Los Angeles Philharmonicコミュのデュダメル/シモン・ボリバル・ユースオーケストラ

こんにちは。今日はコンサートのお知らせをさせていただきます。

デュダメルが27歳という若さで
ロスフィルの次期音楽監督に決定した際には
世界中で衝撃的なニュースとして受け取られましたが

そのデュダメルが、世界中を席巻している
ベネズエラのシモン・ボリバル・ユースオーケストラ（ＳＢＹＯ）
と一緒にこの12月に来日します。

http://eplus.jp/sys/web/s/sb/index.html

青少年のオーケストラ演奏への参加を通して
社会変革を起こしていくというベネズエラの
エル・システマとよばれる取り組みについては
ご存じの方もいらっしゃると思いますが

昨年からロスフィルでも、このエル・システマを取り入れて
市内の40近くの教育団体や自治体グループのネットワークを
構築し、ロサンゼルスの貧しい子供たちが誰でも
オーケストラをやりたいと思ったらできる環境を作っていく
（楽器やレッスンのの無料提供などを含む）
という構想を実現化し始めました。

これはエル・システマの申し子であるデュダメルの
音楽監督就任に向けての動きであることは間違いありませんが、
ロスフィルだけでなく、ボストンやクリーブランド、ＮＹ
などでもこのシステムの導入を検討しており、
またドイツやスコットランド、スペイン、イタリアなどでも
すでにパイロットプログラムを開始しています。

私もＳＢＹＯはＣＤでしか聴いたことがないので
今回は生で聴けるのがかなり楽しみです。

コメント(2)

最初
全て
最新の40件

[1] mixiユーザー 10月13日 07:54

mihomiho628さん
書き込みありがとうございます。

私はザルツブルクにて、このコンビの演奏を聴きましたが、（高額なチケット代を払って）鑑賞に堪えられるレヴェルではない（指揮者オケ供に）です。

貧困＆非行対策としての教育プログラムとしては、面白いものかもしれませんが、オーケストラ＆音楽をその為の”道具”としてしまっている為、これをクラシック音楽マーケットに乗せるのは如何なものかと、非常に醒めた目で見ています。

クラシックマーケットの将来は日本だけでなく、世界的に明るい材料は見出しにくい中で、新たな形の提案かもしませんが。

[2] mixiユーザー 10月23日 23:04

ロッコーラさん

たしかにそうですね。
アマチュアオケをプロオケと同じ商業ベースにのせてしまうということは
問題ですよね。ＳＢＹＯのアメリカツアーでは大きなスポンサーが
ついたということもあり、チケットは＄３５程度だったそうです。
ザルツブルグではウィーンやベルリンと同額だったときいて
驚きました。「売れるんだから高く売ってしまおう」という
単なる需要と供給の関係でこの値段設定をするのでなく
もう少ししっかりとしたフィロソフィーがあればいいですね。

また音楽を芸術そのもととしてでなく
社会変革のためのツールとして使うということに関しても
意見が分かれるところでしょうね。
実際アーティストの中でも反応は様々だと思います。

ただ、クラシック音楽が社会の一部の人たちのものでなく
貧困層を含む一般の人たちの日常生活に根付いたものになっている
というベネズエラの状況は興味深いなと思います。
音楽を通して子供たちが生きることに希望を持てるというならば
それはすばらしいと思います。

この現象を商業主義に結びつけてしまうと
せっかくのよい部分がうすまってしまうような気はします。

デュダメルに関しては、ＳＢＹＯとの荒削りな演奏から、
ＬＡフィルの音楽監督になってどうなるのか、
と心配する声もかなりあったようですが、
実際に彼とＬＡフィルとの共演を聴いた人たちは
「もう心配するのはやめた」と言っていました。

私自身、その演奏を聴いていないのでなんとも言えませんが
ＬＡフィルの団員や事務局長の
「彼は団員と指揮者、指揮者と聴衆の間にある壁を
一瞬で取り払ってしまう力があり、音楽の本質を見せてくれる」
という言葉を信じたいという気持ちがあります。

本当にクラシック業界には明るい材料がないという状態が
長く続いているために、ＳＢＹＯとデュダメルが
救世主的に扱われるようになったということも
あるのかもしれませんね。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ