一般に、ラミー系ゲームのうちランク方向に順列が存在しないものでは、スート数よりもランク数のほうが幅が広いです。そのような準2次元配列(ランクとスート)における組み合わせとしては、
「赤2・赤4・赤7」のような同スート異ランク、
「赤2・赤3・赤4」のような同スート連ランク、
「赤3・青3・黄3」のような異スート同ランク、
「赤2・赤2・赤2」のような同スート同ランク、
などがありえます(いずれも3枚組の場合)。発生頻度が高すぎるので、同スート異ランクの組み合わせは、有効な組み合わせとして認められていないのが殆どです。
ラミー系ゲームの中にも「赤3・青3・黄3」のような異スート同ランクを認めていないゲームがあります。例えば『麻雀』です。『麻雀』では「5万・5筒・5索」のような連子(れんつ)は認められていません。
この連子を認めた場合に、『麻雀』ではどのような役が新しく設定されるべきか(なお、順子の場合と同様に上客からしか鳴くことができないとすべきでしょう)。あるいは、他のラミー系ゲームで、同スート同ランクの刻子を認めた場合にどのような影響があるか。その影響はスート数やランク数によってどの程度に変動するか。そもそもスートではなく2種類目のランクがあるとしたらどうか。
こういったことを考えるに、ゲームデザインには数学の知識が必須であることを実感します。
果たして、『ラミー』のゲームバランスは4スート13ランクの場合がベストなのでしょうか?
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