インクカートリッジ再利用は特許侵害、キヤノンの勝訴確定
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071108it12.htm?from=rss
>プリンター用の使用済みインクカートリッジのリサイクル販売は特許権侵害に当たるとして、「キヤノン」(東京都)が、オフィス用品販売会社「リサイクル・アシスト」(同)にリサイクル製品の販売禁止などを求めた訴訟の上告審判決が8日、最高裁第1小法廷であった。
>横尾和子裁判長は「特許製品を加工することで、新たな特許製品を製造したと認められる場合は特許権を侵害する」との初判断を示した上で、販売禁止などを命じた2審・知財高裁判決を支持、アシスト社の上告を棄却した。キヤノンの勝訴が確定した
この訴訟は、僕がまだ学生時代から始まっていて、やっと決着したんですね。
学生時代は特許とか全くわからないで見ていて、おかしな判決と思いましたが
今となっては、これこそメーカーを守る判決であると感じました。
結局何が悪いかって、インクを詰め替えて売ることではなく、
インク漏れ防止機能という特許を使用したことが問題なわけです。
単にインクを入れて売っただけなら、キヤノンも勝訴しなかったでしょうが、
この会社はさらに特許技術を使ったので、キヤノンの勝訴を導いたのでしょう。
でもこれって絶妙なことで、おそらくスポンジを変えないとインクを詰められない構造になっていると思います。
その詰め方がキヤノンが開発するまで世の中になく、
しかもインクが漏れないという利点があるために特許になっていると思います。
もし、単にスポンジにインクを詰めるだけで、それ以上のメリットがなければ特許にならないですしね(作業性が良くなったとかいうメリットがあれば別ですが)
まとめると
インクを詰め替える→スポンジを変えなければならない→特許に抵触する
という図式。
類似品を作るだけでなく、インクを詰め替えて売るだけでも特許侵害
つまり、キヤノン以外にインクカートリッジを作ったら、特許侵害になってしまうわけです。
すなわちキヤノンは、自社プリンター用のインク製造を完全に独占できるわけです。
となると独占禁止法に引っかかると思われますが、決して他社に製造を禁止していない。
その代わり作って販売したら、ライセンス料を払わなければならない。
そこで、ライセンス料をキヤノンの得る利益よりも高く設定すれば、誰も使用したがらない
(使用できないのではなく、使用したくないだけ)
こういう判決見ると、特許がいかにメーカーにとって重要かわかります。
僕もがんばろ(笑)←書いて採用されると、お小遣いもらえるので
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