては、上出来なのですが…。
(以下、ネタバレ含む)
さて、この作品は、大きなミスが三点あります。
まずは、『完全捜査記録』で指摘されている
?45口径なら現場に殺人の痕跡が残るはず
という点は、マニアック過ぎるので、まだしも、
?ダットンのクルマは将軍の邸宅前に止めたまま(誰かが盗んで逮捕されたと、コロンボが作中言っているが、どこで盗んだかは触れられていない)
?記念の拳銃が複製されたものなら、複製出来る業者は限られているので、必ず確認出来る
これらの点に気づきました。
?は、どこかにクルマを捨てる場面を挿入すればよかったはずですが、時間ぎりぎりのドラマなので、カットされたのかもしれません。
?は、韓国か日本で作らせたと言えば、何とかクリア出来るハードルなのですが、なぜか、それ以上は触れられていません。
『完全捜査記録』では、ヘレンの奪い合い(心理変化)というプロットと最後のオチが、結び付けられておらず、視聴者の未消化感を拭えなかったと述べていますがが、まさに同感です。
この作品は、逆に90分版だったら、かなり納得度が高まったかも知れませんね。
また、『別れのワイン』以後に作られていたとしたら、将軍が図らずもヘレンを愛してしまっていたとか、人間ドラマの面を強めた傑作になったかも知れません。
これは、実に惜しいことなのです。
この作品は、最後のシーンのコロンボの目撃者へのやさしい言葉が好きです。

目撃者の証言(偽証)を覆すことが争点というのはめずらしい展開ですね。
心境の変化を図ったものには“殺人処方箋”がありますが、この場合の対象は犯人の愛人であり、かつ共犯ですから状況が違いますね。

単なる目撃者に偽証させてしまう犯人、目撃者の改心を狙うコロンボ。珍しい展開で、桜町中将さんのおっしゃるように傑作になる可能性もあったでしょう。
DVDのセットを買ってみてみました。

確かに、なんでこんな展開になるのか?
急すぎる感じがしましたが・・・

皆さんの説明で納得しました。
うまく持っていける題材だと思うんですけどね。
ただ初期は、作品の方向性が必ずしも確立されていなかったのでしょうね。
実に残念。
ここも10年前にコメントしていました。

目撃者がかわいそうというのは変わらずです。

当時のテレビドラマ、同じ方がいろいろな番組に出ていて、この犯人がピート&マックの方というのもなかなか感慨深く。

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